映画美学校アクターズ・コース ブログ

映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。アクターズ・コース2018年度公演「革命日記」2019/3/6(水)〜3/11(月)上演!

修了公演『革命日記』公演終了後座談会(第3回 / 全5回)

大盛況のうちに幕を閉じた映画美学校アクターズ・コース 2018年度公演『革命日記』。
その出演者、そしてアクターズ・コース講師による座談会が2グループに分かれて開催されました。今回からの3回は、後半グループによる座談会の様子をお届けいたします!


[座談会参加者]
五十嵐勇、奥田智美、斉藤暉、日向子、福吉大雅、松岡真吾、るり(以上 映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2018受講生)
浅田麻衣、那須愛美、四柳智惟(以上 映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座修了生)
山内健司(以上 アクターズ・コース講師)
(収録日2019/03/22)

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福吉 じゃあ始めますか

 

日向子 ちょっと待って、録音録音

 

福吉 ああ、そっか。浅田さん、困ったら助けてくださいね…

 

日向子 もう困ってるよ、もうすでに困ってる(笑)

 

福吉 (笑)それじゃあ、一旦台本通りに進めます

 

日向子 はい

 

那須 …座ってもいいんじゃない?

 

日向子 何で立ったんですか(笑)

 

全員 (笑)

 

福吉 えー皆様、お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます

 

日向子 ありがとうございます

 

斎藤 本当に台本通りなんだね(笑)

 

日向子 (笑)

 

福吉 (笑)えー、今から『革命日記』公演終了後の座談会を始めます

 

日向子 はい

 

福吉 本日僭越ながら、司会を務めさせていただきます、福吉と、

 

日向子 近藤です

 

福吉 よろしくおねがしまーす!

 

日向子 それでは本日の流れを説明します。「1.稽古前」「2.稽古中」「3.春風舎入り、本番中」「4.本番終了後」と区切りながら話します。が、前回の座談会が二時間よりもちょっと超えちゃったということも踏まえて、その日話せなかったことを中心に、ゆる〜っと楽しくお話ししましょう〜

 

全員 いえ〜い!!

 

福吉 まず稽古始まる前のことについて、ここからはフリートークでって(台本に)書いてあるので…

 

 全員 (笑)

 

福吉 キャスト発表の日、みんな何してました?

 

五十嵐 バイトしてたんじゃないかな

 

松岡 バイトの休憩中にバーっと(メールを)見て、また戻ってみたいな

 

日向子 やぎちゃん(青柳さん)とかは、めっちゃ気になって、隠れながらずっと見てたんだって

 

山内 へえ〜

 

松岡 ドキドキはしたよねやっぱ、ああ今日だっていうのは思ってたけど、忘れてたな

 

日向子 私も忘れてた(笑)

 

福吉 僕も、発表の日だっていうのは忘れてた…

 

松岡 発表っていうのにはドキドキはしてたけど

 

福吉 浅田さんと那須さんは、あの発表の日よりも後に聞いたんですか? それとも、

 

浅田 いや、私たちもメーリスに入っていたので

 

福吉 あ、じゃあ僕たちと一緒のタイミングで見たんですね。どうでした?

 

那須 あ、私は2月の舞台の稽古終わりに見たので、共演者の方と、どういう役なの?みたいな話をしながら見てましたけどね。へえーって感じでした!

 

全員 (笑)

 

福吉 発表の前から、多分自分はこの役だろうなとかって皆考えてました?

 

五十嵐 全然

 

松岡 俺もなにも

 

るり まったく。

 

日向子 でも、皆わりと佐々木は松岡さんだろうみたいな

 

松岡 (佐藤)考太郎くんとかも言ってたけど、僕は全く思ってなかったですよ

 

るり あ、でもわたし五十嵐さんは、なんとなく予想してて、山際っぽいって

 

五十嵐 あーなんかずっと言うよね〜それね〜、俺は一ミリも思ってなかったけどね

 

全員 (笑)

 

松岡 多分ここ(松岡さんと五十嵐さん)はそうだよね、俺も全く思ってないもん

 

福吉 え、じゃあこっちの役かもしれない、みたいなのは考えました?

