アクターズ・インタビュー『S高原まで』(第3回/全14回)釜口恵太
昨日、一昨日は稽古はお休みだったので、各々観劇したり、落ち着いてセリフを覚えたり。そして、1ヶ月後のちょうど今頃は、すべてのステージが終わっているのかと思うと、焦りますね!早い!
さて、第3回は、7期のムードメーカー、ボケ担当の釜口恵太さんです。
(2018年2月1日収録)
──では、始めましょう!
9月にアクターズ・コースが始まった頃の講義で、他己紹介しましたよね。
俳優を志したきっかけっていうのがすごく印象に残っているのですが。
ああ、ももクロね(笑)懐かしい。
──懐かしいですね(笑)ところで、なぜ映画美学校に入ったんですか?
演技について、あんまりちゃんと学んだことがなかったし。あと、サンプルの松井周さんの時のミエユースに参加して、松井さんとまたご一緒したいなと思っていた時に、こういうところがあることを知って。松井さんの講義もあるし、面白そうだなって。あとは、映画を制作する側のコースもあるから、そういう人たちとも関われるので、いいなあって。
──映像はやったことはあったんですか?
映像は、大学の時に、映像を作る実習があって。学生映画とか、出たり作ったり。その時から映画は見るようになった。でも大学の授業は、演技を教える人は演劇の人だったから、演劇に関わりがなかったわけじゃなかったけど。
──ずっと野球をやっていたそうですが、結構180度近い転換だったのではないですか?
うん、そうだね。でもなんか、途中で肘を壊して、でも辞めるに辞めれなくて、野球に対するモチベーションが下がっちゃって。モヤモヤしてた時に、だからその、ももクロに出会って、こういう世界も楽しそうじゃん、俳優楽しそうじゃんって思って。
──(おもむろにコンビニのみるく餡まんを取り出す釜口さん)
それ、好きなんですか?
そう。博多通りもんって知ってる?北海道でいうところの白い恋人、みたいな、有名なお土産なんだけど。そのパクリのやつ。けど本家のやつの方がね、もうちょっと滑らかなんだよね(笑)
──そっか、九州出身ですもんね。これまでには、どんな活動をしてきたんですか。
大学1年の時に演劇サークルを作って。やってみたいって言う同級生と。年に1本とかで公演をして。けど全然演劇のことを勉強したことがなかったから、早稲田大学のサークルに行って色々勉強しようとしてみたり。その時は、脚本は自分では書いてなかったけど、演出は僕が、やってた。あとは学生映画にはよく出てた。大学辞めてからは、ワークショップとかいっぱい行って、映画の。演劇のは行かなかったね。やっぱり映画に出たかったから。映画のワークショップだと監督の名前が書いてあるからわかるけど、演劇だとピンキリだから…。わからなくて。あ、でも、青年団系のは、あの時ほとんど観たことがなったなって、今思えば。それから、ミエユースのことを知って、とりあえず行ってみようって。仲間が見つかるかもしれないし。その時、古舘寛治さんの授業がめちゃくちゃ面白くて、色々お話ししてるうちに、ニューヨークに行くぞって思って。だからお金貯めようって思ってバラエティ番組のADをちょっとやったんだけど、大変だしお金貯まらないしで辞めて。で、ワークショップとか受けてるうちに、ここに入って、今に至る。東京に来る前は、地元の鹿児島の劇団に入ってちょっとやってた。だから、ミエユース終わって、これが初めての演劇の舞台だね。
──稽古は楽しいですか?
うん!色々こういう関係性で、とかこういうキャラで、とか付いていくのがすごいなって。玉田さんが、みんなにこういう肉付けしてくのか!っていうのが毎回楽しい。
──マイブームみたいなものはありますか?
R−1だね。もうね、みんなに配りたいくらい(笑)公演まで、健康第一で頑張りたいですね。
あと、は、短歌かなぁ…。通ってた小学校が俳句に力を入れてて。一日一句詠みましょう、みたいな。で、中学校かな?の時に短歌ってものを知って、あと七文字七文字つけるんだって、うわ難しいなって思って。でも俵万智さんとかの歌を読んで、面白いなって思うようになった、かな。でも、大学辞めてからだね、一人の時間が増えてから、よく詠むようになった。ピタッて、あ、五七五七七にハマった、っていう瞬間が好き、だね。あと、この言葉こっちかもな〜って探すのも楽しい(笑)
──では、最後の質問です。将来はどんなところを目指していますか?
…ハリウッドセレブになりたい。
──ハリウッドスター、ではなく?
