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【特別企画!】『S高原から』玉田真也さんインタビュー【後編】

特別企画!

今回の修了公演の演出を担当する玉田真也さんのインタビュー(後編)を今回は掲載致します!

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 【プロフィール】

 玉田真也(玉田企画 / 青年団演出部)

平田オリザが主宰する劇団青年団の演出部に所属。玉田企画で脚本と演出。日常の中にある、「変な空気」を精緻でリアルな口語体で再現する。観る者の、痛々しい思い出として封印している感覚をほじくり出し、その「痛さ」を俯瞰して笑に変える作品が特徴。

 

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──玉田さんが出演してもらいたいと思う俳優はどんな人ですか?

難しいですね(笑)。僕の場合、「出演してもらいたい」イコール「その人に役を書きたいと思うかどうか」だと思います。この人に当て書きしたいな、この人に役を書きたいな、そう思えるかどうかなんですけど、どういう人に思うかなぁ。

 

──プライベートで友人になれそうだったり、関係を持てそうだったりする人なのでしょうか。

仲良くなれそうかどうかはあんまり関係ないかもしれないですね。でも多分、人として嫌いな人だったら使いたくないでしょうね(笑)。そうなると「こういう役を書いたら面白そう」みたいなことは何も思いつかない気がするんです。でも人柄のおもしろさはありますね。そのおもしろさを見つけられれば「これでこの人に人物を書ける」というふうに思えるから。僕のフィルターを通してですけれど、普段からこの人面白いなっていうものを見つけられれば。

 

──では、ストーリーありきではなく、キャラクターから作劇されるタイプなのでしょうかね。

完全に人物ありきですね。 

 

──演劇の世界に入ったきっかけはどのようなものだったのですか?

大学2年生の時に演劇のサークルに入ったのがきっかけですね。1年生の時には別のサークルに入っていて、そのサークルの友達が演劇のサークルを兼サーしていたんですよ。それで、春にオリエンテーション期間みたいなのがあるじゃないですか。キャンパス内が人で溢れて、どこのサークルも新入生の勧誘をしますよね。その時に、その友達もノルマがあって、人を誘わなければいけなくて「ちょっと入らない?」と言われて。だからノルマ要員として入りましたね(笑)。

 

──最初は裏方ではなく出演者側だったのですか?

最初は新人公演があって、役者として参加するのですけれど、その後はスタッフでも作・演出でも役者でも、やりたいことをやるんです。でも大学時代はほとんど役者でした。作・演出もちょっとはやりましたけど数は少なくて、役者をやっていることの方が断然多かったですね。

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 ──たまに作・演出作でもご自身が出演されますよね。自分の役を書く時は、自分のパーソナリティからキャラクターを作り出しているのですか?

結構自分が出たいから書いている部分もあるので。だから、自分がやりたいような役を書くという。「こういう役をやってみたいな」と思ったら自分で書けばいいという。

 

──作・演出をやろうと決めた理由は何かありますか?

元々やりたかったんです、特に書く方を。だけど、大学時代は流れの中で役者ばっかりやっちゃったんですよ。誘われたら出演していたので。作・演出の場合は役者と違って「よいしょ!」っていう感じがないと出来ないじゃないですか。主体的にやらないと出来ないというか。役者は受け仕事という部分があるので、作・演出は自分で人を誘わないといけないし、エネルギーが大きいのであまりやらなかったのですけど、でもやりたくはあって。それで4年生になって、来年には大学もサークルも卒業しなければいけない、でもまだやりたいなと思っていた時に、ちょうど青年団の団員募集があったんですよ。それが青年団の最後の募集みたいなことらしくて、それで応募して入ったっていう感じです。

 

──最初に観た芝居は覚えていますか?

大学時代の先輩の芝居ですかね。高校演劇は全く観たことはなかったです。課外学習で、ミュージカルみたいなのは観たことがありますけど。小劇場とかは、大学を卒業するぐらいの時からやっと行き始めましたね。

 

──青年団を除くとして、好きな劇団などはありますか?

近いところで言えば五反田団は好きです。小劇場の演劇を観始めた頃によく観ていて。

 

──いまでも他の方の演劇を観に行きますか? 多忙になり、アウトプットがメインで、インプットの時期ではないのかもしれませんが。

たまに観るのですけど、数は減りましたね。人に誘われた時ぐらいしか行かなくて。知り合いの芝居だったり、役者が誘ってくれた時に行けるものは行くのですけど、自分から行こうというのはあんまりないですね。行った方がいいんですけど。オーディションでもしない限り、自分のところの芝居の役者が固定しちゃうじゃないですか。人のところを観に行けば、いい役者が発見出来ますから。

 

──玉田さんの野心的な部分というのはどういったものですか? 最終的にこういう作品を作りたい、など…

元々映画はずっとやりたくて。今度実際に『あの日々の話』を撮るのですけれど、今回の作品で上手くいけば、映画は続けていきたいです。あとは、演劇でも映画でも他の職業でもそうですけど、やりたいことをやれる立場にはなりたいですよね。自分のやりたいことをやって許される立場には行きたいですね。みんなそうだと思いますけど。

 

──最近はTVドラマの脚本を手がけるなど、どんどんと活動の幅を広げていますよね。特定のジャンルに抵抗があったりはされないのですか?