 

五十嵐 なかったかなあ

 

松岡 やりたい役はあったの?

 

五十嵐 あ、でも英夫とかやってみたかったですよ

 

松岡 あ、俺も!一緒だ

 

全員 あ〜

 

五十嵐 これは年齢的なあれかもしれない

 

松岡 確かに。ずっと舞台にいたらどうなるんだろうって思った。英夫の分量いたら、自分がどんな感覚になるのか知りたいからやりたいっていうのはあります。役っていうより。あんだけいたらもう集中とか超えるんじゃないかなって思って

 

五十嵐 あれ? 英夫が佐藤さんで…

 

松岡 あ、間違えた、俺が言ってるのは武雄だ!

 

福吉 僕、武雄のつもりで聞いてた(笑)

 

斎藤 (英夫みたいに)端っこの席に松岡さんがポツンと座って話を聞いてるの想像した(笑)

 

全員(笑)

 

松岡 もうだいぶ抜けてるなあ。一ヶ月以上前のことのような気がする

 

日向子 (斎藤さんに)どうですか、篠田さんは?

 

斎藤 僕は、篠田か桜井かなって、年齢的に

 

全員 あ〜確かに

 

るり でも福吉くんは桜井顔ですよね

 

日向子 確かにわかる!

 

福吉 でも正直、キャスト発表の時まで篠田だろうなって思ってた

 

日向子 あーそうなんだ

 

るり いやでも桜井顔

 

日向子 うん、桜井っぽい

 

福吉 本当ですか?(笑)

 

日向子 そう、斎藤くんも篠田っぽいもん

 

福吉 確かに、篠田っぽい

 

那須 めっちゃ喋り方とか篠田って感じする。何か(斎藤くんの)元々の喋り方がね、ゆっくり考えながら喋る感じとかが、すごい篠田っぽいなって

 

日向子 でもなんか、途中早く喋ってとかって(演出で)言われてたよね

 

斎藤 あー、そうそう

 

福吉 なんかでももう、キャスト見ちゃってるから、そのイメージでしか見れないよね

 

日向子 確かに

 

福吉 でも最初、発表見たときにすごい皆合ってるなっていうのはびっくりしました。ああ、やっぱり山内さん、すごい人を見てるんだなって

 

松岡 決まってから台本読み直したら、もう皆の声でしか聞こえなかった

 

福吉 そうそうそう(笑)

 

松岡 立花はどうでした?

 

日向子 立花ですか?

 

松岡 キターって思った?

 

日向子 いや私、晴美か立花だとって思ってて、で、まだ台本三分の二くらいしか(キャスト発表時)読んでなくて

 

山内 おい!(笑)

 

全員 (笑)

 

日向子 いやでも大丈夫、立花はもうその時にはいないからそこは大丈夫(笑)

 

福吉 あー(笑)

 

日向子 そう(笑)だから、あ、立花かあ〜って思って。セリフ多いなあって思って。頑張ろうって思いました

 

松岡 (五十嵐さんに)決まってから台本開いたらどうだった? 山際ですって分かって読んだら

 

五十嵐  はあ〜〜、↓

 

日向子 え、どういう気持ち(笑)?

 

松岡 皆そうですよ、決まった時。俺も思ったもん。めっちゃなんか喋るやんって。佐々木ってどんなことしてたっけって。ね、山際も喋るもんね

 

五十嵐 やばい人だなって話してました

 

松岡 (斎藤さんに)どうだった、決まってから篠田をみたら

 

斎藤 あ〜〜いなくなった!

 

全員 (笑)

 

斎藤 あー、いないんだなっていう

 

日向子 自分はこれをやるんだなっていうんじゃなくて、自分はこれがやりたかったみたいな役はありました?

 

るり わたし晴美か柳田

 

全員 へえ〜

 

日向子 決まってから思ったんですか?

