『革命日記』修了生座談会(前編)
今回は、『革命日記』に出演する修了生の浅田麻衣さん、四柳智惟さん、釜口恵太さん、那須愛美の4人で、アクターズ・コースのあれこれについておしゃべりする修了生企画、『革命日記』修了生座談会を開催しましたので掲載いたします!(2019年2月27日収録)
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―――それぞれの修了公演について。
那須 では、まず6期のおふたりは…
四柳 6期は特殊と言えば特殊だったんじゃないですか。それまでも外部から演出の方を呼んで、当て書きで全員描いてもらって、ってスタイルで。
浅田 映像もあったしね。
四柳 そう、それをプロジェクターで映して、モニターでも映して、
浅田 フィクション・コースも巻き込んで、フィクションの人に映像撮ってもらって、
四柳 そう、作・演出の佐々木透さんが、フィクション・コースも巻き込みたいって言ってたんですよね。
浅田 フィクションの人、公演にもたくさん来てくれてたね。
四柳 ああ、そうそう。
浅田 芝居自体は…
四柳 芝居自体もなんか、結構メタな感じで。
浅田 感想に、わけわからんって、結構言われてましたね。
四柳 僕もやっててわけわかんない、感じでしたね。だいたい映画美学校が、活きのいい演出家を呼ぼうっていう、感じだったんですよね。僕らの時は、リクウズルームで。役名も無かったんでしたっけ。
浅田 患者1、患者2、とか。役名無かったね。
那須 確かに、映画美学校映画祭で記録映像見させてもらった時、ストーリー追うのが難しかった。
四柳 構造自体も、メタ、メタ、メタで。構造が複雑だった。まあ、楽しかったですけどね。
浅田 おっきな声出してね、
四柳 そうそうそう。だって、授業でやったこと全く活かさないですからね、
一同 (笑)
カニのパスタを食べる四柳さん。
四柳 青年団の方の授業めっちゃ受けたけど、でも授業と全く違う芝居の作り方だったから。まあ楽しかったですね。
浅田 あれが初舞台の人には酷だったんじゃないかな、と。3人いた、かな。結構早い段階から自主稽古とかしてたよね。
四柳 うん。逆にでも、6期は舞台経験者が結構いたから…
浅田 ちゃんと経験者がシーンごとに配置されてたから、その人たちが回して、って。上手いことしてたんじゃないかな、佐々木さんも。
四柳 テクニカル求められる部分は、そういう人(経験者)に。
映画美学校アクターズ・コース映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2016修了公演『Movie Sick』
前列中央:四柳、前列右:浅田です。
那須 当て書きじゃないですか。どうやって作っていったんですか。
四柳 一番最初に面談があったんですよね。集団で、一人一人、話を聞いて。
浅田 アクターズ・プロフィールを見ながら、どんなの好きなの?、とか。私、廃墟が好きって話をしたら、それが設定に盛り込まれて。よっつん(四柳さん)はなんだっけ?
四柳 僕は…なんか、面談の時に、ブチギレる蜷川幸雄をやってって言われて、
一同 (笑)
浅田 あった、なんかあったね!
四柳 だから、ずーっと怒ってる役でしたね。
一同 (笑)
四柳 喉ガラッガラに枯らして、やってましたね。本番終わるまで。
那須 7期は…
釜口 …あんまり覚えてないんだよなぁ。
那須 んー、キャスティングが最高に良かったなって思う。
釜口 あぁ、うん、そうだね。
浅田 それはオーディションか何か?
釜口 一回、演出の玉田真也さんのワークショップがあって、あとは講義を何回か見に来て、それで決めてって。
那須 うん。
釜・那 ………
浅田 ……え、終わり!?
那須 いや、んー。あ、でも玉田さんやっぱり演出がすごい上手いなぁ、と。
釜口 ああ、うん、玉田さんね。
四柳 なんでしたっけ、『S高原から』でしたっけ。
釜口 そうです。『S高原』。
浅田 7期は経験者多かったの?
那須 多かった、かな。
浅田 すごい芝居が安定している感じがある、7期は。
那須 そうですね、なんか、稽古少なかったなって、今年と比べて思う。
釜口 あぁ、確かにね。
四柳 週何回くらいだったんですか。
釜口 でも週5くらいやってたんじゃない?
