映画美学校アクターズ・コース ブログ

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映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。アクターズ・コース俳優養成講座2023、9/1(金)開講決定!

『革命日記』演出ノート/山内健司

いよいよ明日から本番が始まります。ゲネプロ(お客様がいない状態で、本番と同じように上演する)も終了し、あとは客席にお客様が入ったら舞台が完成します。

2019年に、映画美学校アクターズ・コースが上演する『革命日記』。演出は、受講生たちを開講当時から見てきた山内健司さんです。

今回、山内さんが稽古初日から映画美学校アクターズ・コースのtwitterアカウントで呟いておられたものをまとめました。以下、山内さんからです。
 
 
ご来場、心よりお待ち申し上げております。
 
 
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演出ノート
 
今回、ほぼはじめて演出をして、俳優として見ていた眺めとあまりに違うので驚きました、映画美学校アクターズのツイッターアカウント(@eibi_actors)でつぶやいていたものをまとめてみました。
 
2月26日
今日から劇場で稽古。こ、こ、これは驚いた、劇場って解像度が落ちる場所だったんだ、心底驚いた
 
2月25日
もうそろそろ実感もってわかってくれるかな、素敵な俳優ってごろごろいるでしょ、だってみんなちょー素敵でしょ? でもうまい俳優って滅多にいないって。だからうまくなろうぜ、俺たち
 
2月23日
第2回通し、見ながらノートをとるのがもどかしい、もっともっとただ見ることに専念したい
 
2月22日
ここ数日、セリフの論理的な組み立て、一節一節の連関つけのディレクションに手をつけている。自分がこれやられるとプライドが傷つく場合も多々あるこの作業。言葉の他者性、役が自分じゃないという安全性を担保にしようよと呼びかけ進めるが、どうだろう。どうだろう。
 
2月21日
俳優にとって、クリエーションにとって、習慣にとらわれない、理想的な稽古の配分をしたいと思う。山は登ってみなきゃわかんない事多いけど、勇気をもって計画を立てて来たよ俺!
 
2月20日
人の美しさにうちふるえる。演出の権力にたじろぐ、誰です?こんな役割作ったのは?
 
2月19日
みんな、お芝居が好きになりつつある気がする、ドキドキ。淡々と急な坂の日々。
 
2月18日
この段階の稽古、ここは方針だけ確認、ここはしっかりやる、の区別がけっこうむずいのね。役者からすると、演出はここはこうあって欲しい、ここはどっちでも大丈夫の、見分けがこの段階ちょいむずいはず。
 
2月16日
美しい、美しい初通しでした。なんてものを見させていただいたんだ。へえー演出ってこんな感覚になるんだ、植物っというか、さあー根っこ伸ばせー、上に育てーって感覚です今。で同時にいやいや、ちょいっ、あのね俺動物だからって躍動もあって(はあーみんな素敵だったなー
 
2月15日
明日いよいよ初通し。演劇の通し稽古というものが人生初な方が多数だぜ、がんばれ
 
2月14日
俳優があるシーンを良くしようとしてできることってなんだろうって考えます。いろいろある、いろんなやり方がある。そのバリエーション、逐一、心のメモにメモっておきたい。演出にしかできないこと? いやあるに決まってるって考える方が、易しいし楽だね。さて!
 
2月13日
おうおう、松井くーん、中間報告で話したいこといっぱいあるわー、演出家が演出家の現場に遊びにいくってほぼ聞いたことがないよね、はいはいこれかーって感。役者として遊びに来てよーー
 
2月12日
役者の、そんなこと言われてもなーってのが、僕が演出としてしゃべりながら同時にわかる、いたたたたた、、、だったら言うなよ、だったら、だったら、、、どうあればいいんだっけーーくっそーーー
 
2月9日
共演者とシーンについてどのくらいどう話すか?、、、僕もわかりません。勇気をもって話そうよ、とだけお伝えしました。
 
2月8日
それにしても俳優の作業量ってすさまじいな、たじろぐわ。その一点だけでもまずほんとリスペクトだわ
 
2月8日
平田戯曲のリアルの要請というか、聞こえかた見えかたのつくりこみはいやこれは面白いね。俳優が演技する仕組み(俳優視点のリアル)もやってるんで、外側と内側と両方演出してるけど、そんな膨大なこと本当にできるのか、俺、さあどうなる、実験してるみたいです
 
2月7日
ああ、そのサブテキストはたくさんの人に役に立つかもね、ああ、それは人と共有するのは難しいかもね、と峻別するのは意外と大きな仕事かもだ、演出。サブテキストと違って、演じることが可能な言葉、つまり演じる仕組みをつくるのはかなり俳優の仕事かなー、これは
 
2月6日
サブテキスト、つまりセリフに書かれていない前提、設定を決めていいのかー?演出ってー!? 演技の邪魔にならない、しかし役に立つものを選ぶ作業は、俳優で鍛えられている気がします。ま、そう思ってるのは高い確率で自分だけだろうなー、恐怖がぬぐえぬー。
 
2月5日
セリフ、ただ機械的に入れるわけにはいかなくて、何が起きているか考えて、喋る構造というか仕組みというか段取りを同時に組まざるをえなくて、わかってないなって演出に思われたらプライドが微妙に傷つくんだって俺はよく知ってるんだよ、いたたたたごめんいたたたた
 
2月4日
ずっと気づいていましたが、演技してて自分じゃわかんないけど、見てたらわかることってのがある。ありますねー、ああ、くやしいー。たぶん観客のように見るってことなんですよね。あーくやしいーって今自分は演出なのですが!
 