 

るり 決まってから更に思いました

 

日向子 あ、じゃあその前から思ってたんだ

 

るり なんか立花とか典子って、居てあのセリフを喋るだけで印象に残るというか、最後に感想聞かれてあの典子さんがって出るけど。柳田さんとか晴美って、正直セリフとかにはあんまりインパクトがない。でも、この作品ですごくいいポジションというか、美味しいというか、いいなってすごく思ってて、やり方次第でいろんな捉え方ができるんじゃないかなって思ってて、素敵な役だなって。

 

福吉 うんうん

 

るり ただ、男性だったらわたしは英夫。ああいう役いいなって思って観てました

 

日向子 英夫、良かったですよね。反響もめっちゃ良かったし。(観に来てくれた)友達とかも英夫が好きって言ってたから

 

福吉 愛されるよなー英夫

 

日向子 そうそうそう

 

斎藤 あれ、四柳さん目が死んでますけど

 

全員 (笑)

 

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四柳 目がちょっと花粉症で、申し訳ない

 

松岡 TAから参加した『革命日記』どうでした?

 

四柳 やりたい役でしたっけ?

 

日向子 はい、やりたいやつとか

 

四柳 あー、でも本当に僕、最初、僕武雄かなって思ってた

 

全員 お〜(笑)

 

松岡 持っていきますねー

 

福吉 ハングリー精神がすごい(笑)

 

四柳 オーディションの日に、僕今まですごいおちゃらけ系の、笑い系の方に持っていく役が多かったんですけど、一旦試しにと思って、まったく笑いゼロでやってみたんですよ。そしたら山内さんから「変わったねよっつん」みたいなこと言われて。これは武雄くるだろと思って

 

全員 (笑)

 

四柳 そしたら坂下ってなって、あ、ですよねって(笑)

 

斎藤 でも四柳さんの武雄みてみたい

 

四柳 あと多分得意だろうなっていうのは、佐々木のスピーチのところとか

 

全員 あ〜

 

福吉 みたい!

 

四柳 平田オリザゼミで、僕アシスタントやってたじゃないですか、その発表の時にこういうスケジュールでいきますみたいなこと読み上げるんですけど、みんな発表直前だから気がわたわたしてて、僕も仕切りがグダグダなところがあって、色々喋るんですけど、あ、全然みんなに響いてないって

 

全員 (笑)

 

日向子 実体験じゃん(笑)

 

四柳 本番観ながら、ああ、これ平田オリザゼミの時の俺だって

 

斎藤 ああ、なんかあったかも〜

 

日向子 全然覚えてない(笑)

 

四柳 だからちょっと佐々木もやってみたいなって思いました

 

福吉 確かにでも、みんなが別の役をやってるのもちょっとみてみたいですね。なんか坂下の稽古中とかに、誰かに言ったりませんでした? 「ちょっと僕のセリフ言ってみてください」って。なんかいろんな人に言ってましたよね

 

四柳 あー、でもそれ僕すごいよくやる

 

日向子 へえー、そうなんだ

 

四柳 自分で固定しちゃうんで、台本を読んだ時点で、セリフの読み方全部決まっちゃう人なんですよ、自分が。だいたいこういう読み方だなみたいな感じで。それで一週間二週間くらいすると行き詰まるので、誰か他の人に読んでくれよって言って

 

福吉 へええー、面白い

 

斎藤 一回やりました

 

日向子 どんな感じでした?斎藤くんの坂下

 

斎藤 いや普通に棒読み、ほとんど

 

四柳 なんか宇宙人みたいだった

 

全員 (笑)

 

斎藤 急に言われても棒読みになっちゃいますよ(笑)

 

四柳 それがでも逆に面白くて

 

福吉 面白かったあれ、冷静に攻めていく感じが

 

斎藤 怖いなあ

 

福吉 山内さん、キャスティングで苦労した人とかいました? この役はこの人かこの人かですごい悩んだみたいな

 

山内 いや、あんまり悩まなかったけどね

 

福吉 ああ、そうですか

 

山内 面白かった、演出やって。あ、でもこれこないだ(第一回・第二回)と同じ話になっちゃうかなあ〜

 

福吉 あ〜でも聞きたいですよね

 

受講生 うんうん

 

山内 どうやって演出がキャストを決めるか、えいやって決めるもんかと思ってたら全然そんなことなくて、ず〜っと考えてたら自然と決まるもんで。びっくりした。本当にびっくりした。あ〜こうなってたんだキャスティングってって

 

日向子 なんか、こう一人一人当てはめていくんですか?

