アクターズ・インタビュー『S高原まで』(第12回/全14回)那須愛美
追加公演が決まった矢先、追加分も売り切れになってしまいました…。嬉しい反面申し訳ないです。期待に応えられるよう頑張ります!
さて、第12回は可愛らしい雰囲気とハッキリとした内面を併せ持つ那須愛美さんです!(2018年2月18日収録)
那須ちゃんいつもインタビューを記事にしてくれてありがとう!今回は
わたくし田端が色々聞き出していきたいと思います!
──なぜ映画美学校に行こうと思ったの?
今回の公演の制作・照明をしてくださっている青年団の井坂浩さんがアクターズ・コース募集のリツイートしているのを見て知って、後は大学との兼ね合いで今年しかチャンスがないから今しかないなって思って。大学のダンスサークルが3年生になると幹部の代になるから忙しくなっちゃうので…。あと今大学で専攻している分野が、本当に自分が勉強したいことなのかなって思って、半年間思いっきり自分の学びたいことを学びたいなー、っていうのもあったと思う。
──ダンスサークルなんだ!じゃあ結構踊れる?
3歳から中学2年生までクラシックバレエをやってて、大学入ってからジャズダンスを始めたって感じです。
──いつから演劇をやろうと思ったの?
演劇を始めたのは高校の演劇部で、別に特別演劇部じゃなくちゃいけないって訳でもなくて。ダンス部があれば入りたかったけど無くて、後はステージ系?が演劇部しか無くて。そこからかなぁ。運動神経がめちゃめちゃ悪くて、運動部は無理だし。大学のサークルも演劇にしようと思ってたんだけどそこがちょっとやりたいことと違うかなって感じで(笑)、やるなら自分でやった方がいいかなと思って、上京してきていた演劇部時代の先輩とユニット組んだって感じです。
──映画美学校はどうですか?そろそろ終わっちゃうけど。
うーん…、なんだろうね。色々考える機会にはなった感じ。お芝居のこともそうだし、将来のこととかも。あとは自分の向き不向きもちょっとわかったかな。一番年下だったから、みんなに甘えられたのも楽しかった。結構しんどいなって思ってた時期もあったりしたけど。でも大学も映画美学校も行きたくないっていう時に、大学は休んじゃうけど何故か映画美学校は来ちゃうんだよね。よく分かんないんだけど(笑)
──(ティーチング・アシスタントの竹内さんが部屋に入ってきて)
竹内さん「何?人生相談?」
那須ちゃん「違います、インタビュー(笑)」
──竹内さんから見て那須ちゃんはどうですか?
竹内さん「あー、若いころの私に似てるなって思うね。気が強いところとか。あ、あと野心的なところがあるよねきっと、那須ちゃんは」
那須ちゃん「そうね、気は強いね(笑)」
(※竹内さんは今もお若く、良い姐さんです。ちなみに今もガンガンに気は強いです。)
──じゃあ何か野心はある?
野心とまでは言わないけど、やりたいことは沢山あって、それに見合う時間と能力がまだないように感じてて。だからそういうのはない。将来の目標とか無くて、今が楽しければいいなって。本当にその場しのぎで生きてるから(笑)、でも20代でやりたいことをその都度やっていければ生きていけると思う。
──今やりたいことは?
自分のやっているユニットがまだ一回しか公演していなくて、オリジナルのもので作・演をやりたい。でもまだそこに対して不安があるから。そこを乗り越えて作って行きたいし、あと映画美学校入ってからは映画に凄い興味が沸いたから映画の脚本もやってみたいし、監督もやりたいし、あとは…。まぁ「やりたい」って言うのはタダだから言っておくけど、美術部っていうのもカッコイイなぁって思うからやってみたいし(笑)、お芝居にまつわることはなんでもやりたい。
自分で自分の好きなようにやりたいタイプだから私は、演出も脚本も美術もぜーんぶ自分でやってみたい。
──最近ハマってることはなんかありますか?
私結構地下アイドルが好きでちょくちょくライブに行ったりもするんだけど、普通のアイドルとはちょっと違う雰囲気の映画好きのアイドルがあって、そのメンバーの中の1人が喫茶店巡りの写真を載せてくれるんだけど、それで喫茶店に興味が出て。それと映画の「無伴奏」を観たこともあって、音楽喫茶に行くようになって。そういうのも含めて喫茶店巡りが最近は好き。
──どこかオススメの喫茶は?
高円寺の辺りは商店街に音楽喫茶があったりするけど。レトロ喫茶とか純喫茶も好きで。コーヒーももちろんいいけど、ナポリタンとかオムライスとかも好き。一番感動したのが歌舞伎座の近くにある「喫茶YOU」のオムライスで、お皿揺らすと卵も揺れるくらいトロットロで本当に美味しかった!
──じゃあ、ひとりが好きなの?