全然ないです。むしろジャンルものって、例えば、刑事ものを書いてくれだとか、医療ものだとか、ホラーとかサスペンスとか色々あると思うんですけど、それは外注がないとあまり手を出さない、自分では率先して書かないような感じがするんですよ。だからむしろ、そういう外注が欲しいくらいです。何かそこから生まれるかもしれないじゃないですか。新たなおもしろさ、自分の中での発見があるかもしれないし。

 

──最終的に帰ってくる場所、という意味では、やはり玉田企画、演劇、ということなのでしょうかね。

玉田企画でも、例えば次にやる映画でも、要は自主企画じゃないですか。誰に頼まれてやっているわけでもないので、そこは濃度として一番濃い感じはするんですよね、あまり人の指示が入っていないという意味で。だからそこは大事にした方がいいなというか、そこを失くして外注の仕事だけになってしまうと、迷子になってしまうような気がする。「何をやりたかったんだっけ?」っていうふうになりそうだから、そういう意味ではホームというか、軸足を置いている場所ですかね。

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──今回の公演へ向けての意気込みなど、一言頂けますか。

『S高原から』は、上演は観たことがあったのですけれど、台本自体はこの間初めて読んだんですよ。で、台本がやっぱりめちゃくちゃ面白いんです。稽古をしていても上手いなぁと思うんですよ、本当に。ホンが面白いし、めっちゃ勉強になるし、これをオリザさんは20代で書いたんだっていう驚きもあるんです。だから、普通にやれば確実に面白くなるだろうなとは思っています。それをどのくらいのレベルまで持っていけるのかという勝負、みたいな感じです。もう本番まで1ヶ月もないですけど、その期間で結構いいところまで行きたいなと思っているので、観に来てほしいです。

 

──最後に、今回の出演者である受講生の皆さんに期待することなどはありますか?

今回の芝居で期待することは、稽古中に、まぁ本番中になるのかもしれないですけど、掴む感覚に至って欲しいですね。例えば、稽古をやっていて上手くいっていない部分だったりだとか、それぞれ課題があると思うんですよ。会話劇はコミュニケーションが大事というか…例えば、喋っているコミュニケーションというのは、その場で起こっているものじゃないですか。それをちゃんと起こせているのかというのが会話劇では重要で、これが基本なのですけど、意外とそれは難しいのだろうなっていう。凄く上手い役者は、簡単かは分からないのですけど、簡単に出来ているように見えるんですけど、そんなのはなかなか言っているほど簡単じゃないから、それを「あ!こういうことか!」って掴むに至ったら、いい作品になるだろうなと思うので、それぞれそういう感じを掴んでほしいですね。 【了】

(インタビュー:小林未歩・スズキシンスケ / 構成 スズキシンスケ)  

 

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映画美学校アクターズ・コース 2017年度公演
「S高原から」
作・平田オリザ 演出・玉田真也(玉田企画)

【玉田真也(玉田企画 / 青年団演出部)】
平田オリザが主宰する劇団青年団の演出部に所属。玉田企画で脚本と演出。日常の中にある、「変な空気」を精緻でリアルな口語体で再現する。観る者の、痛々しい思い出として封印している感覚をほじくり出し、その「痛さ」を俯瞰して笑に変える作品が特徴。

出演:石山優太、加藤紗希、釜口恵太、神田朱未、小林未歩、髙羽快、高橋ルネ
          田中祐理子、田端奏衛、豊島晴香、那木慧、那須愛美、本荘澪、湯川紋子
        (映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2017)
          川井檸檬、木下崇祥

舞台美術:谷佳那香、照明:井坂浩(青年団)、衣装:根岸麻子(sunui)
宣伝美術:牧寿次郎、演出助手:大石恵美、竹内里紗
総合プロデューサー:井川耕一郎
修了公演監修:山内健司、兵藤公美、制作:井坂浩

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公演日程:2018年2月28日(水)〜3月5日(月)

2/28(水)19:30~
3/1  (木)19:30~
3/2  (金)15:00~ / 19:30~
3/3  (土)14:00~ / 19:00~
3/4  (日)14:00~
3/5  (月)15:00~
※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前
※記録撮影用カメラが入る回がございます。あらかじめご了承ください。 

チケット(日時指定・全席自由・整理番号付)
前売・予約・当日共
一般 2,500円 高校生以下 500円
資料請求割引 2,000円 

※高校生以下の方は、当日受付にて学生証をご提示ください。
※未就学児はご入場いただけません。
※資料請求割引:チケット購入時に映画美学校の資料を請求してくれた方に500円の割引を行います(申し込み時に資料の送付先となる連絡先の記入が必須となります)。

チケット発売開始日 2018年1月8日(月・祝)午前10時より

<チケット取り扱い>
CoRichチケット! https://ticket.corich.jp/apply/88312/

<資料請求割>
映画美学校の資料を請求いただきました方は当日2500円のところ、2000円で鑑賞いただけます!
下記よりお申込みください。お申込み後、映画美学校より随時学校案内などの資料をお送りいたします。

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会場
アトリエ春風舎
東京メトロ有楽町線副都心線西武有楽町線小竹向原」駅 下車
4番出口より徒歩4分
東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
tel:03-3957-5099(公演期間のみ)
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。

お問い合わせ
映画美学校
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F
電話番号:03-5459-1850 FAX番号:03-3464-5507
受付時間(月ー土) 12:00-20:00