映画美学校アクターズ・コース ブログ

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映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。アクターズ・コース俳優養成講座2023、9/1(金)開講決定!

『革命日記』修了生座談会(後編)

今回は、映画美学校アクターズ・コース 映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2018修了公演『革命日記』に出演する、浅田麻衣さん、四柳智惟さん、釜口恵太さん、那須愛美が、アクタース・コースについてのあれこれをおしゃべりする修了生企画、『革命日記』修了生座談会を開催いたしましたので、掲載いたします!(2019年2月27日収録)

 

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ーーーアクターズ8期について。

 

那須 じゃあまずは、8期TAのお二人(四柳・釜口)から。

 

四柳 6期と比べて考えると、みんないい意味で、良い子な印象。けど、内面に炎を抱えているというか、内に熱いものを秘めている感じ。みんな物腰も柔らかいけど、でも僕はこう思うよ、っていうのを結構みんな持っている感じ。

 

釜口 うん、それは感じますね。結構自分のこだわりを持ってるというか。 

 

四柳 6期はね、もう、全部出す。

 

浅田 隠さないからね。

 

四柳 面白くないときは、面白くねぇんだよって言って。

 

浅田 割と喧嘩が起こる。

 

一同 (笑)

 

四柳 あと本当にいい意味で、年の差を感じない。斉藤暉君とかも結構ズバズバ言うし、松岡真吾さんとか五十嵐勇さんとかは結構それぞれ経験が豊富だけど、同じ目線で話してたり。

 

釜口 仲がいいですよね。

 

四柳 あと、8期は割とフェミニンな印象。

 

3人 あー、わかる。

 

四柳 なんだろう、女性陣が穏やかで、ピクニック感というか。みんなで飲み会でわーってよりは、ピザで楽しく盛り上がる感じ。

 

浅田 まあ6期は…

 

四柳 6期野蛮だったね。

 

浅田 よく飲んでて記憶なくしたり。

 

四柳 まぁでもあの頃は、講義終わりに現れてハイボールをプシュッとする人がいたから。

 

浅田 井川耕一郎さんですね。

 

一同 (笑)

 

那須 7期もいましたよ、井川さん。

 

四柳 あ、そうか。

 

浅田 井川さんがいないっていうのは8期にとって大きいんじゃないだろうか。飲む文化的に。

 

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四柳 講義のカリキュラム的に言うと、メイン講師陣3人(山内健司さん、兵藤公美さん、近藤強さん)の比重が大きくなったなぁと。6期だと、松井周さんだったり古館寛治さんだったり、青年団周りの方がちょこちょこ来たりとかで。今年は、俳優訓練としてまとまりがあったというか、俳優修業に特化したなぁという印象を受けました。6期は、いろんな人の話を聞いてみようって感じだったから。だからか、8期はみんな、6期より上手い気がする。アベレージが高い。

 

浅田 そうだね。底辺にちゃんと技術があって、そこから山内さんが色々ディレクションって感じだから。6期は結構基本的なこと言われたもんね。滑舌だとか体の動きだとか、そこは徹底的に直せって言われて。

 

那須 8期の演技を初めて見た時、みんな演技が自然でびっくりした覚えがある。

 

四柳 そうそうそう。1回目の稽古からみんな自然にやってたからね。

 

那須 まあでも、本当にみなさん優しい。本当に分け隔てなく誰とでも優しい。

 

浅田 グループないよね。

 

四柳 そういうの憧れたなぁ。良いなぁ。

 

浅田 みんなで一つのチーム感がすごいある。

 

那須 座組としては本当に良いと思う。逆にみんな大人しいというか、突出した四柳さん的ポジションの人はいないかなぁという感じがする。

 

四柳 ……俺が幅効かせすぎてる?

 

一同 (笑)

 

四柳 俺がうるさいからみんな黙っちゃってる…?

 

浅田 いや、それはないんじゃない。でも、確かに四柳ポジションの人はいないかもね。

 

釜口 まだ何か隠してそうな。

 

那須 そう。喋ったらいっぱい出てきそうなんだけど、

 

釜口 まだ皮を被っている。

 

浅・那 (笑)

 

那須 まぁ、TAがそう言うからそうなんだろうな。

 

釜口 でも、特設HP見て、こんなこと考えてるんだ、とか初めて知って。8期は、そういうのが見えにくいのかなって思う。

 

浅田 山内さんがおっしゃってたけど、自己発信する力がもしかしたら弱いのかもしれない。言葉に出さない。それが良いか悪いかはわかんないけど。

 

四柳 …まぁ、世代ですかね。

 

3人 ……ん?同世代じゃない?

