映画美学校アクターズ・コース ブログ

映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。アクターズ・コース2018年度公演「革命日記」2019/3/6(水)〜3/11(月)上演!

つれづれなるままに〜『革命日記』日記 その4 / 那須愛美

今日、無事に小屋入りいたしました。

公演まではあと一週間ほどです。

 

稽古場日記その4は、那須愛美がお届けいたします。この間の続きを。 

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◯2月25日

 

先週の土曜は2回目の通しでした。とても面白くなってきた。

いい意味で、平田オリザっぽい!と思うところが多々ありました。

それはきっと、戯曲の持つ面白さを的確に機能させられるようになったということではないかと思う。

でもまだ後半になると集中力が切れてくるのか、ミスが目立つようになってしまいます。

間延びしたり、動作に粗相が見えたり。

まだまだパワーアップできるなと感じ、本番がより楽しみになりました。

出演者の皆さんも、だんだんと楽しめるようになってきたんじゃないかな、と。

 

今日の稽古は、前回の通しのフィードバックから。

いわゆる「ダメ出し」ですね。演劇あるあるじゃないかなぁと思うけど、座組によって色々言い方がある。

今回の座組では、「フィードバック」と呼んでいます。

ポジティブな感じがして、いいですね。次へと繋げる振り返り。

 

ローソンの制服のようなシャツを着ていた2人。 (左:釜口さん。右:福吉さん。)

 

典子の妹、晴美役の奥田智美さんは、とっても声が可愛い。芯のある、よく通る声だ。

広報として関わっていると、とても繊細な方なのかなと感じます。

だからか、奥田さんの演じる晴美は、可愛らしいのだけど、凛としていて、どこか達観した雰囲気がある。

組織から抜けた晴美の背景に背負っているものを表現するのが難しい役だと思いますが、それを真摯に表現しようと向き合っている姿が素敵です。

 

フィードバックの中では、山内さんに「もっとかっこよく登場してください!」とすごいディレクションをされていた松岡真吾さんは、稽古前はいつも筋トレしています。

増量中だそうで、お弁当も特大サイズ。ストイック。

そんな松岡さんの眼差しには、革命家の鋭さが感じられます。

松岡さん演じる組織のリーダー、佐々木茂雄が、革命について演説するシーン(私たちの間では「左翼カラオケ」と呼ばれています)は、先日の稽古で、台詞の中で強調する言葉の調整をしたら、もっと革命家らしくなりました。

しかし、別のシーンでは間の調整をしたのですが、そうすると、ちょっと佐々木がポンコツな感じが出て、間の違いだけでこんなに人柄が変わるんだ、と面白かった。

 

浅田麻衣さんは、スーパー制作です。

そして、めちゃくちゃ話しやすい。一緒に制作をしていてとても楽しいです。

そんな浅田さん演じる千葉は、武雄のことが好きなのだけど、まずその設定が難しいし、さらに台詞がない部分、行動で訴えかける部分が多く、とても難しい役柄だと思う。

でも浅田さんが演じると、視線や声に強さがありつつ、グッと思いを堪える時の身体には言い表せない感情のパワーが詰まって見えます。

演技をしている時の浅田さんは、制作の時の顔とは全然違って、ドキドキしてしまいます。

 

釜口恵太さんは、アクターズの同期です。

いつも誰にでも優しいけど、意外とサバサバした部分もあって、言うことはズバッと言ってくれるので、とても話しやすい。

そして仕事ができる。8期の敏腕TAです。

私は彼の着実で自然な演技が好きなのだけど、でも今回の小坂役は難しいと感じている部分があるように見える。

きっと、彼の人生の中で表出させたことのない感情を表現しなければならないからなんじゃないかな、なんて思っています。

そんな、いつもと違う釜口さんの演技、だんだんと輝いてきました。

 

 

先日の、浅田さんの稽古場日記その2でも触れられていた「再現性」について、山内さんが面白いことをおっしゃっていた。

「再現っていうのは、同じことを繰り返すんじゃなくて。できれば、毎回同じものを1から作りたいです。同じ料理を作るようなものですね、こっちの気分とか体調とか関係なく。」

なるほど!と思った。

同じことを繰り返そうという意識ではなく、いちいち、その時に相手に言われたり、されたりしたことを感じて反応する意識。

だから、演技の都度自分の感覚を言語化して、確かめてっていう作業はやっぱり大切だと感じた。

  

 左:福本役、鈴木良子さん。右:坂下役、四柳智惟さん

 