あ、うん。ハリウッドスターだな。お金とかはどうでもいいな。日本人初の、アカデミー賞…いや、そういうのは別にいいな。とりあえず向こうで芝居がしたい。やっぱり、ハリウッド映画が好きで。環境が全然違うから、予算とか設備とか。絶対向こうで映画作る方が楽しいだろうなって思う。演劇も楽しいんだけど、遠くまで届かないなってのはある、鹿児島まで届けたいし。それとハリウッド映画はそれなりに芝居している人が出てるから、自分もそのレベルまで行きたいっていうのもあるし。その人たちと共演してみたい、楽しそう、っていうのはある。憧れは、ジム・キャリー。顔が面白い(笑)
──やっぱりなんか、常に面白さを求めてるんですかね。よくボケてるじゃないですか。
うーん、そうなの、かな(笑)?でも最初はボケると笑ってくれたけど、だんだん半年も一緒にいると、みんな流し気味だよね、いやクオリティの問題なんだけど(笑)
あとは、全然違う話になるけど、人生を自分の好きなもので埋めたい。自分のモチベーションを上げてくれるものを、自分の身の回りに見つけたいってことかなぁ。お金をかけて贅沢するのよりも、些細なことでも自分の好きなものに自覚的になるってことかな。それはきっと幸せなことだから。自分はこういう考え方の方が好きだなあ、っていうのとか。こだわりを持つってこととは違うんだけど…。常に幸せでいたい(笑)
……うーん、ニューヨーク早く行きたいなぁ。27までに。うん、それまでに頑張ってお金貯めて。頑張ろう。
──最後の最後に、何でも、伝えたいこと、意気込みなど!
うーん、なんだろうな…みんなでR-1を飲もう!
──ほんとに書きますよ!?それ
いいよいいよ、健康大事!
いつもとても明るい釜口さんが、じっくり、ぽつらぽつら、丁寧に話す姿が印象的でした。次回は、神田朱未さんです。2月7日に掲載予定です。(構成・那須愛美)
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釜口恵太・かまぐちけいた
1993年生まれ。鹿児島県出身。中学高校、野球部に所属。高校3年のときにももいろクローバーZのリーダー百田夏菜子に熱を上げ、俳優を志す。Twitter:@KKWCVM。Instagram:@kamagoo
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映画美学校アクターズ・コース 2017年度公演
「S高原から」
作・平田オリザ 演出・玉田真也(玉田企画)
【玉田真也(玉田企画 / 青年団演出部)】
平田オリザが主宰する劇団青年団の演出部に所属。玉田企画で脚本と演出。日常の中にある、「変な空気」を精緻でリアルな口語体で再現する。観る者の、痛々しい思い出として封印している感覚をほじくり出し、その「痛さ」を俯瞰して笑に変える作品が特徴。
出演:石山優太、加藤紗希、釜口恵太、神田朱未、小林未歩、髙羽快、高橋ルネ
田中祐理子、田端奏衛、豊島晴香、那木慧、那須愛美、本荘澪、湯川紋子
(映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2017)
川井檸檬、木下崇祥
舞台美術:谷佳那香、照明:井坂浩(青年団)、衣装:根岸麻子(sunui)
宣伝美術:牧寿次郎、演出助手:大石恵美、竹内里紗
総合プロデューサー:井川耕一郎
修了公演監修:山内健司、兵藤公美、制作:井坂浩
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公演日程:2018年2月28日(水)〜3月5日(月)
2/28(水)19:30~
3/1 (木)19:30~
3/2 (金)15:00~ / 19:30~
3/3 (土)14:00~ / 19:00~
3/4 (日)14:00~
3/5 (月)15:00~
※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前
※記録撮影用カメラが入る回がございます。あらかじめご了承ください。
チケット(日時指定・全席自由・整理番号付)
前売・予約・当日共
一般 2,500円 高校生以下 500円
資料請求割引 2,000円
※高校生以下の方は、当日受付にて学生証をご提示ください。
※未就学児はご入場いただけません。
※資料請求割引:チケット購入時に映画美学校の資料を請求してくれた方に500円の割引を行います(申し込み時に資料の送付先となる連絡先の記入が必須となります)。
チケット発売開始日 2018年1月8日(月・祝)午前10時より
<チケット取り扱い>
CoRichチケット! https://ticket.corich.jp/apply/88312/
<資料請求割>
映画美学校の資料を請求いただきました方は当日2500円のところ、2000円で鑑賞いただけます!
下記よりお申込みください。お申込み後、映画美学校より随時学校案内などの資料をお送りいたします。
映画美学校アクターズ・コース資料請求割引申し込み専用フォーム
会場
アトリエ春風舎
東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線「小竹向原」駅 下車
4番出口より徒歩4分
東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
tel:03-3957-5099(公演期間のみ)
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。
お問い合わせ
映画美学校
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F
電話番号:03-5459-1850 FAX番号:03-3464-5507
受付時間(月ー土) 12:00-20:00