 

山内 最初はね

 

福吉 でもなんか、オーディションの時、僕と斎藤くんは役一つしかやらなかった、確か

 

日向子 え、そうだっけ

 

斎藤 うん

 

福吉 みんなはいろんな役読んでるのに、僕らは一つしかやらないから、ああなんかもう決まってるんだろうなここ(福吉と斎藤)はみたいな

 

斎藤 年齢がね。

 

福吉 そうそう年齢的に

 

日向子 え、だれを読んだの?

 

斎藤 僕、確か、篠田と桜井とかしかやってなかった

 

日向子 そうか〜

 

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日向子 そうだ、稽古前じゃないんだけど山内さんに聞きたかったのが、(第一回と)被るかもしれないんですけど

 

山内 はい

 

日向子 キャスト決まって、本読みして、感動したって言ってたじゃないですか? で、その後、通しやってどう思ったんですか?

 

山内 いやー、前(前回の座談会)と同じこと喋っちゃいそうなんだよな〜(笑)

 

日向子 あ、一緒なんだ、

 

福吉 一緒か〜

 

山内 なんか、稽古の組み立て方として、やっぱり僕は俳優目線で、稽古の配分をやってたような気がするの。まずセリフ入れるの重視で、セリフだけ入ってからの自由っていうのがあるから、まずそこまでを目標にしようとか。組み立てとかあとで変えてもいいから。でもさっきのよっつん(四柳さん)が言っていたみたいに、一回自分で読み方決めちゃうとなかなか変えられないから、でもなんだかんだ言って最初から組み立ては決めなきゃいけなくて、さらにそれと同時に、出来事が起こるように色々ディレクションをがーっと言っていくの。申し訳ないし、いつも自分は大変なんだよなって思って。その段階は自分が俳優としての時はすごいずーっとイライラしているのね。できれば見ないでって感じで。俺に何も言わないでって(笑)本当に忸怩(じくじ)たる思いで。

 

受講生 へえ〜

 

山内 セリフが入って、自分の作業が始まってから、ようやく冷静になれるっていうか。そういう段階がみんなあるんだろうなっていう仮定のもとに一回目の通しをやったので。本当に通ったし、みんなの声で一応出来事は起きていて、やっぱり感動したよね。

 

日向子 ああ〜

 

山内 公演が終わった後もずっと考えているんだけど、テクスチャーみたいなことを作っていく、手触りみたいな、そういう作業が一番多かったと思うんですよ、僕の演出って。あともう一つ、大きなこととして、革命する身体。今のこととしてどうやって描くかってことを。それからもう一つ、一番やり残したのは、春風舎の空間でやるってこと。舞台美術と客席の都合で大きくはできなかったから。ああ、これ(前回)話してなかったことだ

 

福吉  え〜、どういうことですか?

 

山内 あの部屋に本当に人が住むとしたら、ソファを壁際に置くと思うんだよ

 

受講生 あ〜

 

山内 で、防寒とかいっぱいすると思うのよ。寒くないように。それをやりたかったのよ。

 

受講生 あ〜

 

山内 ただそれをやると、客席をものすごい組み替えなくちゃいけなくて。それができなかったのが、悔しいというか、今回はしょうがなかったんだけど。本当にあのアジトに居たっていう感覚を追求したかったっていうのがすごいあるんですよね。壁を剥いだりしたけど、あれはお客さんにほとんど見えなかったじゃない、すごく残念だった。壁剥いだこと自体はよかったんだけどね(笑)

 

受講生 (笑)

 