さてさて、皆さんの紹介に戻ります。

隣人の坂下役、四柳智惟さんはもう本当に面白いです。

演技も、ちょっとした表情や仕草が面白くて、思わずじっと見入ってしまう。

鈴木さん演じる福本とのコンビが最高に好きで、このシーンは毎回笑ってしまいます。

真面目な顔で演技していても面白いから、本当にずるいなあと思います。

 

佐藤考太郎さんは、最初、あまり喋らない方だな、と思っていました。

けど、喋ってみると、すごく面白い。とてもいろんなことを考えている。

佐藤さん演じる晴美の夫、田中英夫は、革命に生きようとする典子の心を揺さぶる、重要な役割を担っている。

英夫は自分からはあまり喋らないが、それが、佐藤さんの持っている、寡黙だけれど奥に強い意志を秘めた雰囲気にとてもあっているなと思う。

自分の意思を発する台詞が少ない分、演じ方が難しいと思うけれど、色々な状況を仮定しながら演じていて、自分なりに納得できる演技を探っていました。

 

佐藤考太郎さん 

 

稽古の最後に山内さんがおっしゃっていた。

ここまで積み上げたものを信じて、さらに、毎日その日の演技を振り返ってまた積み上げていってほしい。

俳優って地道な仕事だ。完成、なんてないよなぁ。

最後まで手を抜かず、日々更新し続けたいですね。

 

いよいよ一週間ほどになりました。ここからは劇場で再構築していく作業です。

ではまた次回。

 

(文・那須愛美)

 

★特設サイト、OPENしました★

kakumeinikki.amebaownd.com

 

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映画美学校アクターズ・コース 2018年度公演
『革命日記』
作:平田オリザ 演出:山内健司

〈出演〉
青柳美希、五十嵐勇、奥田智美、斉藤暉、佐藤考太郎、柴山晃廣、鈴木良子、福吉大雅、日向子、松岡真吾、るり(以上、アクターズ・コース 映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2018)
浅田麻衣、釜口恵太、那須愛美、四柳智惟(以上、俳優養成講座修了生)

〈スタッフ〉
舞台美術アドバイザー:鈴木健介(青年団) 照明:井坂浩(青年団
宣伝美術:北野亜弓(calamar)
演出助手:菊池佳南(青年団/うさぎストライプ)、釜口恵太、四柳智惟
修了公演監修:兵藤公美 制作:浅田麻衣、那須愛美 協力:青年団

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2019年3月6日(水)〜11日(月)

6日(水) 19:30
7日(木) 19:30
8日(金) 14:00/19:30*
9日(土) 14:00/19:00*
10日(日) 14:00
11日(月) 14:00

*終演後アフタートーク有*
3月8日(金)19:30 松井周(劇作家・演出家・俳優)
3月9日(土)19:00 深田晃司(映画監督/アクターズ・コース主任講師)

◯ご注意◯

※今公演は、2019年2月15日(金)〜3月11日(月)こまばアゴラ劇場にて開催されます青年団公演「平田オリザ・演劇展 vol.6」の演目ではございません。ご注意下さい。
※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前です。
※記録撮影用カメラが入る回がございます。あらかじめご了承ください。

〈チケット〉
予約・当日共
一般:2,500円
U-26(26歳以下):1,000円
資料請求割引:2,000円(詳しくは映画美学校ホームページをご確認ください)
※26歳以下の方は、当日受付にて年齢が確認できる証明書をご提示ください。
※未就学児はご入場いただけません。
※資料請求割引:チケット購入時に映画美学校の資料を請求してくれた方に500円の割引を行います!(申し込み時に資料の送付先となる連絡先の記入が必須となります)

 <チケット取り扱い>
CoRichチケット! https://stage.corich.jp/stage/96711

<資料請求割引>
映画美学校の資料を請求いただきました方は当日2500円のところ、2000円で鑑賞いただけます!
下記よりお申込みください。お申込み後、映画美学校より随時学校案内などの資料をお送りいたします。

映画美学校アクターズ・コース2018年度公演 資料請求割引

〈会場〉
アトリエ春風舎
東京メトロ有楽町線副都心線西武有楽町線小竹向原」駅下車
4番出口より徒歩4分
東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
tel:03-3957-5099(公演期間のみ)
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。

〈お問い合わせ〉
映画美学校
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F
電話番号:03-5459-1850 FAX番号:03-3464-5507
受付時間(月ー土) 12:00-20:00