映画美学校アクターズ・コース ブログ

映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。「映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2018」9/3(月)開講!

アクターズ・インタビュー『S高原まで』(第3回/全14回)釜口恵太

昨日、一昨日は稽古はお休みだったので、各々観劇したり、落ち着いてセリフを覚えたり。そして、1ヶ月後のちょうど今頃は、すべてのステージが終わっているのかと思うと、焦りますね!早い!

 

さて、第3回は、7期のムードメーカー、ボケ担当の釜口恵太さんです。

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(2018年2月1日収録)

 

──では、始めましょう!

   9月にアクターズ・コースが始まった頃の講義で、他己紹介しましたよね。

   俳優を志したきっかけっていうのがすごく印象に残っているのですが。

 ああ、ももクロね(笑)懐かしい。

 

──懐かしいですね(笑)ところで、なぜ映画美学校に入ったんですか?

演技について、あんまりちゃんと学んだことがなかったし。あと、サンプルの松井周さんの時のミエユースに参加して、松井さんとまたご一緒したいなと思っていた時に、こういうところがあることを知って。松井さんの講義もあるし、面白そうだなって。あとは、映画を制作する側のコースもあるから、そういう人たちとも関われるので、いいなあって。

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アクターズ・インタビュー『S高原まで』(第2回/全14回)加藤紗希

先日は、無事に初回を更新することができて一安心しました。残り13回も、お見逃しなく!

 

さて、第2回は、彼女が笑えばみんなが笑う、笑った姿がとっても素敵な、加藤紗希さんです。(2018年2月2日収録)

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──では、よろしくお願いします!

   まずは、映画美学校に入った経緯を教えてください。

Twitterで近藤強さんのワークショップのことを知って、行ってみたら、すんごい楽しくて!そこでアクターズ・コースのことを知って、あ、こんなのあるんや、って。今この年齢になって、今まで仕事で色々経験させてもらったからこそ、今から学校に行くのって、面白いかもって(笑)でも実は、フィクション・コースに知り合いがいたから映画美学校のことは知ってました。(自身が振り付けと出演をした)古澤健監督の『ReLIFE』の現場もすごい面白くて、ほんとに。今まで、別に映画に関わったことがなかったわけじゃないけど、改めて、現場にいる人との関わりから、映画に興味が湧いて。とにかく、まあ、単純に面白いかもって思ったんだけど(笑)山内健司さんとか、何人かの講師の方とは知り合いだったから、新たに講師と受講生っていう関係になるのはどうかな、と思ったんですけど、新たにそういう関係を作るのも面白いかな、って。

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アクターズ・インタビュー『S高原まで』(第1回/全14回)石山優太

こんにちは!

アクターズ・コース2017年度公演『S高原から』広報担当の那須です。

先日、公式Twitterが開設されました。稽古の様子やチケット情報など発信していきますので、フォローお願いいたします。【https://twitter.com/7_Skogen

そして、ブログでは、アクターズ生のことや講師の方々のコメントなど掲載いたします。こちらもチェックお願いいいたします!

 

さて、1月29日に無事に稽古初日を迎え、着々と形になってきています。

今日からは、『S高原まで』と称して、一日置きにアクターズ・コース生一人一人へのインタビューを掲載いたします!たくさんの魅力を知っていただけると嬉しいです。

 

第一回は、「しおがおのしおめん」と自らも称する塩顔、名前以上に優しい、石山優太さんです。(2018年1月30日収録)

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──では、よろしくお願いします。記念すべき第一回目と言うことですが。

ね。フライヤーが50音順だとね。(インタビューはフライヤー掲載順で行っています)今回は一番最初に載ってるから、「主演なの」と聞かれたり。結構、「い」だから、どの作品でも前の方に名前が来ることが多くて。まあ、主演なのかな、とか思ってもらえたらいいんですけど。

 

──そうですよね、ほんと、お得!いいですね。

 ではでは、月並みな質問ですが、なぜ映画美学校に入ったのですか?