那須 でも、出ないシーンをやる時は来なくていいよって感じだったから、各々作業したり、急にオフになる人がいたり。
釜口 でも、自主稽古を結構してた気がする。
那須 今年はね、終わったらバイトが入ってる人が多くて、あんまり、ね。
浅田 だから山内さんのやり方(※)、画期的だったよね。
(※稽古するシーンを決め、自主稽古20分→山内さん稽古1時間→休憩10分を繰り返す)
四柳 稽古場で自主稽古できるなんてことないですよねぇ。優しい。
…7期はなんか、すったもんだエピソードないんですか。
那須 ……あぁ、稽古中に玉田さんのお誕生日会した。
釜口 ああ、やったね。
那須 今年の目標はって質問に、健康に生きたいって、親知らずが痛いって話をしてた記憶がある。
四柳 7期はなんか、公演後にお仕事に繋がったりしたんですか。
釜口 神田朱未さんは、玉田企画の『バカンス』に出ましたよね。あとPeach(※)にもでましたし。
(※四柳さん所属のコントユニット)
四柳 それはもう決まってたから。
釜口 そっか。
四柳 6期は米川幸リオンがチェルフィッチュに。稽古中に決まったんですけど、そしたら佐々木さんが「ちょっとチェルっぽいことしよう」って。リオンだけ、1ページ半くらい、ずーっとモノローグさせられてた。
浅田 でもあのシーンすごい良かった。
四柳 うん、面白かった。(場が)持つしね、リオンは。
浅田 華があるし。上手いんだよね、彼は、やっぱり。
四柳 佐々木さんは、無理させるっちゃさせるけど、本当に無理なことはさせない。一番面白い状態にみんなを持って行こうっていう。
浅田 それぞれに見せ場作ってくれたし。
四柳 2回目の平田オリザ戯曲ですが、どうですか。ゴリゴリの青年団の人(山内さん)と、青年団若手の人(玉田さん)と。違いとか。
映画美学校アクターズ・コース映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2017修了公演『S高原から』
那須 なんか、そういうのよりも、玉田さんのは演出家、山内さんのは俳優、的目線からの演出だったなと思う。玉田さんは、外から見てどう見えるかで指示されたけど、山内さんは、やってみてどう感じるのかすごく聞かれる。
釜口 うん、内部をゴリゴリにいじってくるのが山内さんで、外部をいじってくるのが玉田さんって感じだね。でもその玉田さんのいじり方がめちゃくちゃ面白いんですよ。例えば、田中祐理子さんっていう、顔立ちが綺麗でボーイッシュな方がいたんですけど、なんかちょっとヤンキーみたいにも見えるんですよね。そしたら玉田さんが、「療養所にお見舞いに来てるのに、タバコ吸おうとする仕草してもらっていいですか」っていきなり言い出して。そしたら爆発的に面白くなった。けど、やっぱりちょっと違うなってなって、ナシになったんですけど。そういう肉付けがやっぱり玉田さんは面白い。
那須 玉田さんは、どうしたらその人が面白く見えるかっていうか、人物の細かい設定を考えるのがすごく上手いと思う。
釜口 センスだよね。
那須 うん。
四柳 結構評判も良かったしね。だって追加公演決まったらそれも即完売だったし。レビューもすごい良かったし。
釜口 うん。玉田さんはすごいですね。ちょうど玉田さんの人気が上がってきてた時だったし。すごい良いタイミングだったね。
………
四柳 じゃあ、まあ、こんなくらいですかね、修了公演については。
3人 そうですね。
ーーーーー後編へ続く。(3月3日18時更新予定。)
(構成・那須愛美)
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映画美学校アクターズ・コース 2018年度公演
『革命日記』
作:平田オリザ 演出:山内健司
〈出演〉
青柳美希、五十嵐勇、奥田智美、斉藤暉、佐藤考太郎、柴山晃廣、
浅田麻衣、釜口恵太、那須愛美、四柳智惟(以上、俳優養成講座修了生)
〈スタッフ〉
舞台美術アドバイザー:鈴木健介(青年団) 照明:井坂浩(青年団)
宣伝美術:北野亜弓(calamar)
演出助手:菊池佳南(青年団/うさぎストライプ)、釜口恵太、四柳智惟
修了公演監修:兵藤公美 制作:浅田麻衣、那須愛美 協力:青年団
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2019年3月6日(水)〜11日(月)
6日(水) 19:30
7日(木) 19:30
8日(金) 14:00/19:30*
9日(土) 14:00/19:00*
10日(日) 14:00
11日(月) 14:00
*終演後アフタートーク有*
3月8日(金)19:30 松井周(劇作家・演出家・俳優)
3月9日(土)19:00 深田晃司(映画監督/アクターズ・コース主任講師)
◯ご注意◯
※今公演は、2019年2月15日(金)〜3月11日(月)こまばアゴラ劇場にて開催されます青年団公演「平田オリザ・演劇展 vol.6」の演目ではございません。ご注意下さい。
※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前です。
※記録撮影用カメラが入る回がございます。あらかじめご了承ください。
〈チケット〉
予約・当日共
一般:2,500円
U-26(26歳以下):1,000円
資料請求割引:2,000円(詳しくは映画美学校ホームページをご確認ください)
※26歳以下の方は、当日受付にて年齢が確認できる証明書をご提示ください。
※未就学児はご入場いただけません。
※資料請求割引:チケット購入時に映画美学校の資料を請求してくれた方に500円の割引を行います!(申し込み時に資料の送付先となる連絡先の記入が必須となります)
<チケット取り扱い>
CoRichチケット! https://stage.corich.jp/stage/96711
<資料請求割引>
映画美学校の資料を請求いただきました方は当日2500円のところ、2000円で鑑賞いただけます!
下記よりお申込みください。お申込み後、映画美学校より随時学校案内などの資料をお送りいたします。
〈会場〉
アトリエ春風舎
東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線「小竹向原」駅下車
4番出口より徒歩4分
東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
tel:03-3957-5099(公演期間のみ)
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。
〈お問い合わせ〉
映画美学校
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F
電話番号:03-5459-1850 FAX番号:03-3464-5507
受付時間(月ー土) 12:00-20:00