キャスト紹介 四柳智惟
坂下たかし 役
四柳智惟 / Tomotada Yotsuyanagi
- なぜ映画美学校に入ったのか
演技を学びたいと思い、無隣館のオーディションを受けるも、普通に落ちてしまった。それからはお笑い方面の活動が中心であったが、鳴かず飛ばずで悩んでいた。そんな時、バイト先である空港のファーストクラスラウンジでコーヒーをいれる平田オリザ氏を見かける。これは何かの啓示ではないかと受け取り、青年団の方々が講師をつとめる、映画美学校アクターズコースの門を叩く。
- 革命日記への意気込み
2年前に卒業した映画美学校は、僅か半年ということもあり、自分自身で演技が向上したという実感は無かった。最後のシーンスタディでは、何も成長出来なかったのではと、深く落ち込んでしまった。しかし、卒業後、様々な舞台を踏んだのだが、その度に、映画美学校で学んだことが活かされていった。今回の演出である山内健司氏に、演技がよくなったと言ってもらえたことは、他の誰の評価にも替えられない。2年前の自分に言ってやりたいくらいである。今の現役生を見ると、スタートポジションをとりはじめたところのようでもある。思えば自分の環境が変わり、様々な舞台に出演するきっかけを得たのは、2年前の卒業公演であった。それぞれの道へスタートダッシュを決める「革命日記」是非、皆さんにも見てもらいたいです。
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キャスト紹介 那須愛美
柳田由佳 役
那須愛美 / Manami Nasu
- なぜ映画美学校に入ったのか
高校生の時、高校演劇サミットでお世話になった照明の井坂浩さんがTwitterでRTしていて、アクターズ・コースの存在を知りました。あの時の体験がここまで繋がっていることを、嬉しく思います。
- 革命日記への意気込み
稽古中、日々、革命って一体何なんだろう、と考えています。今回の『革命日記』は、18世紀のフランスでも、20世紀のロシアでもなく、SNSで自分の意見を気軽に発信出来るようになったこの時代の、この日本の、ことなのです。観終わった後、皆さんにも考えていただけるような時間になれば良いなと思います。
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キャスト紹介 釜口恵太
小坂信雄 役
釜口恵太 / Keita Kamaguchi
- なぜ映画美学校に入ったのか
三重県総合文化センターの「ミエ・ユース」という企画に参加したとき、ファシリテーターがサンプルの松井周さんでした。そのとき、すごく楽しい演劇を経験できたことが忘れられず、あとを追っかけた形になりました。リアリズムの演技を学びたいと思ったからです。
- 革命日記への意気込み
平田オリザの現代口語の戯曲を、それをずっと俳優という側面からつくってこられた山内さんが演出のもと、できることが、とても楽しみだし、その場に立ち会えることが嬉しいです。「いまのこととして、ここのこととして」僕たちが「革命日記」をどう立ち上がらせるのか、まだ僕たちにも分かっていません。作品は日々稽古の中で変化しています。この作品が、この稽古の最終局面にて、どこにどう行き着くのか。ぜひ見にきてください。
キャスト紹介 浅田麻衣
千葉明美 役
浅田麻衣 / Mai Asada
- なぜ映画美学校に入ったのか
芝居するなら東京に一回行ってみよう、とふと思い立ち関西から東京に移住して半年経った頃、アクターズ・コース6期の募集要項を発見。元々、映像を作成する方にも興味があり、映画美学校にはフィクション・コースや脚本コースもあったこと。そして、演技をきちんと学んだことがなかったのでいっちょ学んでみようかなあと思ったこと。まあ何より共に創作する仲間が欲しくて映画美学校に入りました。
- 革命日記への意気込み
元々「会話劇」というものが苦手で、それ故に学生時代、苦手意識を克服するために会話劇を中心とする立命館の演劇サークルに入ったけれど見事玉砕。(歩く姿がペンギンのようだと言われて歩行の矯正を受けたのは今でも忘れられない)そんな自分が平田オリザさんの戯曲大丈夫なのか、と不安ですが、まあ、山内さんや同じく出演する皆様の力を頂きつつガンバローと思います。
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キャスト紹介 るり
杉本小百合 役
るり / Ruri
- なぜ映画美学校に入ったのか
高校の部活でミュージカルをやっていて、それをきっかけに『演じる』ことに興味を持って映画美学校に入りました。舞台も映画も自分以外の誰かが関わっているからこそ様々な視点からの面白い発見があって、アイデアが浮かんで、それが演技へと繋がって…。演技の世界に限らず、誰かと上手に関わることは難しいけれど、関わることで生まれた『なにか』で『誰か』の心を動かせたとしたら…、…とても素敵なことだと思うんです(笑)。そういう感動を『演技』を通して味わえる一つの場所が美学校なのかもしれないです。
- 革命日記への意気込み
私が演じさせて頂く杉本は優しい小学校の先生…。ということで役作りのために髪を伸ばして暗くしてと人生の9割を茶髪がっつりショート、加えてミュージカルでは男役だった私にとって、女性特有の優しさ溢れる杉本を演じるのはとても新鮮で楽しいです(笑)。台詞は決して多くはないですが、その台詞一つ一つに杉本の革命に対する期待や不安そして、杉本がこの作品に存在する意味が見える気がします。革命家たちが主体となるこの作品に杉本が『先生』という立場で登場する意図をしっかり汲み取った上で、革命家のアジトに足を運んだ杉本小百合を演じたいと思います。