僕は、小さい頃からダンスや演劇をやっていたというわけではなく、ずっとサッカーをやってて。で、大学の授業の中でダンスに出会って、それから舞台のことをやり始めて。そこで、演劇的なコミュニケーションからアプローチしている、というダンス作品に出たんですね。で、まあそこからかれこれ10年くらい。ずっとダンスを中心にやってきたんですけど、今この歳になって、自分が何をベースとしているのか、人に教えられるもの・伝えられるものは何か、と考えた時に無くて。まあ今からダンスをベーシックに学んでいくっていうのもあるのかな、と思ったけど、それよりも今は演劇のコミュニケーションに興味があったので、学校で一回学んでみるのは必要だと思って。

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月刊 兵藤公美 with 四方智子 12月号(最終回/全3回)

「ラジオのようなブログ記事」──それが『月刊 兵藤公美 with 四方智子』。

俳優・兵藤公美(映画美学校アクターズ・コース講師)が、映画美学校事務局の四方智子と共におしゃべりする企画です。

初回の12月号は「20代の頃について」をテーマに、四方家にて手作り料理を嗜みながらの楽しい収録となりました。(収録日:11/20)

※いきなり超真面目な話になったり、わけの分からない近況報告になったり、話があっちゃこっちゃ飛びまくりますが、あえてまとめず・なるべくカットせず、むしろそれを押し出しています。「ラジオ感覚」でお付き合い下さい。

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──…………もう今日、一応決めていたトークテーマの「20代について」とかどうでも良くないですか?(笑)

 

兵藤公美(以下兵藤) そうだ! 20代に繋げなきゃ!

 

四方智子(以下四方) そうか、今日20代についての話するんだったんだ。

 

兵藤 忘れてた。繋げたい。

 

四方 私も忘れてた。

 

──もう録れ高十分ですから……

 

四方 でも公美さんは女子大生の時に演劇三昧だったからー

 

──無理やりいくんですね……

 

兵藤 そう。だから流行とかはなかったってことです。だからあんまね、女子とかそういうのを意識したこと、あんまないんだと思うんだよね。

 

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月刊 兵藤公美 with 四方智子 12月号(第2回/全3回)

「ラジオのようなブログ記事」──それが『月刊 兵藤公美 with 四方智子』。

俳優・兵藤公美(映画美学校アクターズ・コース講師)が、映画美学校事務局の四方智子と共におしゃべりする企画です。

初回の12月号は「20代の頃について」をテーマに、四方家にて手作り料理を嗜みながらの楽しい収録となりました。(収録日:11/20)

※いきなり超真面目な話になったり、わけの分からない近況報告になったり、話があっちゃこっちゃ飛びまくりますが、あえてまとめず・なるべくカットせず、むしろそれを押し出しています。「ラジオ感覚」でお付き合い下さい。

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(TVに映画『火花』のCMが流れる)

 

──これ、『火花』ですね。

 

兵藤公美(以下兵藤) スガタ……スゲタくんね。

 

──……スダマサキです(笑)。

 

四方智子(以下四方) (爆笑)

 

兵藤 でもあれって菅田って字じゃない?

 

──でもスダマサキって読むみたいです(笑)。

 

兵藤 でも『火花』さ、色んな形になっているよね。映画の人ってさ、原作好きだよね。マンガとかさー、小説とかさー、好きだよね。

 

四方 う〜ん……どうも話を聞くと通らないらしいんですよ、企画が。お金が集まらならないんです。億単位ですから。

 

兵藤 そういうことね……かわいそー。映画の人かわいそー。

 

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月刊 兵藤公美 with 四方智子 12月号(第1回/全3回)

「ラジオのようなブログ記事」──それが『月刊 兵藤公美 with 四方智子』。

俳優・兵藤公美(映画美学校アクターズ・コース講師)が、映画美学校事務局の四方智子と共におしゃべりする企画です。

初回の12月号は「20代の頃について」をテーマに、四方家にて手作り料理を嗜みながらの楽しい収録となりました。(収録日:11/20)

※いきなり超真面目な話になったり、わけの分からない近況報告になったり、話があっちゃこっちゃ飛びまくりますが、あえてまとめず・なるべくカットせず、むしろそれを押し出しています。「ラジオ感覚」でお付き合い下さい。

