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映画美学校アクターズ・コース ブログ

映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。映画・演劇を横断し活躍する「俳優養成講座 」 2016年9月2日(金)開講決定!

「劇団えいが びがっこう?」古澤健(映画監督/アクターズ・コース主任講師)

越境が広がりつつあることに、映画美学校アクターズ・コース主任講師の僕は「しめしめ」とほくそえんでいる。

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演劇と映画という枠を越えて、なにやら面白そうなことに首を突っ込むような連中が映画美学校のまわりに徐々に増えてきている。
たとえば、自分が出演する映画を自分でプロデュースするアクターズ・コース修了生。彼女のそばにいつもフィクション・コースの修了生がいたから、当たり前のように生まれた発想なのだろう。
あるいは、フィクション・コース出身でありながら、演劇の公演を行ってしまう者。彼はアクターズ・コースが主催する合同授業に出た結果、それまで思いもしなかったことをやろうと欲望してしまったのだろう。
そもそもアクターズ・コースを始めるときに僕の念頭にあったのは、俳優出身の映画監督たちのことだったし、俳優として活躍する映画監督たちのことだった。
想像するだけで欲望を育てるのは難しい。身近なところ、顔の見える距離で誰かが映画の勉強をしたり演技の訓練をしたりしていてこそ生まれる欲望は具体的だ。具体的な欲望は、確実に育つ。
映画美学校は元々そういう場であったし、多様なコースを持つことでますますでたらめで豊かな環境に育ってきた。
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映画にとどまらず、演劇にとどまらず、なんか面白いことをやっていこうとする連中が集まるこの場所は、「劇団えいが びがっこう」と呼んでみたいと、ある日思いついてしまった。
そのことをみんなに言ったら、「劇団えいが びがっこう?」と問い返されてしまった。
なんだかへんてこなネーミングだと思われたのだとしたら狙いどおりだ。映画美学校はもともとへんてこな場所なのだ。正当性などありはしない。
よし、アクターズ・コース第四回公演を巡って、このへんてこな名称のもとにいろんな人に集まってもらい、一緒に言葉を交わしていこう。
昨年行われた第三回公演では、演劇と批評とが稽古場で、舞台上で、ブログで、同人誌で見事な格闘を見せてくれた。
聞くところによると、今回上演される『石のような水』の発想のモチーフには、アンドレイ・タルコフスキーの映画があるという。ほら、ここにも越境があり、それはなんと映画美学校らしいへんてこな偶然なのだろう。
映画から演劇に渡されたバトンを、映画美学校アクターズ・コースの面々はどう受け取るのだろう?
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というわけで、『劇団えいが びがっこう?』というおしゃべりの場に、みなさんおつきあいください。

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