山内 あと、水琴窟の音もスピーカーとアンプで拾いたかったし。なんの話かっていうと、その一方で、テクスチャーみたいなものを作っていくっていう作業もあって。僕の考えている生々しい演技っていう、それこそ講義でずっと言ってきたことなんだけど。とにかくみんなに僕に付き合ってっていう感じでやっていて。だから、そんなことを踏まえた準備段階が通しでできていくっていう感動があったよね。この先の様子もなんか見えて、これものすごい青春ものになるかもっていうのも思ったし。まあでも、客席で僕が号泣してるポイントっていうのは、お客さんでも号泣してる人いるのかしらっていうのはあるんだけど(笑)

 

福吉 へえ〜〜ありがとうございます

 

日向子 ありがとうございます

 

福吉 この流れで、「2.稽古中」の方に進んでいきましょう

 

日向子 なんかもう稽古後みたいな話してる(笑)

 

福吉 まあ〜流れはまあ適当で

 

日向子 聞きたいことを聞いていくみたいな(笑)

 

福吉 次は、稽古中に苦労したこと、発見したことっていう議題で話しましょう

 

松岡 でも苦労しかないよね

 

福吉 確かに苦労しかない。あと発見したこと。何かあります? 発見したこと

 

るり あのー、チューチューゼリーがみんな好きだってこと

 

日向子 あー確かに

 

斎藤 ありがとうございました

 

福吉 あれみんな汚いんだよね食べ方(笑)

 

るり チューチューゼリーがあそこまで讃えられるなんて。斎藤くんの名言で「僕はこれがあるからこれからのバイト頑張れる」って(笑)

 

福吉 稽古後のバイトね(笑)

 

るり 私は、斎藤くんがバイト頑張れるようにこのチューチューゼリーを買ってこなきゃなって思ってました

 

日向子 駄菓子好きだよねみんな

 

山内 なんかこう、開講する時から、9月くらいからもう(ミニスタジオに)住みたいなって思ってるんだよね。ただ他のクラス(フィクション・コース等)もいるからそう簡単にいかなくて。なんだったらカフェスペースみたいなのも作りたいって思ってたんだけど。9月からご飯炊きたいですよね

 

斎藤 小屋入りして、ご飯が毎日あるのは本当に幸せでした

 

日向子 うん、幸せだった

 

福吉 う〜ん。幸せだったなあ〜

 

日向子 山内さんが、春風舎狭い狭いってずっとすごい言ってたから、どんだけ狭いのって思ってたけど、え、広いじゃんって思っちゃいました行ってから。

 

斎藤 最初の脅しがすごかったから、めちゃくちゃ狭いよ!って

 

山内 ふ〜ん、いやでも狭いと思うよやっぱり。パーソナルスペースが持てないじゃん

 

福吉 まあ、楽屋がないからそこは狭いと言えるかもしれない

 

斎藤 でも大学の演劇サークルで借りた小屋の方が全然狭かったよ。後ろで張り付いて待機してましたもん。

 

福吉 へえ〜そんなことやってたんだ。あー、でもこれまでやってきた舞台で一番近かったです。お客さんとの距離が

 

山内 あれ、ちょっとね〜(笑)あれは怖かったよね、初日とか、柴くん(柴山さん)とか初舞台じゃない。だから俺、自分の初舞台の時のこと思い出して。「お客さんがいるぅ〜」って真っ白になったこと思い出して。初舞台の人もいる前で1メートルの所にお客さんぎっしりたくさん並んで、大丈夫かなって(笑)

 

福吉 確かに、思ってたよりもお客さんの顔が(演技中に)見えるって思って

 

日向子 うん、めっちゃ見えた(笑)

 

福吉 だから確かに、初日はそれはかなり動揺しちゃいましたね。二日目からはもういかに(お客さんを)見ないようにするか。目の前の篠田に集中して、ここ(客席側)はもう、壁だと思ってやってました。

 

山内 お客さんの顔が並んでるあの圧力は独特だよね、ぎっしり顔があって

 

福吉 そうですね、なんか知り合いだとか思っちゃって

 

山内 やばいやばいやばい、本当にやばい

 