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【プロフィール】

兵藤公美:俳優/青年団所属。映画美学校アクターズ・コース講師。 横浜市出身。桐朋学園大学芸術科演劇専攻、専攻科卒。洗足学園音楽大学講師。96年、平田オリザ主宰劇団青年団入団、現在在籍。青年団に出演の他、多数の 劇団に客演参加し、近年は映像作品の他、自身でも公演の企画制作をてがけ意欲的に活動中。映画出演作として『あおげば尊し』『このすばらしきせかい』『東京人間喜劇』『歓待』などがある。(画像左)

 

四方智子:映画美学校事務局員。フィクション・コース第2期修了生。(画像右)

 

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兵藤公美(以下兵藤) 「東京カレンダー」の小説『アモーレの反乱』、結局読めなかったんだよね。いや、四方さんと東カレの話をずっとしててね。ゲスいから読んでみてって言われて。

 

──四方さん、今週もずっと「東京カレンダー」の話、していませんでした?

 

四方智子(以下四方) (台所で料理を作っている)色んな人と会うたびに、ゲスいゲスいって話してて。

 

兵藤 そう、東京カレンダーがとにかく……食べていい?

 

四方 どうぞどうぞ。

 

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アクターズ・コースが超えるボーダー 〜アート系「現代演劇」をゆく修了生座談会〜【3】

9月より開講するアクターズ・コース 俳優養成講座2017。「アクターズ・コースが超えるボーダー 〜アート系「現代演劇」をゆく修了生座談会〜」をお送りしています。

最終回は、果たして俳優って何!?というところまで踏み込んでいきます。

それではどうぞ!

 

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「俳優」って何なんだろう

 

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佐藤 自分も「俳優」をやるので、創作したり演出したりするときは、どうやって俳優に楽しみを残せばよいか、っていうことは考えます。ガチガチに縛りを固めることもできるじゃないですか。生身の人間同士で演劇を作っているのに、一歩間違えると「別に君は生きてなくていいよ」「死んでていいよ」みたいなことになってしまいかねない。

 

菊地 いろんな試行錯誤をする中で、そこに一番、意識が注がれる感覚がありました。何よりも、お客さんが必要だった。モノローグなので、誰かが観ててくれないと、私たちがやっていることは成立しない。

 

横田 映像の前で、人がモノローグをしゃべっている。アップルのジョブズがやっていたような、「プレゼン」感がありましたよね。

 

佐藤 僕がやっていた役は特にそうだったと思います。

 

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山内 最近、よく聞くじゃない。プレゼン型のパフォーマンスって。その場合のプレゼンターは、目の前のお客さんと関わらなきゃいけないですよね。相当「よっこらしょ」が必要だなあと、僕は思っているんだけれど。

 

佐藤 そうだと思います。

 

山内 それが「聞き手が誰であっても構わないプレゼン」になっちゃうと、すごくどうでもいい空間になっちゃうでしょう。俳優としてそこに立つとなったら、すごい腕力が必要。

 

佐藤 そこが、課題でもあるんです。そういう意見を、言われたりもしたし。だから『レーストラック』の、ぼくがプレゼンする部分では、「正直に話す」みたいなことしかやれていないかもしれません。演技とは別次元の話になっちゃうんですけど。

 

山内 「正直」も何も、そのことをプレゼンする熱意は、そもそもどこから生まれるの?

 

佐藤 上演場所には収まりきらないサイズの風景が、昔は存在したけれど、今はここにない。それを今、ここに出現させたいんですっていうモチベーションがありました。僕の役柄にとっては本当に大切な思いなんですけど、でも、お客さんにも同じくらい、その大切さを感じてもらえるための工夫が、足りなかったと思います。

 

山内 難しいよね。お客さんとじかに向き合う演劇は、僕もよくやるんですけど、ある程度の具体性というものを無視すると、とんでもないことになってしまう。そう考えると、今、さとしゅんが言った「正直さ」というのは、すごく率直な言葉だね。

 

佐藤 「皆さんにとってはどうでもいいことかもしれないけど、僕にとってはすごく大事なので、ちょっと今だけ聞いてもらえないっすかね……」っていう感じでした。

 