常に(笑)、いやそうでもないな(笑)
友達とおでかけするのも楽しいけど、丸一日とか人と一緒にいると本当に疲れるから、特に予定の無い日とかは散歩したりとかサイクリングしたりする。山内健司さんの講義で渋谷を散策した時に(渋谷をテーマに受講生が自由に創作する、という課題がありました)、細い路地とか好きだなーと思って、フィルムカメラを持ってそういう場所を撮りに行ったりとかするのが凄い楽しい。自分の住んでる近所とか制覇?したくて、ぷらぷら歩いて喫茶店入ったり。 サイクリングの時は適当に行きたい方向に行って、坂があったら思いっきりくだるのとか好きで…帰り道わかんないから凄い大変だけど(笑)
──(だらだら雑談したあとに)じゃあそろそろ『S高原から』の話をしてもいいですか。どうですか。
どうですかって雑だなー(笑)
でもみんな凄い面白い!私は置いといて(笑)
私は良くも悪くも「演技が安定してる」って言われるけど、それは同時に遊びがないってことだよなーって思ってて。出演シーンと台詞量が限られてる分、もっとできることはあるよなって今の段階ではすごく思うよね。でも脚本自体は本当に緻密で。構成が良い意味で凄い隙がなくて。平田オリザさんが改めてすごいなってひしひしと思う。作品自体も長く上演されてるものだから、それに対しての緊張感はあるな。観終わった後に、残った空気みたいなものをお客さんには感じて欲しいし、それを私達で表現していきたいなとは考えてる。
──那木さんとはどうですか?兄妹っていう設定だけど。
んー…、まだあんまりよく分かんない部分はあるね(笑)
──そうかー(笑)見てると面白いけどね。普段の那木さんはTHE・男って感じで、那須ちゃんはTHE・女って感じじゃない?それが出てる感じが。
え、本当?だって私口悪いしさー、雑だし(笑)
──そういうところが女の子っぽいけどなー(笑)玉田さんの演出とかはどう?
今はまだあまり何も言われないからわかんないよー(笑)
──それじゃあ公演の宣伝にならねえだろ(笑)
あ、でも私自身演出をやったりもするから思うのは、間の取り方とか呼吸の持っていき方とか面白くて。すごく勉強させてもらってるのはすごくある。 玉田さんも役者自身から出るものがあって、その上でっていうのがある方だから、すごく役者も受け止めやすいんだろうなって。玉田企画とはまた違った形で玉田さんの面白さみたいなのも感じれるので、そういうところはオススメポイントなのかもしれない。
──…………。
……………。
──…………じゃあ、まあ、頑張るってことで(笑)
頑張ります(笑)
どうかな…。楽しかったけど…。那須ちゃんみたいに上手く書けてるかな…。自信はないけど。でも那須ちゃんのフレッシュな感じとツンツンした感じは上手く引き出せたと思う!うん。多分…。
次回は本荘澪さんです。2月25日に掲載予定です。(構成・田端奏衛)
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那須愛美・なすまなみ
1997年生まれ。高校演劇出身。第38回全国大会、高校演劇サミット2014出場。演劇ユニット・チュム主宰。短歌とか、詩とか、辞書とか、ことばがすき。Twitter:@_mnmns。Instagram:__mnmns
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映画美学校アクターズ・コース 2017年度公演
「S高原から」
作・平田オリザ 演出・玉田真也(玉田企画)
【玉田真也(玉田企画 / 青年団演出部)】
平田オリザが主宰する劇団青年団の演出部に所属。玉田企画で脚本と演出。日常の中にある、「変な空気」を精緻でリアルな口語体で再現する。観る者の、痛々しい思い出として封印している感覚をほじくり出し、その「痛さ」を俯瞰して笑に変える作品が特徴。
出演:石山優太、加藤紗希、釜口恵太、神田朱未、小林未歩、髙羽快、高橋ルネ
田中祐理子、田端奏衛、豊島晴香、那木慧、那須愛美、本荘澪、湯川紋子
(映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2017)
川井檸檬、木下崇祥
舞台美術:谷佳那香、照明:井坂浩(青年団)、衣装:根岸麻子(sunui)
宣伝美術:牧寿次郎、演出助手:大石恵美、竹内里紗
総合プロデューサー:井川耕一郎
修了公演監修:山内健司、兵藤公美、制作:井坂浩
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公演日程:2018年2月28日(水)〜3月5日(月)
2/28(水)19:30~
3/1 (木)19:30~
3/2 (金)15:00~ / 19:30~
3/3 (土)14:00~ / 19:00~
3/4 (日)14:00~ / 19:00~(追加公演)
※追加公演のチケット発売開始は2/22(木)お昼12時から
3/5 (月)15:00~
※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前
※記録撮影用カメラが入る回がございます。あらかじめご了承ください。
チケット(日時指定・全席自由・整理番号付)
前売・予約・当日共
一般 2,500円 高校生以下 500円
資料請求割引 2,000円
※高校生以下の方は、当日受付にて学生証をご提示ください。
※未就学児はご入場いただけません。
※資料請求割引:チケット購入時に映画美学校の資料を請求してくれた方に500円の割引を行います(申し込み時に資料の送付先となる連絡先の記入が必須となります)。
チケット発売開始日 2018年1月8日(月・祝)午前10時より
<チケット取り扱い>
CoRichチケット! https://ticket.corich.jp/apply/88312/
<資料請求割>
映画美学校の資料を請求いただきました方は当日2500円のところ、2000円で鑑賞いただけます!
下記よりお申込みください。お申込み後、映画美学校より随時学校案内などの資料をお送りいたします。
映画美学校アクターズ・コース資料請求割引申し込み専用フォーム
会場
アトリエ春風舎
東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線「小竹向原」駅 下車
4番出口より徒歩4分
東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
tel:03-3957-5099(公演期間のみ)
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。
お問い合わせ
映画美学校
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F
電話番号:03-5459-1850 FAX番号:03-3464-5507
受付時間(月ー土) 12:00-20:00