映画美学校アクターズ・コース ブログ

映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。映画・演劇を横断し活躍する「俳優養成講座 」 2017年9月開講決定!

感想文

なかなかたどり着けなくて、交番二箇所と道端のインドカレー屋のおじさんに道を尋ねていたら遅刻してしまった、30分も遅れた、13時半になっていた。

私は、舞台や批評の勉強をしている訳でもなんでもない観劇初心者の高校二年生で、だから何に気づけて何をかけるかわかりませんが、興味本位で稽古現場の映画美学校に押しかけてみました。私にはほかのブロガーさんのような鋭い切り口とか知識とかはありませんが、つたないなりにも感想文、書いてみようと思いました。

 

まず、松井さんと俳優陣の距離感が素敵だったなぁというのが感想としてありました。

「“ギター”ってどう言う? ギター↑(語尾上がる)? ギター↓(語尾下がる)?」など、言葉のイントネーションについて俳優に意見を求める場面もありましたが、多くは、立ち居振る舞いなどをはじめとする場面に必要な要素について、松井さんと俳優陣が盛んに意見を交換しながら組み立てていく(指定の台詞や動作から場面を始める→松井さんがストップをかける→松井さんから演出やツッコミ→それを元にもう一度場面を始める)という作業が何度も何度も繰り返されていくことがほとんどでした。

場面や台詞のイメージは松井さんからの実演によって伝えられることもありましたが、松井さんの説明を受けて俳優が試行錯誤しながら役に挑戦、というやり方が多くとられていて、その中ですこしずつ役が鮮明になっていく瞬間は面白かったです。その説明の際の松井さんの言葉がすごく面白くて、ついついメモしてしまいました。

 

中でも印象に残っていたものが

「手がにゅるっとしてる」「手を整理して」という、手のうごきについての言葉と、

「何かを無視しようとしてる」「何かを省略しちゃってる」という、歩き方についての言葉でした。

手については、椅子に座って会話をする俳優の手のうごきについて、というか、在り方についての話で、これには何度も繰り返し挑まれていました。自然な“会話の最中の手”を求めつつ、動作ひとつにも意図や心のうちが込められていく様子は驚きでした。普段舞台を観ているとき、会話中の手のうごきにまで注目してこなかったことに本気で後悔しました。

歩き方については、部屋に入ってくる/出ていく俳優に対しての発言でしたが、こうして文字にしてみると、当時の状況を知らないと何の話かわからない言葉で、しかし、この発言の前と後では俳優の“歩く”というアクションの影響力が確実に大きくなっていたのです。

また、「台詞の新鮮さがなくなってきてる」など、台詞の鮮度に関する発言は何度もあり、それに応えるように繰り返される稽古はとても見ごたえがありました。

ほかにも、「もっと生々しく」「ギリギリ中間を狙いたい」「離陸していきすぎ」「すごくいいグルーヴ感でてる」「隙がなくおばちゃん」「1.5倍盛り上がって」など、いくつもおもしろい言葉をメモして帰ってきましたが、敢えてここでは詳細を書かないことにします。

 

…というのも、もう、一週間も前の話になりましたが、あれから映画美学校のみなさんはどんな日々を過ごされてきたのでしょうか。革命にむけてひた走ってきたのでしょうか。今回は”初等科修了公演”とのことですが、密度制度、さらにはバランス感も高い作品になっているんじゃないかとすごく楽しみです、と、ど素人の私に言えたものではありませんが、思っています。

あとは革命を目撃しに行くだけ、なのですが緊張しています。しかし、しっかりと臨戦態勢を整えてまいります。ではではみなさん、明日。アトリエ春風舎で!

 

宮坂美穂/1995年生まれ、高校二年生/あらゆるものに潜みたい観劇初心者/F/T12「Blog Camp in F/T」研究生としてレクチャーに参加/@

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