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映画美学校アクターズ・コース ブログ

映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。映画・演劇を横断し活躍する「俳優養成講座 」 2016年9月2日(金)開講決定!

修了生トーク(7)古内啓子(1期高等科修了生)×中川ゆかり(1期高等科修了生)その1

さて、そろそろ5期の開講日が近づいてきました。先日はアクターズ・コース総会と称して、1期〜4期まで修了生の有志が集まってお話しする会が催されました。いつもどこかでお互いを気にし合っている集まりです。そんなわけで相変わらずアクターズ・コース修了生は、あちこちで動いています。

今回は1期生の古内啓子さんをご紹介。

入学前から映像志向だった1期のビューティ・フルーティ(最近の呼び名です)、修了後も映像を中心にのびのび俳優やってます。校内の作品にもたくさん出演しているのになぜかインタビューされていませんでした。ということで、この機会に念願のインタビュー。やっぱり同期だといっぱい喋っちゃいますね、クロストーク形式で3回に分けてお届けします。どうぞ!

 

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関心の広がり

中川:色々聞きたいことはあるんだけど、最初はまあ、ゆるりとしゃべりながら。

古内:はーい。

中川:最近はどんなことしてるの?

古内:あたしさ、ワークショップに最近行き始めたのね。

中川:お、舞台とかの?

古内:舞台も映像も。知り合いの映画監督が講師で誘われて行ったのがすごい面白くって。7月は舞台の演出家が講師のワークショップに行ってみた。

中川:へえ。どんなことやってたの? 

古内:舞台の方はほとんど即興をやり続けてたよ。シチュエーションと設定渡されて「はい、どうぞ」って。

中川:苦手そう(笑)。

古内:苦手、苦手、ほんとに。

中川:挑戦したんだね。

古内:挑戦してた。

古内:結構人数も多くて自分が演技するのは一回か二回。あとはずーっと見てた。

中川:へ~。

古内:あたしは普段そんなに舞台って見ないからさ、この間見た演劇も「あれって何、パフォーマンスなの?」とか思って。なんでもあることに驚く。ああいうのが今の主流なのか……とか、いろんなこと考えてた。ワークショップの時に演出家の方がお客さんと共有するのが大事なんだ、お客さんを置いてっちゃいけないって言ってたけど、これはどっちなんだろうって(笑)。

中川:なるほど(笑)。考える契機にもなったと。

古内:そうかもしれない。自分で説明できなくても面白い作品もあると思うから。

中川:うん、それはあるよね。

古内:ワークショップって作品を作るわけでもないしなと思ってたけど、俳優同士も演出家も、新しい人とその場で会って実験してみるのは楽しかった。というか、楽しいんだって気付いた。

中川:冒険する感じかな。あとは人の良い芝居を間近で見るのもいいよね。

古内:うん、面白いよね。

中川:でも確かに、作品として面白いのとワークショップ行って面白いのは別物ではあるよね。実験は、そりゃやりたい人にとっては面白いもん。

古内:そうそう。

中川:とかいいつつ、私はちょっと苦手。というのは、自分の課題として常にあるのが俳優としてのたくましさが弱い自覚がある。例えば由里恵ちゃん(永山由里恵/1期高等科修了生)の貪欲さはすごいなあ、って見てる。

古内:あー、わかるかも。由里恵ちゃんはほんとに何でも挑戦するもんね。私もすごい狭い。今までずっと映画だけやりたいなと思ってた。でも最近それってなんかおかしい、ドラマも映画も演劇も変わんないんじゃないかなって思うようになったのは一つあるかも。

中川:それはきっかけあったの?

古内:なんだろう。映画は単純にドキドキわくわくするから好きなんだけど、それよりも結局演技がしたいっていうのがあると思う。

中川:セリフやシナリオがある、とかじゃなくてもいい。演技は他の形でもできる、と。

古内:そうそう、あたしがやることは変わらないよなって、そういうふうに思えてきて逆に広がっていったというか。

中川:なるほど、そうだね。

 

俳優としての自覚

中川:啓子ちゃんは映画美学校の実習作品にも結構出てるよね。フィクション・コース18期の映画監督とのコラボレーション作品『恋のいちじく』(西山洋市監督)と『新しい人』(大工原正樹監督)の出演で、監督お二人が古内良かったと大絶賛だったそうです。でも、なぜか在籍中はあんまり思わなかったらしい。その変化って、何か自分で思い当たるとこってあるのかな。

古内:うーん。学校には演技を学びたくて行ったけど、実は演技って学べないんだってことを一番学んだんだよね、二年間で。だから逆に今はすっきりして、在籍中よりずっと楽しく俳優をやってる。もちろん楽しいだけじゃなくて悩んだりもやもやしたりもするけど。逆に言えば、映画美学校にいたころは一番悩んでたなって思う。

中川:なるほどね、あんまりやりきれない、すっきりしない感じっていうか。

古内:あったかもしれない。

中川:いろんな人がいろんなことを教えてくれるじゃない? そこで「この基準だとこれは違う」とか、「ほんとにそうなの?」みたいな意識を持ちながらやってくのが窮屈だったってことかな?

古内:自分で窮屈にしてたんだと思う。

中川:絶対的な正解がある気がしちゃう。ルールを教えてもらったらそこに則らなきゃみたいな、真面目さかな。

古内:そうそう。今は、自分で追求してっていいんだって思えて、それで楽しくなっていった。だから逆に言えば、今の方が「学び」が来てる感じがする。現場で取り組んでるときとか、それぞれの講師陣が言ってたことが私なりにわかってきて、発見してる実感があるのかな。だから、俳優をやることはもう年々楽しくなってはいて、一生やらずにはいられないなあって。

中川:すごいね!

古内:学校終わって、ああ、準備できたかな、って感じがしてる。

 

その2に続きます!

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