映画美学校アクターズ・コース ブログ

映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。映画・演劇を横断し活躍する「俳優養成講座 」 2017年9月開講決定!

【応援コメント!】脚本家・映画監督の井川耕一郎さんより!

こんばんは!友情応援隊のSです!

今回は脚本家・映画監督で、映画美学校フィクション・コースの講師でもある井川耕一郎さんより応援コメントを頂きましたので掲載致します!

 

「映画・演劇を横断し活躍する俳優育成ワークショップ」のカリキュラムの中には、映画美学校フィクション・コース受講生と共同で行う「ミニコラボ」という講義がありました。

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ワークショップ生が出演し、フィクション・コース生がスタッフを担当、そして現役の映画監督であるフィクション・コース講師4名がそれぞれ監督し、短編映画を創り上げた「ミニコラボ」。

井川さんは監督を務めた一人であり、今回は井川さんの作品『烏』に出演した4名について「それぞれの印象と今後に期待すること」を寄稿頂きました!ありがとうございます!

それでは井川さんの温かいコメントをどうぞ!

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ミニコラボ作品『烏』に出演した四人について(井川耕一郎)


ミニコラボ作品『烏』に出演したアクターズコース生の四人について印象に残っていることを書いてみる。

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まずは豊田勇輝くん。学校近くの中華料理屋で飲みながら聞いた話によると、産婦人科の研修医として東北に行き、3・11の大震災にあったのだとか。被災地で連日三時間程度の睡眠で働いてましたと言うのだけれども、その口調は穏やかだった。妊婦さんたちは彼の笑顔を見て安心したのではないか。今の彼は過酷な現場から戻って一休みしているところだと思う。演技の勉強が医者としての仕事に何らかの形で役に立つといいのだけれど。

 

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綱木謙介くん。アフレコを終えて効果音録りをするときに、彼は「おれ、もうちょっとここにいていいですか。監督やりたいんです」と言ったのだった。映画にもっと近づきたい!という初心が素直に出ていて、見ていて気持ちがよかった。きっと彼は役者としてだけでなく、スタッフとしても現場に参加するようになるのだろう。元野球部だから、私のようなひねくれたのろまではない。みんなに好かれるスタッフにもなれると思う。
 

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秋本ふせんさんには舞台経験があるとのこと。今回は幽霊の役を演じてもらった。たしか一日目のラッシュを見たあとに、「秋本さんは手足が長くてきれいだから、それを生かして幽霊が表現できないかなあ」と言うと、彼女はすうっと手をあげ、指先にまで意識を集中させて芝居を探りだしたのだった。考えることが身体を動かすことと自然に連動している。しなやかな知性の人と言ったらいいだろうか。そういえば、アフレコのとき、秋本さんは「eat crow」という短い台詞をささやくように言ったのだった。それを聞いて私ははっとした。彼女は現場での芝居を一度忘れて、事前に渡したDVDをくりかえし見ながら幽霊らしい言い方を探ったにちがいない。この人は頼りになる役者だなあと感心したのだった。

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戸谷志織さんでまっさきに思い出すのは、撮影前に見学したアクターズコースの授業だ。戸谷さんはどこにいるんだろうと見回したら、地下スタジオの隅っこで体育座りしていた。地味というか存在感が希薄な人だった。その日の授業は、ビューポイントといって舞台空間内での他者との関係を意識しながら身体を即興的に動かす訓練だった。彼女は他者への反応をくりかえしながら、床に緑のテープを貼って作られた長方形(その中は聖域という設定になっていた)の縁にしゃがみこんだ。そして、テープの端を指先でいじりだし、やがて静かにつーっと剥がしだした。それは反則だろう、と思った。けれども、もう目が離せない。演じる彼女には何かがあった。授業見学のあと、ミニコラボは戸谷さん主演でやってみよう、賭けかもしれないけれど、楽しみだ……などと私は思っていたのだった。

 

井川耕一郎 Ikawa Koichiro
1962年生まれ。93年からVシネマの脚本を書きはじめる。

主な脚本作品に、鎮西尚一監督『女課長の生下着 あなたを絞りたい』(94)、常本琢招監督『黒い下着の女教師』(96)、大工原正樹監督『のぞき屋稼業 恥辱の盗撮』(96)、山岡隆資監督『痴漢白書10』(98)、渡辺護監督『片目だけの恋』(04)『喪服の未亡人 ほしいの…』(08)や、テレビシリーズ「ダムド・ファイル」などがある。

最新作は監督も務めた『色道四十八手 たからぶね』(14)。映画美学校では、コラボレーション作品として『寝耳に水』(00)、『西みがき』(06)を監督している。他、編著書として、高橋洋塩田明彦と共同編著した大和屋竺シナリオ集「荒野のダッチワイフ」(フィルムアート社)がある。

 

2016年3月3日[木] - 3月6日[日]

映画美学校 アクターズ・コース 2015年度公演 『友情』

作・演出:鎌田順也(ナカゴー) 原案『堀船の友人』

 

出演 秋本ふせん 奥崎愛野 川島彩香 菊地敦子 佐藤 岳 綱木謙介 戸谷志織 トニー・ウェイ 豊田勇輝 深澤しほ 渕野実優  的場裕美 連 卓也 山田雄三 (映画・演劇を横断し活躍する俳優育成ワークショップ)

 

公演日程 2016年3月3日[木] - 3月6日[日]

3日(木)19:00★

4日(金)19:00★

5日(土)14:00/18:00

6日(日)14:00/18:00 ★=終演後アフタートーク開催〔30分程度を予定〕

*受付開始は開演の40分前、開場は開演の30分前。

*演出の都合上、開演後は入場をお待ちいただくことがございます。

 

【NEW!】アフタートークが決定しました!
★:終演後に、作・演出の鎌田順也とゲストによるアフタートークを開催いたします。〔30分程度を予定〕

3月3日(木)19:00
トークゲスト:九龍ジョー(ライター/編集者)、古澤 健(映画監督)
3月4日(金)19:00
トークゲスト:松井 周(演出家/サンプル主宰)、山内健司(俳優/青年団)、近藤 強(俳優/青年団

 

チケット

予約・当日共

一般 2,300円 学生 1,800円

*日時指定・全席自由

*未就学児童はご入場頂けません。

 

チケット予約 ⇒ 友情 予約フォーム

会場:アトリエ春風舎

〒173-0036 東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1

東京メトロ有楽町線副都心線西武有楽町線小竹向原駅」下車 4番出口より徒歩4分]

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