日向子 セリフ飛んじゃう

 

福吉 でも終わって、最後挨拶の時に見たら、全然知り合いじゃなかった(笑)

 

全員 (笑)

 

日向子 わかるわかる、それめっちゃわかる、めっちゃわかるそれ(笑)

 

松岡 ソファ座ると辛かったよね

 

日向子 たしかに

 

福吉 僕はまだ客席に背中向ける時間が多かったからいいけど

 

斎藤 立花ずっとさ、背中向けてるからさ、一日目やっぱ最初の4人普通に緊張してたんだけど、なんか立花、あれっ全然緊張してないって(笑)

 

日向子 そう!なんかね初日、あっち向いてる!全然見えないじゃん♪って思って

 

斎藤 いいなー、背中向けてるから全然緊張しないんだろうなー、いいなーって(笑)

 

日向子 そうそうそうそう(笑)でも二日目からちょっとずつ緊張した!

 

福吉 へえー(皆と)逆なんだね

 

日向子 そう1日目はね、あれ、なんだこれって思って、何も見えないじゃないか!ってなって

 

福吉 余裕じゃん(笑)

 

日向子 違うよ(笑)でも全然緊張しなかった。すごかった!

 

全員 (笑)

 

松岡 客席のイメトレばっかりしてたな。

 

福吉 へえー

 

松岡 ずっとソファだから、目線どうしようかなって。小屋入りしてからそればっかり考えてました。目線決めないと絶対に(お客さんと目が)合うって。今まで稽古中にやってた芝居じゃ、もう絶対ガン見になるから、ちょっと下げたりしてました

 

福吉 へえー、さすが。僕もそれをやっておけばよかった(笑)

 

斎藤 いやーでもやっぱ、コントとかだと、

 

四柳 へっ?(急に降られて驚く四柳さん)

 

全員 (笑)

 

斎藤 コントだとお客さんの反応を生かすというか、乗れたり乗れなかったりとかってあるんですか?完全無視ってわけではないですよね?

 

四柳 あります。だからウケないときは本当に噛みます。動揺しちゃって。それはある意味、演劇では絶対やっちゃいけない、ような気はしますよね。反応によって影響受けちゃうって

 

松岡 (坂下が)ウケてた時、帰り際ドヤ顔してたもん

 

全員 (笑)

 

日向子 影響受けてる(笑)

 

四柳 なんかもう、ずっとコントの体になっちゃう(笑)自分が(コントを)やってる時には、お客さんも共犯者だくらいのつもりでやるから、それを演劇でもやっちゃったりしてて、それがまあいい時もあれば悪い時もある。だから、影響されやすいというか、すごい見ちゃうむしろ。いるなって。自分はもう無視できない

 

松岡 山内さんは、演者をされているときは、お客さんってどういう意識でいるんですか?

 

山内 演出の時に思ってたのは、強い出来事を起こそうっていうのばっかり考えていたような気がするんですけど、でも役者でやってる時って、言葉を聞かせよう、あるいは相手の言葉を聞こうっていうことばっかり考えてる。だから客席の共犯ていうのはちょっと僕も思うところがあって。こういう小さい声で喋ってる時って一番後ろの客席の背中の壁、あそこの壁くらいまでぴたっと届く声で喋ろうとか。あるいは聴かせるときに、いま目の前にいるお客さんのさらに後ろに500人くらいいる客席を想定してとか、もうちょっと抽象的になると、その向こうにずっと昔の人がいるとか、言葉をどうやって響かせて聴かせていくかっていうことをすごい考えてるなあって思いました。

 

受講生 へえ〜

山内 だから、言葉を聴かせるっていう意味では客席は完全に共犯なんですよ。聴こえないとまずいし、あと伝わらないと。言葉が聴こえるようになればいい。例えば、変わった抑揚をつける言い方をしたり、モノトーンで喋ったりとかで、言葉がかえって生々しく聴こえるとか、そういう演出ってたくさんあるじゃないですか。そういうことも含めてなんだけども、要するにテキストをぼーんと聴かせるっていうそういうイメージを割と、舞台の上では考えているなっていうことを、昨日思った(笑)