――他の皆さんは、「演じる」上でのモチベーションは、どういう時に湧いてくるものですか。

 

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菊地 まだやったことのないことをこれからやるんだ、っていう時。まだ知らない自分を知れるかもしれないという期待感ですかね。

 

横田 僕らはお客さんよりも先に、その作品のことを知っていて、稽古場で試行錯誤するじゃないですか。その中で自分が選び取った選択肢を、はっきりとお客さんに提示できた時です。……いや、「提示できた」はおこがましいか。お客さんに伝わったかもしれない、って思えた時に、ちょっと気分がアガる気がします。

 

深澤 これは、今の私の悩みでもあるんですけど。私、「犬など」のあっちゃんを観ていて、ダンサーに見えたんですね。俳優とダンサーって、共通している部分もあるけど、違うと私は思っていて。俳優には、たしかに身体能力は必要だけど、じゃあ何でもできる人が「俳優」なのかって言われたら、自分は「俳優」ではない、って思ってしまう。ダンスはダンサーの領域だけど、だったら俳優の領域ってどこなんだろうと。「これができるから、私、俳優」みたいなことが、最近、わからないんですよ。みんな、何をもってして「俳優」を名乗れるのかな。

 

菊地 それは、私も気になっていることです。どんな些細な身体の動きも、「ダンス」になり得る。

 

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深澤 誰もがやっている日常的な動作の中で、何か面白い動きが発見されて、不器用ながらそれを繰り返すことをも「ダンス」と呼べるのなら、じゃあ「俳優」はどうしたらいいのかな、とか。どんな仕事が来るのかわからないのだから、ダンサーの人たちみたいにしなやかに身体を動かす訓練も積んでおかないと、「俳優」としては未熟なのかな、とか。じゃあ「完璧な俳優」になるには何を備えておくべきなのかな、とか。どうなんですかね。俳優って、何なんですか?

 

一同 おお(笑)。

 

深澤 「犬など」であっちゃんがしてたような動きは、ダンスをやっている人じゃないと難しいと思うんですよ。ダンスをやってきた人が編み出す動きと、「やったことないけど動いてみよう」っていう人が編み出す動きは、やっぱり違うと思うんですね。例えば稽古の段階で、ダンサー脳が働いている時間と、俳優脳が働いている時間が、たぶん両方あったんじゃないかと推測するんです。

 

佐藤 役柄の有無ってことではなくて?

 

深澤 最近、特に、身体の動きを求められている気がするんですよ。日常的な動作ではなくて、ちょっと抽象寄りの、「身体表現」と呼ばれるような。行動やせりふだけじゃなくて、身体すらも表現のひとつだ、というような。そういう場において、「俳優」はどう機能するんだろう。「俳優」かつ「ダンサー」な人じゃなきゃできないことなのかな。……っていうことを考え始めると、結局「俳優って何だろう?」になっちゃうんですよ。何ができたら「俳優」なの? どこからどこまでが「俳優」なんだろう。

 

山内 コンテンポラリーのダンサーは、「ソロ」をやるよね。自分で作って自分で踊る。でも俳優で「ソロ」をやる人って、あんまりいない気がする。作・演出家を、誰か立てるよね。

 

菊地 ダンサーの活動もある5期の秋元ふせんさんが、ソロ作品を作って公演していましたけど、「これはダンス公演です」「演劇です」っていう言い方はしていなかったと思います。

 

山内 すごく気になっているのは、「俳優」って、「アーティスト」なのかな 「演劇」って「アート」なのか、っていうのと同じ話なのかもしれないけど。

 

菊地 どうなんでしょう。「アーティスト」に対する憧れはあります。

 

山内 「犬など」は……やっぱ演劇なのかな。

 

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佐藤 いや、わかんないっす……まだもうちょっと模索したいかな……

 

山内 最近の私の中間報告を言うと、演出家には、客席と舞台をつなぐっていう役割が確実にあると思うんですよ。でもね、俳優が観客とどうつながりたいのかという意志を持てば、それはすでに「演出」なんじゃないか。っていうようなことを最近考えていて。自分はどうつながりたいのかと、自分がどうつながっているのか、演出家がそれを見る目は、そんなに変わりがないというか。俳優がコンセプトセッティングに関与したら、それは「アート」と呼べるのかなという気がします。

 

横田 ……そもそも、なんでダンサーってしゃべらないんですか。

 

山内 いや、今、すごくしゃべるよ。しゃべらないコンテンポラリー・ダンスの方が少ないんじゃないかな。

 

一同 へえーー!

