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「コトバ・プレイ」としての批評 山崎健太

松井さんの「『コトバ・プレイ』で試したいこと」への応答として、当日に司会をつとめていただく、山崎健太さん(ギブス第1期)から文章を寄せていただきました。ぜひに。

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「コトバ・プレイ」という言葉を見て、「それって批評だな」と思いました。それとも批評によって作り出される状態でしょうか。俳優が役を担うように、対象が言葉を担うことを可能にするのが批評の役割の一つです。

もちろん、言葉にすることによってこぼれ落ちてしまうものも出てくるでしょう。松井さんは役(役割)のことをカセと呼んでいましたが、言葉も同じです。しかしカセ=枠組みを作り出すことによってくっきりと見えてくるものもあり、その意味で言葉はスポットライトのようなものでもあります。演劇という広大な舞台を照らすスポットライトとしての批評。

だから、松井さんが作品にたとえた「コトバ・プレイ」は、一方で作品を作るための打ち合わせでもあります。どこを・どのように照らすのか・照らすことができるのか・照らさなければならないのか・照らしたいのか・照らしてほしいのか。演劇と批評の関わりについて考える「コトバ・プレイ」は(演劇)批評についての批評でもあり、作り手はもちろんのこと、批評の書き手にとっても刺激的なプレイになるでしょう。

山崎健太(批評家・批評家養成ギブス第1期)

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