 

日向子 ええ、昨日?(笑)

 

山内 明日は何話そうって思って(笑)

 

日向子 あ〜

 

山内 演出の時は出来事を起こすことにずっとこだわってる。でも役者の時は絶対そうじゃないなって。

 

福吉 なるほど

 

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浅田 受付やってからやると、今まではみんなみたいに誰かいるって思ってたけど、今回は(受付で)接してるから、有象無象に見えてた。ソファでお客さん見えるんだけど、逆に私見つめてたから、ガン見してて…

 

全員 ええ〜

 

山内 怖い怖い、やだあ(笑)

 

浅田 なんか立花と(言い争うシーンを)やった後で、典子がカタンカタンと来る時に、音聞いてたら、真っ正面見ててお客さんめちゃ見てた(笑)

 

五十嵐 こわっ(笑)

 

松岡 壁を見てるってことですもんね、本当だったら

 

浅田 そうそう、本当は壁を見てる体でお客さんの顔を見てたらすごく面白かった

 

松岡 (お客さんを)無視はしなかったけど、見たりはしなかったですね

 

山内 コントだと、でも、目を見て話すよね?

 

四柳 目を見てっていうパターンもありますね。コントにも本当に閉じちゃうパターンと、開くのと、ツッコミがいるのかいないのかも大きいと思うんですけど。受けだけの場合は閉じることが多い。ツッコミがいて、ボケの空間へのお客さん上がらせるステップみたいな感じでツッコミが一致してる時とかは、完全にお客さんに開いた状態でやったりしますよね

 

山内 すごい専門的だ

 

斎藤 動作とかもすごい、お客さんに見せてるツッコミですよね

 

四柳 だって、そもそもが漫才なんてね、違和感じゃないですか。二人で話してるのに全員前向いてるし。開いてる状態だしっていう。そういうお客さんは巻き込んだ状態で、もういるからって感じですね

 

山内 (お客さんに)理解を求める?

 

四柳 求めると思いますね。コントとかになるともう本当に全部構成ガッチガチなんですよね。あるちゃんとした、ちゃんとというかいわゆるお笑い的なコントだと、まずこういうステップがあって、で最終的な大きなボケに行くためにはこの小さいステップを踏んでいかないといけないっていうのがあるので、ここ反応悪い場合はもう一回繰り返してやったりとか、ツッコミもちょっと足したりとかっていう。それがまあいい場合も悪い場合もあるんですけど

 

山内 間延びしちゃう場合もある

 

四柳 そう、間延びしちゃう場合、それで結局テンポが悪くなったり。あと、お客さん反応返ってこなくても、お客さんは理解してるパターンもあるので、そこらへんは本当に難しいですよね。そのまま無視してやっちゃった方がウケるみたいなこともありますし。お客さんとどう付き合うかっていうのがすごい、

 

山内 もっとそれの前にすでに勝負が決まっちゃってるような気もするしね。期待値とかさ

 

四柳 それもまあありますね。まず見る姿勢とか。本当に五組くらいいるライブでたった一組だけ人気あるみたいなライブで、もうそのほかの四組の時は(お客さんみんな)携帯いじってるみたいな場合ありますしね。本当にそれは劇空間なのか、それとも本当にそういう劇空間を取っ払ってお客さんとやりとりするのかっていうのは曖昧なところですよね

 

山内 あのー、フランスでずっと子供劇やってたって前、話したことあるよね

 

四柳 あ、はい

 

山内 子供劇やる時は、だいたい20人くらいがちょうどいい人数なんですね、一緒に時間を作るって意味では。30人とか50人くらいになると、つまり4列5列になってくると集中力が変わっていっちゃう。3列くらいが理想っていうのがあって、今回も意外と感じてた。前の方の席をどうぞお勧めしますって言ってたのは、3列くらいのお客さんに見て欲しいって思いがあって、一緒に時間を作る感覚でいられるのはそのくらいじゃないかなって。で、その時に、子供とやる時に、目を結構合わせるの。理解を求めちゃうと、ちょっと圧が強くなっちゃうの。だから、退屈してない? でも僕はあなたを無視してないよ、みたいなね、ちょっとタッチしていくみたいな感覚で