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キャスト紹介 松岡真吾
佐々木茂雄 役
松岡真吾 / Shingo Matsuoka
- なぜ映画美学校に入ったのか
自分の場合は何点かありますが、
・演技を生活の中心にする。
・監督、脚本家などより多くの人に出逢いたい。
・一定の期間を共にする人たちの中で改めて協調性を学びたい。
が大きな理由でした。
演技の追求に終わりはなく、俳優として技術の向上は何よりも大切なことだと思います。しかし演劇も映画も、演技というものは一人ではできません。それぞれ役割や部署があり、それぞれがよりよい仕事を持ち寄ってひとつの作品を創ります。チームプレーでありコミュニケーションが何よりも大事。そういった点で、技術だけでなく知識やコミュニケーション、人としての成長を学ぶには、人に触れるしかないと思いました。入学前に講師の方々との面談で感じたことは、映画美学校では《個》と《集団》の尊重を大切にしているということでした。それぞれの演技に対する意欲は大事だけれど、ひとつの座組(ざぐみ)として演技を学んでほしいと。ここに入りたい!と、それを聞いて確信しました。演技の世界は実力主義な世界ではありますが、真剣になればなるほど楽しい世界でもあります。そして無知であると危ない世界でもあります。《自分で考えられる俳優を育てる》と銘打っているのは、責任を持って演技と人に関わろうということなのだと、入学した今、より強く感じています。
- 革命日記への意気込み
・僕は意気込むと空回ってしまうので、感想ですが。
稽古22日目を経た今感じていることは毎日が驚くほど発見の日々で、苦しみもあるけど楽しくてたまりません。稽古が始まる前に、忘れないようにしようと立てた目標を振り返ってみます。
・《初心者の心》を忘れないこと。
限定的な自己中心的思考にとらわれない、空っぽの状態を養う。もし心が空っぽなら、それは常に何に対しても準備ができている状態で、あらゆるものに対して開かれている。
・勝ち負けにこだわるのをやめて、一瞬一瞬の出来事に注意を集中し、チームのために自我を捨てて自分の役割を果たすこと。
・演出家や共演者はもちろん、関係者や戯曲などを自分から信頼する。
表に出すと恥ずかしいですが、これはあくまで個人的な目標です。稽古初日より演出の山内さんよりみんなに伝えられたのは《より良い稽古場をつくろう》とのことでした。自分のことばかり考えず、安全で積極的にクリエイティブな挑戦ができる場をつくること。実際、そんな稽古場になっています。それはこの公演に関わるひとりひとりが、その意識を持てているからだと思います。そして周りのみんながそう思えているからこそ、僕自身その意識を忘れずにいることが出来ています。
9月よりはじまったアクターズ・コース8期は約5ヶ月を共にし公演稽古へと突入しました。それぞれ年齢も職業も経験も性格もバラバラで、べったり仲良くもないけれど、取り立てて悪くもない関係性な印象があります。多分、講師の方々や外から見てくれる方々が持つ印象が的を得ていて、多くの似ている部分とまったく違う部分を同時に持ち合わせている期になっているのではないかと、卒業生の方々にお話を聞くと感じます。ただ知らぬ間にお互いが影響し合っていたんだなと、稽古が進むたびに思います。バラバラに見えた個が、集団となってひとりひとりが同じ方向を向いた時に、こんなにバランス良く頼もしく支え合えるものなんだと密かに感動しています。そこにまた修了生や演出助手の方々の要素が加わり、なんと力強い座組になっているんだと。そんな8期の修了公演の作品が、《個》と《集団》を描いた『革命日記』であるあたり、主任講師である山内健司さんはさすがだなと、そう感じています。公演稽古としては1ヶ月弱ですが、アクターズ8期という座組としてみれば2018年9月よりはじまっている劇団です。このメンバーとしては一度きりの劇団ではありますが、楽しんで頂ける作品を届けることが出来ると思います。是非会場でお会いしましょう。心より、お待ちしております。
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キャスト紹介 福吉大雅
桜井幸彦 役
福吉大雅 / Hiromasa Fukuyoshi
- なぜ映画美学校に入ったのか
高校から演劇をやっていたのですが、映画にハマり、日芸の映画学科監督コースに進学。4年間監督志望で勉強していましたが、運命的な出会いがあり、自分は演技をしたり演出をしている時が一番好きなんだと気づきました。大学卒業後、映像編集などの仕事をしながら、このままでいいのか、本当に自分がやりたいことは何なのだろう、うわああああ、と悩み、アクターズ・コースを受験することを決めました。
- 革命日記への意気込み
初めて台本を読んだ時から、作品世界に引きこまれました。なんとなくヨーロッパの映画みたいな、登場人物の内的な葛藤がとても繊細に描かれていて。でもそこには変わらずバタバタと流れていく日常があって。稽古が進んでいく今も、彼らが人間らしく生きる姿を見てとても愛おしく思っています。なによりも演技ではない、生きた人間の感情が揺れ動く姿をみたときに感動して震えます。僕もこれまで生きてきたなまの自分自身の心と体を通して、彼らの日常を、本当にそこで起こる現実として生きられたらなと思います。
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