2月1日
自分が演技する立場ではそこから自由でありたいとずっと思ってるのですが「短い時間で優れたアウトプット」という価値観にものすごく呪縛されていることに気付かされます。演出目線からみると、今この時間を使って一緒に少しづつ見つけようよってまじで思うんだ、びっくりだ。
 
1月31日
セリフを一文字一文字レベルで入れてね、セリフの相手への働きかけをつくってね、間とか早い遅いとかとか外形の振り付けをつけるよ、ほんといっぺんにゴメンがんばってー!ってー、ハッ!! これはいつも自分が苦労する稽古の立ち上がりのパニックをわざわざ起こしているるるる
 
1月30日
「革命日記」稽古、セリフがはいりたての俳優が何かを言われるのって、すごい針のように言葉が刺さるんだよなー、わかってるだけに返り血を浴びる感覚。自分の言葉がこんなにも他者に効く関係ってそんなにないですよ
 
1月29日
稽古二日目、俳優目線と、演出目線がこんなに違うとはほんとに驚愕です。俳優の演技に何か言うことが役目ってなにこれすごいな、どういうこと??? ええと、これからゆっくり言葉にしていきますので!
 
1月28日
アクターズ公演『革命日記』稽古初日でした。いろいろ準備して、自分でキャスティングしての、初本読み。びっくりするぐらい感動してしまいました。へーびっくりだーこんなだったんだ演出の人って!
 
 
 
★特設サイト、OPENしました★

kakumeinikki.amebaownd.com

 

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映画美学校アクターズ・コース 2018年度公演
『革命日記』
作:平田オリザ 演出:山内健司

〈出演〉
青柳美希、五十嵐勇、奥田智美、斉藤暉、佐藤考太郎、柴山晃廣、鈴木良子、福吉大雅、日向子、松岡真吾、るり(以上、アクターズ・コース 映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2018)
浅田麻衣、釜口恵太、那須愛美、四柳智惟(以上、俳優養成講座修了生)

〈スタッフ〉
舞台美術アドバイザー:鈴木健介(青年団) 照明:井坂浩(青年団
宣伝美術:北野亜弓(calamar)
演出助手:菊池佳南(青年団/うさぎストライプ)、釜口恵太、四柳智惟
修了公演監修:兵藤公美 制作:浅田麻衣、那須愛美 協力:青年団

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2019年3月6日(水)〜11日(月)

6日(水) 19:30
7日(木) 19:30
8日(金) 14:00/19:30*
9日(土) 14:00/19:00*
10日(日) 14:00
11日(月) 14:00

*終演後アフタートーク有*
3月8日(金)19:30 松井周(劇作家・演出家・俳優)
3月9日(土)19:00 深田晃司(映画監督/アクターズ・コース主任講師)

◯ご注意◯

※今公演は、2019年2月15日(金)〜3月11日(月)こまばアゴラ劇場にて開催されます青年団公演「平田オリザ・演劇展 vol.6」の演目ではございません。ご注意下さい。
※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前です。
※記録撮影用カメラが入る回がございます。あらかじめご了承ください。

〈チケット〉
予約・当日共
一般:2,500円
U-26(26歳以下):1,000円
資料請求割引:2,000円(詳しくは映画美学校ホームページをご確認ください)
※26歳以下の方は、当日受付にて年齢が確認できる証明書をご提示ください。
※未就学児はご入場いただけません。
※資料請求割引:チケット購入時に映画美学校の資料を請求してくれた方に500円の割引を行います!(申し込み時に資料の送付先となる連絡先の記入が必須となります)

 <チケット取り扱い>
CoRichチケット! https://stage.corich.jp/stage/96711

<資料請求割引>
映画美学校の資料を請求いただきました方は当日2500円のところ、2000円で鑑賞いただけます!
下記よりお申込みください。お申込み後、映画美学校より随時学校案内などの資料をお送りいたします。

映画美学校アクターズ・コース2018年度公演 資料請求割引

〈会場〉
アトリエ春風舎
東京メトロ有楽町線副都心線西武有楽町線小竹向原」駅下車
4番出口より徒歩4分
東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
tel:03-3957-5099(公演期間のみ)
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。

〈お問い合わせ〉
映画美学校
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F
電話番号:03-5459-1850 FAX番号:03-3464-5507
受付時間(月ー土) 12:00-20:00