 

山内 「しゃべる」って、誰でもやってることじゃない? だから俳優と全然違わないと思う。

 

深澤 違わないのか……違わないのかな。

 

山内 さっきしほさんが言ったように、「しゃべるのは俳優の仕事なのだから、ダンサーがしゃべっちゃいけないんじゃないか」って思ってるダンサーも、いるかもしれないよね。

 

横田 書かれたものを舞台上でしゃべったら、それはもう俳優なんじゃないですか。

 

深澤 「素人性」ってあるじゃないですか。訓練された俳優ではない人が、出たりしゃべったりする面白さ。その人は、舞台に上がった瞬間、すでに俳優なんですかね。俳優って、誰でもなれちゃうの?

 

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横田 僕は、誰でもなれると思う。

 

佐藤 「犬など」の活動をはじめた当初は、出演も仲間内でやっていました。ただ、そのときに、誰でもやれることだけど、その人がやるとその人でしかありえなかったようなことをやる人はいて、――言葉の選び方が難しいけど――「この人、出れるな」っていうのはあって。「観れるパフォーマンスができる人だな」というような。

 

山内 「観れるパフォーマンス」(笑)。

 

佐藤 そのときその人は、「俳優」だと言えると思います。作ったものは、やる内容よりも「見せ方」があまりにも前面に出すぎで、「巧さ」が重要ではなくなっていたけれど。深澤さんが今、俳優とダンサーについて考えていることって、「俳優の技術とは何か」っていうことのように聞こえたんですけど、僕も横田さんと同じで、誰でも俳優になりうると思います。「巧さ」を求める現場もある一方で、「巧さ」が作品特有の、その作品以外では「巧く」もなんともなくなってしまう現場がいっぱいあるから困っちゃうよねっていう話というか。

 

一同 (笑)。

 

菊地 作る側にいても、困っちゃいますか。

 

佐藤 作ってる時は、どういうモチベーションで参加してもらえるかなっていうことに迷います。「巧さ」が問いづらい価値観をこれからここに持ち込みますが、皆さん楽しめますかねっていうような。もちろん、楽しいと思ってるんですけど。

 

深澤 ああ、でも今、話を聞きながら、私は何か、つかまりどころが欲しかったのかもしれないです。俳優としての自分の存在を裏付ける何か。それは「誰かに認められたい」っていう欲求なのかもしれない。

 

山内 ……よし、じゃあ、そろそろ未来の話をしようか。

 

一同 (笑)。

 

――映画美学校での経験は、皆さんのこれからの日々に、どう作用していくでしょう

 

菊地 映画美学校を修了してから「犬など」に参加するまでの年以上、私はずっと自主映画などに出ることが多かったんですね。ここで出会った、フィクション・コースの人たちとか、他のコースの人たちとも、ご縁がずっと続いていたんです。なので今後も、そのご縁は大事にしていきたいですね。

 

山内 今は一番、何がしたいの?

 

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菊地 演劇をやりたいです。生のパフォーマンスを見直したい。「犬など」の初日に「あっ……人前で演じるって、こんな感じだったか」っていう衝撃があったんですね(笑)。私自身は、自分の「フィールド」みたいな感覚はなくて、ご縁があったところや気になっているところに向かって動いている感じだったんですけど、その初日の体感があまりにも強烈だったので、もう一度取り戻したいという思いがあります。

 

佐藤 僕は、続けていきたいことが3つあって。まず、「犬など」でやっているような創作活動。それと、面白いと思えるものを作っている人の作品に、出演しながら関わりたい。3つめは、演劇とかパフォーマンスの記録映像の仕事ですね。一度きりの出来事をどう記録するかということと、自分がやっている創作活動とは、とても関わりがあるので、その3つを重ねていきたいという感じです。

 

――その3つが明確になったのは、映画美学校での日々より後ですか?

