映画美学校アクターズ・コース ブログ

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映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。アクターズ・コース俳優養成講座2023、9/1(金)開講決定!

映画美学校映画祭、ツイートまとめ

昨年2013年12月21日〜23日に第11回目の映画美学校映画祭が開催されました。期間中のツイートをまとめてみました。映画美学校の様子や、作品について、アクターズ生の活躍ぶりがうかがえます。ぜひご覧下さい!

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12月19日

今週末21〜23日いよいよ映画美学校映画祭がもよおされます。年に一度の祭だ〜!!ということで、アクターズコース1期修了生のナカガワが期間限定のお知らせしまくりついーとはじめまーす!

2002年から開催している映画美学校映画祭。11年目を迎える今年は映画のみならず、上演作品がどどーんと6本。映画祭なのに、生でお芝居お見せします。各チーム連日連夜の稽古でどこまで詰められるか勝負中!熱気溢れる美学校地下スタジオから生の声もお届けしますね〜(映画祭宣伝係・中川)

12月20日

あっという間に明日からだ、祭。上演順にご紹介、と思ったらいきなり自分です。すみませんね…。明日21日15:30〜@地下試写室『葉桜と魔笛』。原作・太宰治、演出・佐野真規、構成/出演・中川ゆかり(A1期修了生)です。太宰の同名短編小説をモチーフにした、自作自演をする人のお話です。アクターズ高等科授業の一環としてつくりはじめたこの作品、去年は小説の筋をなぞるので精一杯だったんですよ…。今年はそこから踏み込んで、構成を見直し台本化。物語とか役者とか時間とか記憶とかそんなことのあわいを色々と探っております。先にちらりと見てもらった同期のO田さんからは「水面をのぞくような」感じとのありがたいお言葉。そう、とてもしずかな芝居なのであります。一歩でも遠くにいきたくて粘り中…それと継続して自分の作品つくれる幸せ噛み締め中。演出は1期TAとしてほぼ3年のおつきあいの佐野さん。文学と映画の人だなあと感じる佐野さんの演出もご堪能あれ!

続いて2日目の22日は4本の上演作品がありますよん。まず1つ目は12:00〜@1階教室『こたつ的』作・出演:茶円茜(A1期修了生)。急に寒くなったこの季節にぴったりの、ほんわかあったか作品になるだろうなあ。この作品のために茶円さんは色々な人にある話を聞いて回っていました。私もにやにやしながら話したわけなんですが、それを茶円がにやにやしながら見ていたのですよ。人懐っこく人と触れ合うこの感じが茶円さんの素敵さの一つ。きっと作品にもキュートさがにじみ出ると思いますよ〜。10分と短めの作品ですので、きっちり時間手前にお越し下さいね。楽しみ!

そして2つ目は12:30〜『million(s)』@地下試写室横階段。出演・福本律子(A2期高等科)、演出・唐鎌将仁。こちらも一人芝居を作るという高等科課題から出発したダンスと演劇の間に置かれたような作品です。役者・ダンサーの顔を持つ演出・唐鎌さんは様々な舞台の経験を持つ方です。演出しながらくねくね動き出す唐鎌さんの意図を体と言葉でしっかりと受け止めて放射する律子さん。シンプルなお話ながら授業発表の時も力強さとまっすぐさに胸を打たれましたが、その後さらに試行錯誤を続けている模様。稽古を覗くとA2期の他の面々も続々とサポートに集まっていましたよ。なんだか良い雰囲気だなあ。よりパワフルでエモーショナルな舞台作品になることでしょう……! 

ああ、上演作品の合間にアクターズコース出演映画もたくさんあるなあ……うずうず。まま、焦らず上演作品を集中してご紹介しよう、そうしよう→

上演作品4つ目。22日15:00~/23日19:10~『蝶のやうな私の郷愁』@地下ミニスタジオ。作・松田正隆、出演・吉田圭佑、永山由里恵(いずれもA1期修了生)。この戯曲、アクターズコース1期初等科で一番最初に取り組んだものでもあり、私も大好きなテキストです。2期のみなさんも同じく初等科で取り組んでいて、色々な夫婦像が見られてとっても面白かったなあ。しゅっとしてる系(ほんとに褒め言葉です)吉田&永山ペアの夫婦はどんな感じなんだろう…?  とっても日常的な世界なのだけど、そこにはたくさんのことがあって。思い出や思いやりが交錯する会話、ぽかんと開いた穴、夫婦ならではの空気感。普段からそういう関係ではない俳優同士で、そういう時間を編んでいくのって、なんだか特別楽しい作業なんですよね〜。糸のように紡がれた言葉たち。二人はどういう声で織り込むんだろう。楽しみ〜

12月21日

いよいよ祭、一日目!演目はこちら→http://www.eigabigakkou.com/festival2013_films/

上演作品『葉桜と魔笛』の他にも、今年の3月に上演されたアクターズコース2期生修了公演『革命日記』(作・平田オリザ、演出・松井周)の映像上映が17時30分からありまする。松井さんの演出のもと、粒だつ役者陣。あるコミュニティに亀裂がぴりっと走る瞬間。

12月22日

一日目、無事に終了ー!お立ち会いいただいたみなみなさま、本当にありがとうございました!映画祭はまだまだ始まったばかり。明日は上演が4つ、もちろん映画もありまっせー!明日上映作品の冒頭をちらりと見させてもらったらきゃーってなっちゃった。あがりまくりな一日の結び。

あがったまま、明日のアクターズコース出演作品のご紹介。明日は12時から『こたつ的』(上演)、12時半から『million(s)』(上演)、13時半からのプログラム内『愛・おぼえてますか』(映画)、15時から『蝶のやうな私の郷愁』(上演)、16時から『ジョギング渡り鳥』(映画)、18時40分から『豆』(上演)です。明日も盛り沢山だー。これから未紹介作品についてお知らせしますよ!