 

 

ーーー山内さんについて。

 

四柳 ほんと今回は俳優修業という感じがしますよね。こんなに、俳優の芝居を向上させようっていう現場もないから。それよりかは、演出でどう見せようかって方が、ある意味楽だから。だって週6でこんなに稽古してって、あんまりないし。だから、上手くなった人は上手くなったなって気はする、稽古を通して。

 

浅田 確かに、俳優として、こうあった方がいいっていう指針をすごい出してくるから、よっつんの言うように、俳優修業としての場が今回強いなぁとは思って。正直、あそこまで反復させるとは思ってなくて。「なんで今首傾げなかったの」「無意識です」「じゃあもう一回」みたいな。でも8期も思ったよりすごい食らいついていて。誰かが倒れないか不安でしたけど。

 

四柳 ほんとね、誰も倒れなかったですね。良かった。最初の一週間くらい誰か倒れるだろうな、これって。鍛えられる分やっぱり疲弊もするし。そこらへんはでも山内さんがケアしてくださってたし。でもそれは、8期だからこそ、みんなで支え合うっていう気持ちがあるから。それこそ6期だったら潰し合いですよ。

 

浅田 うん。

 

四柳 みんな自分のことしか考えてないから。

 

浅田 みんな反骨精神が強いからね。

 

四柳 でもみんな一様に山内さんに言われるから。1人だけ集中砲火されることがないし。だからあんまり孤独にならない現場だなっていう印象は受ける。

 

釜口 俳優の安全面をかなり確保してやってますもんね。あとは、山内さんはずっと青年団にいるから、現代口語演劇の見せ方とかをわかっているんだろうなっていう演出ですよね。俳優の内面についてもだけど。現代口語演劇を8期が演じたときの、ベストを見せようとしているよな、と思う。

 

那須 あとは、山内さんの演技を見ていて、どういう風にやっているのかなぁと思っていた部分を少し覗けたのが面白かった。「僕は、こういう時はこうやってます」って言われて、へーって。

 

釜口 一昨日の『ソウル市民』の話とか、普通にしてて、えっそれ聞いて良いの!?みたいな。

 

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四柳 でも、外部公演に出てる山内さん、異様なんですよね、やっぱり。なんて言ったら良いのかわかんないけど。木ノ下歌舞伎見に行ったんですけど、やっぱり山内さんは山内さんだった。どんな場でもいけるんだな、彼のやり方だと、って思った。上の世代の人たちがだんだん減ってきている中で、山内さんの存在感って圧倒的で、すごいなぁと。

 

 

ーーーでは…最後に四柳さん!良い感じにまとめてください!

四柳 まぁそんなわけで。まだまだ僕らにも見えてない部分がきっとあるはずですよね。まだ本番まで一週間くらいありますから。一週間っていうと、稽古のあと5分の1くらい残っているわけで。小屋入ってるから本番っていう感じしてるけど、まだまだ全然あるし。ここから、僕らも予想のつかないことが起こるんじゃないんでしょうか。

 

3人 うん。

 

四柳 こんな我々が、これから先、どう変化していくのか、そしてどう進化していくのか。ぜひ刮目していただきたいと思います。ありがとうございました。

 

3人 ありがとうございました!

 

 

 

(構成・那須愛美)

 

 

★特設サイトOPENしました★

kakumeinikki.amebaownd.com

 

 

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映画美学校アクターズ・コース 2018年度公演
『革命日記』
作:平田オリザ 演出:山内健司

〈出演〉
青柳美希、五十嵐勇、奥田智美、斉藤暉、佐藤考太郎、柴山晃廣、鈴木良子、福吉大雅、日向子、松岡真吾、るり(以上、アクターズ・コース 映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2018)
浅田麻衣、釜口恵太、那須愛美、四柳智惟(以上、俳優養成講座修了生)

〈スタッフ〉
舞台美術アドバイザー:鈴木健介(青年団) 照明:井坂浩(青年団
宣伝美術:北野亜弓(calamar)
演出助手:菊池佳南(青年団/うさぎストライプ)、釜口恵太、四柳智惟
修了公演監修:兵藤公美 制作:浅田麻衣、那須愛美 協力:青年団

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2019年3月6日(水)〜11日(月)

6日(水) 19:30
7日(木) 19:30
8日(金) 14:00/19:30*
9日(土) 14:00/19:00*
10日(日) 14:00
11日(月) 14:00

*終演後アフタートーク有*
3月8日(金)19:30 松井周(劇作家・演出家・俳優)
3月9日(土)19:00 深田晃司(映画監督/アクターズ・コース主任講師)

◯ご注意◯
※今公演は、2019年2月15日(金)〜3月11日(月)こまばアゴラ劇場にて開催されます青年団公演「平田オリザ・演劇展 vol.6」の演目ではございません。ご注意下さい。
※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前です。
※記録撮影用カメラが入る回がございます。あらかじめご了承ください。

〈チケット〉
予約・当日共
一般:2,500円
U-26(26歳以下):1,000円
資料請求割引:2,000円(詳しくは映画美学校ホームページをご確認ください)
※26歳以下の方は、当日受付にて年齢が確認できる証明書をご提示ください。
※未就学児はご入場いただけません。
※資料請求割引:チケット購入時に映画美学校の資料を請求してくれた方に500円の割引を行います!(申し込み時に資料の送付先となる連絡先の記入が必須となります)

 <チケット取り扱い>
CoRichチケット! https://stage.corich.jp/stage/96711

<資料請求割引>
映画美学校の資料を請求いただきました方は当日2500円のところ、2000円で鑑賞いただけます!
下記よりお申込みください。お申込み後、映画美学校より随時学校案内などの資料をお送りいたします。

映画美学校アクターズ・コース2018年度公演 資料請求割引

〈会場〉
アトリエ春風舎
東京メトロ有楽町線副都心線西武有楽町線小竹向原」駅下車
4番出口より徒歩4分
東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
tel:03-3957-5099(公演期間のみ)
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。

〈お問い合わせ〉
映画美学校
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F
電話番号:03-5459-1850 FAX番号:03-3464-5507
受付時間(月ー土) 12:00-20:00