 

四柳 僕も子供向けミュージカルやってたので、大学時代。地方を回って、幼稚園とか小学生とか中学生とか。そこは参加型で、みんなで曲も覚えて一緒にみんなで歌いましょうみたいな感じで。その中で、曲を覚えさせるくだりがあるんだけど、その時はみんなに「わかった?わかった?」みたいな

  

山内 ガン見っていうとあれだけど、まあタッチするくらいの見方もあると思うんだよね

 

全員 (笑)

 

浅田 やってみたかった。なんか、見てくるからなんですか?みたいな(笑)

 

福吉 すごいな(笑)

 

松岡 閉じちゃうと確かに空間が一気に狭くなっちゃうから、僕ら入ってくるじゃないですか、板付きじゃないから、もう入った瞬間に客席バーっと見えてるし、それを感じて入れるかどうかが課題というか、それで変わってきました。その場に居られるかみたいな。そこでお客さんの前に第4の壁みたいなのを作っちゃうとすごく狭くなるけど、もういいやって任せて感じた時は、なんかその場に居られるし、その日の自分の状態はそれで測ってました

 

浅田 そうだね、かまちゃん(釜口さん)のういっす〜までうまくいったら、もういけるねみたいな(笑)

 

全員 (笑)

 

山内 あれさー、俺こないだ横浜に引っ越して、濱マイクってわかる? あれを見直し始めて。

 

松岡 いいっすね〜。何話ですか?

 

日向子 え何それ、名前?

 

松岡 そっか知らないんだ!

 

山内 石井聰亙さんの回で、公安の人たちがくるときに、ういっす〜ってド派手に出てくるんだよ。あの、永澤さんとか入ってきて。こいつら何?つったら、あれ公安だよとか言って(笑)

 

松岡 うわ〜俺持ってるのにDVD

 

山内 甘かった俺って思って、松岡くんたち入ってくるところに演出、もっとできたな〜って。そんなことばっか考えてる(笑)

 

福吉 演出で、そういう元ネタがあったやつとかって何かあったんですか?

 

山内 わかんない。言われたらあるかもしれない

 

福吉 なんか、(佐々木の)手のポーズとかも結構研究してませんでした?

 

松岡 全然してない(笑)ラブアンドピースね 

 

山内 一回(手のポーズを)やって、これどういう意味? って言って調べてくれたんだよね

 

松岡 山内さんの演出が、とりあえずかっこよく出てくれって(笑)

 

全員 (笑)

 

山内 本当甘かった、松岡くんのあのスカーフを軸にすればもっと面白くできたのに

 

福吉 ああ〜、あのスカーフ、初見(笑いそうになって)きつかったなぁ(笑)

 

全員 (笑)

 

日向子 でもね、途中からなんか巻き出したから、薄れてきた

 

福吉 いやでも、巻き方変えてきたときもきつかった(笑)

 

全員 (笑)

 

松岡 俺のせいじゃないからなんも言えない

 

るり でもそのスカーフ最後に、英夫にこうやって(つまむように)持たれるのが、

 

松岡 やばいよね

 

山内 あれ、でさ、後ろにかけた瞬間にさ、じゃあ今までこの後ろにかかってたものたちって一体何って(笑)

 

全員 (笑)

 

山内 人の痕跡にゾゾゾってするんだよ

 

るり 怖い〜〜

 

松岡 英夫もあのスカーフ、持ち方毎回変わるんだよね

 

五十嵐 あー、変わってましたね

 

松岡 多分、(役作りでの)距離感が近くなってきたから、後半モニターで見てたら優しくなってたもん。最初はこんなん(つまむように)だったけど、後半はなんかちょっと温もりを感じてた。触り方に。佐々木のかあって(笑)

 

全員 (笑)

 

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次回は4月4日更新予定です。

 

(構成・福吉大雅)