 

佐藤 そもそも、大学に入学した時に僕は、映画を作りたいと思っていて。東京に出てきて、友だちの自主映画に参加したりするうちに「演技ってどういうことなんだろう」ということを考え始めた。「作りたい」という気持ちと「演じるって何だろう」という気持ちの両方を抱いていたんですね。それで、この学校に入ったのが、2011年。それ以降、ここで出会った人たちとのつながりが、ずっと残っているんですよね。こんなに残るかと思うくらい。

 

山内 あなたがつなげているんですよ(笑)。

 

佐藤 このつながりの先で、3つの活動を続けていきたいなというのが、現時点での未来予想図という感じです。

 

横田 僕は、海外公演のある演劇に出たいですね。

 

――なぜ?

 

横田 「なぜ」??

 

山内 考えてなかったか(笑)。

 

深澤 でも確かに、海外、行きたいですね。単純に。海外の空気とか、触れてみたい。

 

横田 そう。日本語を知らない人の前で、芝居してみたい。

 

深澤 私は今、映像の方に興味があるんです。最近は舞台出演が多かったんですけど、フィクション・コースの方からお声がけいただいて、ウェブCMに出たんですね。そこで、舞台公演との、空気の違いをすごく感じて。しかも出来上がってきたものを拝見したら、現場の空気とはまるで違って、すごく素敵に出来上がっていて……いや、現場の空気が悪かったわけではないんですけど。

 

一同 (笑)。

 

深澤 この夏は、演劇みたいに作られたお芝居をVRカメラでワンカットで撮るっていう企画に参加することになっているので、これからも相変わらず、変な企画にいっぱい出たいなと思います(笑)。

 

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菊地 ここにいると、「自分は演劇の人」「映像の人」みたいな感覚が薄れていきますよね。

 

深澤 そうそう。映画美学校に在籍していたのは半年間という短い期間でしたけど、ほんっとうに来てよかったと思っているんですよ。今までずっと疑問に思っていたことの、答え合わせができたというか。

 

菊地 現場で迷った時に思い出すのも、映画美学校で学んだことです。

 

深澤 あと、外の現場で感じるのは、「あ、ビガッコーの人だ」「ああ、アクターズの人か」っていう認識が、だんだん周知されていっている気がして。これがこのまま、広がっていけばいいなあと思いますね。

 

山内 今、つながりたい人、気になってる人はいる?

 

菊地 私は、清原惟さんですね。

 

佐藤 僕もです。『わたしたちの家』も『ひとつのバガテル』も、めっちゃめちゃいい映画だった。出たいな、って素直に思いました。

 

深澤 私は、「サンプル」を終えた松井周さんがこれからどうなっていくのかがとても気になります。

 

山内 気になるねえ! 劇団を休止して、いよいよガチでポストモダンが始まる、そんな予感がするね。

 

佐藤 あと、濱口竜介さんの新作もすごく気になります。『寝ても覚めても』。

 

山内 気になるねえ。くやしいね、ああいうところにキャスティングされないと(笑)。

 

横田 僕は……(長考)……すみません、思いつかないです。すごいプレッシャーだ。

 

一同 (笑)。

 

深澤 私は、横田さんがお芝居で、正面切って「君が好きだ!」とか言ってるところをすごく観たい。

 

横田 うん。正面切って、ちゃんと人に何かを言ってみたい!

 

一同 (爆笑)。

 

山内 今日は、とてもうれしかったです。話したかった人たちと、話したかった話ができて。また、どこかで会いましょうね。会うでしょう、きっと!(2017/07/06)

 

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全3回、お楽しみいいただけましたでしょうか?

アクターズ・コース 俳優養成講座2017、申込締切は7/31(月)映画美学校必着となります!

オープンスクール、7/23(日)松井周さんの回も間もなく定員に近づいてまいりました。お申込みは下記よりどうぞ。

そして、最終の募集ガイダンスが、いよいよ7/22(土)14:00から!

当日は講師の井川耕一郎さん、古澤健さんが登壇予定です。講師陣から直接カリキュラムの説明をいたします。予約の必要はありませんので、ぜひふらりとご参加くださいませ!