はい。まずは『愛・おぼえてますか』からいきましょう。こちらは1期修了生の小田篤・茶円茜出演作品です。これ、チーム土偶なる他コース含めたTAさんたちと小田・茶円がまざって結成された仲間たちでドッグヴィル形式、全員野球的な作り方をした作品です。チーム土偶ってネーミング、そしてどうだ、このタイトル。規格外な勢いがすでに溢れてます。私、この作品は何にも予備知識ないのですが、撮影期間中のチーム土偶の面々のキラキラ感は結構鮮明に覚えていたりして。どんな仕上がりになっているのかしらー。

続いて、16時からの『ジョギング渡り鳥』。監督・鈴木卓爾のもと、アクターズコース1期がたくさんの方々の胸と力を借りまくり、狂ったように映画をしています。キャストもスタッフワークも、食事も掃除も…みんなでとにかく全力を尽くした、というか尽くし続けている愛おしくてたまらない映画。まだ見ぬたくさんのものがきっと詰まってる。22日に上映されるバージョンは今回限りの特別編集版です。まだまだしんかを続ける”ジョギわた“の今、ぜひお立ち会いください!

そして18時40分からの作品はアクターズコース1期・2期混合チームによる『豆』(作・平塚直隆)。出演:石丸将吾、香川知恵子、長尾理世、船津健太(以上 アクターズ・ コース第2期高等科前期修了生)、小田篤、古内啓子、 古川博巳(以上アクター ズ・コース第1期高等科修了生)。今日も遅くまで稽古・ゲネプロをしていましたが、期をまたいでがっぷりよつで芝居をするみんなはとっても嬉々としています。面白い戯曲なんです。一人一人の個性がへんなリズムとテンポをつくる、チャーミングなお芝居になりそうです。こちらもぜひ!

美学校映画祭、二日目も無事に終了しました。今日は舞台・映画ともに長編作品もありましたが、ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございます。いろんな彩りの作品が揃って、賑わいが増してるぞーーー!からの明日、いよいよ最終日です。(映画祭宣伝係・中川)

12月23日

さあさ、今日、祭最終日です。早速本日の上演作品をば。14時10分〜『命を弄ぶ男ふたり』@地下スタジオ。出演:高橋隆大(アクターズ・コース第2期高等科受講生)、田山幹雄(アクターズ・コース第2期初等科修了生)作:岸田國士、演出:小田篤。岸田國士の名作戯曲に若いふたりが挑みます。深夜に出会ったふたりの男の物語。高橋・田山の若い俳優ふたりを、俳優・小田篤がみています。なんかなぁ、この光景がいいなぁ、とか思ってしまうのですが、はてさて、ふたりは今日、舞台の上でどんな出来事に直面するんだろうなぁ。乞うご期待。

15時からは1期初等科終了生のさとしゅんこと佐藤駿の監督作『highlight』、19時10分からは『蝶のやうな私の郷愁』二回目がありまして、今年の映画祭オオトリを飾りますのは1期アクターズ・1期脚本・15期フィクションと3コース初のコラボ作品『イヌミチ』!監督は万田邦敏!→

2011年に開講したアクターズコース、脚本コース。カリキュラムの中でも何度か交流し、アクターズコース1期にアテガキする、というお題からのスタート。その後万田監督によるオーディションを経てキャスティング、15期フィクションコースがスタッフとして加わり、次第に形づくられていきました。アクターズコースは映画の現場にしっかり「俳優部」として参加する、という課題がありました。それこそ分業する作り方、仕事をしていく関わり方はアクターズのカリキュラムでは実質初めて。万田監督の演出・フレームの中で今まで培ってきたものはどうあらわれるのか。すごくオーソドックスなようでいて、すごくヘンテコな世界のようでもあって。万田監督の5年振り長編最新作としてはもちろん、映画美学校初3コースのがっぷりよつ企画。ぜひご覧いただきお声をお聞かせいただければ嬉しいです。お席の埋まりが早いかもしれませんので、お早めのご来場がオススメです!(映画祭宣伝係・中川)

12月26日

遅ればせながら、美学校映画祭ご来場頂いたみなさま、ありがとうございました。そして出演・上映・参加されたみなさまもおつかれさまでした。課題や反映は数あれど、上演作品が加わった初めての年、手応えや発見がたくさんありました。進行含めて至らない点も多々あったかと思いますが、次回に活かして来年はさらに賑やかな祭になるとよいなあと思います。

在校生・修了生にとっては自分の作品作りができる場所であり、外に向けて開ける貴重な機会でもあります。今年の出品作をみて、来年は出る〜とか、一緒にやろう〜とか、交流の場にもなればなお素敵だなあと思います。どれもこれも通過点、現在進行形な人々の蠢きであります。ご覧いただいた作品へのご意見、ご感想等、どのようなお声も励みになるばかりか、大いに捜索/創作の参考になることと思います。お気軽に球を投げてくだされば、全力で拾いに走ります。キャッチボールから始まって、ゆるい草野球チームが、できたりできなかったりしたらなお素敵です。すみません、ふわふわした話になりました。参加者一同、遠くまでボールを投げられるよう、みなさまからお声をいただけるよう、また、次も見たいとご期待いただけるよう精進いたします。感想ついーと等々、引き続きひろってまいります。こぼしてまいります。

本当にありがとうございましたーーー!!! 振り返ると誤字が多いなあー超反省……(映画祭宣伝係・中川でしたのよ)

 

中川ゆかり:アクタース・コース第1期高等科修了生。演劇と音楽と言葉と文学と映画の間。