アクターズ・インタビュー『S高原まで』(第5回/全14回)小林未歩
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さて、第5回は、演出助手も器用にこなす、気配り上手な、小林未歩さんです。(2018年2月7日収録)
──よろしくお願いします。
小林さんとは、広報係として一緒にお仕事させていただいてますね。
ところでなぜ映画美学校に入られたんですか
私は元々、青年団の芝居、現代口語演劇が好きで。東京に出てお芝居に関わりたいなって思ってたんだけど、役者として関わるにしてもオーディションもなかなか受からないし。制作とかやってても逆に制作がメインになっちゃったりするから、だから、映画美学校には興味があって入りたいなってずーっと思ってて。それで、一昨年くらいに舞台をやるはずだったのがトラブルで中止になっちゃって。それですごい落ち込んで、もう本当に映画美学校くらいしか頼りの綱がない、みたいな状態で、入ったっていうのが流れですね。
──そもそも、小林さんがお芝居を始めたきっかけは?
元々、お芝居やりたいな欲っていうのは小学校くらいからあって。で、大学が演劇が有名なサークルがあるところだったので、本当は入るはずだったんですけど、いろいろあって入らなくて。
で、就職したけどすごいストレスで、その頃、いろいろアニメとか演劇とか見て。すごく面白くて。それで仕事辞めてもう自分の好きなことやろうって思った時に、そっちの道に進もうって決めて。でも、入っちゃったのは声優の学校だったんですけど(笑)でもそこも、声のお芝居の授業もあったけど、普通のお芝居の授業もあって、どっちも勉強できたんですけど。そこの演出家さんが厳しくて、結構辛かったんですけど、それでも、やっぱり演劇見てると楽しいから。
──じゃあそんなに、演劇は、辞めたいと思ったことはそんなになかったんですか。
ほとんど、ないですね。挫折した時とかは、ほんと向いてないのかなって思ったことは、何度も何度もたくさんある。けど、自分の先にいる人を見てると、すごいキラキラ輝いてるように見えて、あともうちょっと頑張ればいけるかもしれない、みたいな。生きがいみたいなものを今まで見つけられたことがなかったから、余計にしがみついちゃうのかもしれない。
──声優の養成所に通われても、小林さんは声のお芝居にはあまり興味はなかったんですか。
うーん…なんか、自分の声を当てはめた時に、全然イラストと合ってなくて(笑)それで、なんかフィールド違うぞって、入って3ヶ月くらいで思った(笑)そのくせ負けず嫌いだから3年くらいやってたんですけど。
──小林さんは、玉田真也さんの演出助手とかもされているじゃないですか。
それは、演出を学びたいと思って、とかですか?
演出側がどう考えてるかとか、役者側がどう感じてるかとか、いろんな方向で、何を考えるかっていうことを、知っておきたくて。玉田さんの演出助手やってみたかったのは、玉田さんの演出がどういうものなんだろうっていうことを客観的に見たかったのと、出演されてた方が、演技面などでとてもお世話になっている方だったので、古屋隆太さんと奥田洋平さんがどのようにアプローチされるかも知りたかった。それを、肥やしにしたかった。
──他の方の演出助手もやってらっしゃったんですか。
うめめの真臼ねずみさんとか。最初、演出助手って何やったらいいのか分からなくって、いろいろ喋ったらうるさいって怒られた(笑)
──小林さんは、将来は演出とかもやってみたいんですか?
うーん。10分、15分くらいの作品は作ってみたいなって思うことはあるけど、今はとにかく、お芝居が上手くなりたいっていうのが強いかなぁ。上手くなって、好きな劇団とか、好きな演出家さんの作品に出られるようになりたいなって。
──全然話は変わりますが、小林さんの日々の癒し、とか、好きなものはありますか。
最近ほんと、飲みに行くのが好きで。一人でふらっと1時間くらい飲むこととか結構あって。そこで知り合った人が意外と舞台観に来てくれたりするんだよね。飲んでると、結構話しかけられておしゃべりして。一回、隣に座ってた人と、頼んだものがすごい被ったことがあって。ホッピー飲んでて牡蠣酢が来て、帰ろうかなって思った時に「気合いますね」って言われて話したり(笑)そういう風に話してると、「仕事何やってるんですか」って聞かれて「役者です」っていうと、結構食いついてくれて。そういう人たちって結構見に来てくれるんだよね、意外に。
──じゃあ結構、人と話すのとかは得意なんですか。
うん、好きだね。
けどここ半年、ずっと学校で人と一緒に居たから、一人で過ごす時間も好き。
──今後、どんな役者になりたいですか。
今回の役もそうなんですけど、普段の自分とはギャップがあるんだけど、でもそれを、自分がやったらどうなるんだろうってことをすごく感じながらやってて。与えられた役を、自分にしかできないアプローチができる役者になっていきたい。あとは、どんな演出にも対応ができるようにもなりたい。ミニコラボで西山洋市監督の演出を受けた時は、全然違うアプローチだったから。演出助手とかもやってみて、演出家が何を考えているのかわかるように、少しづつなって来ているのかなって。だから、演出家さんが求めるものに寄り添いつつ、ちゃんと自分なりの表現もできるようになりたいです。
あと、今は、城山羊の会がすごく好きなので、出てみたい。すごく細かいお芝居をするので、すごく大変なんだろうけど。たくさんお芝居を見てると、だんだんそんなに面白く感じなくなったりするけど、城山羊の会は、見ると毎回ゾクゾクする。見るとやるは違うのかもしれないけど、憧れはありますね。
──映像にも興味はあるんですか?
CMには、興味ある。別にドラマを見ても、そこまで出たいっていう欲は湧かなくて。CMっていうのは、あの15秒間にぎゅっと詰まってて、それが面白い。元々CMが好きなのかもしれない。YouTubeとかで、おもしろCM集みたいなのよく見てる。お酒のCMとかものすごく出たい。めっっっちゃ美味しい顔できる(笑)!
──何か告知や意気込みみたいなものはありますか?
特に出演が決まっているものはないんだけど、今オーディションいっぱい受けてて、良い報告ができるように頑張ります。
稽古前、昼間のファミレスでのインタビューでした。小林さんの色んな顔を見ることができました。
次回は、高羽快さんです。2月11日に掲載予定です。(構成・那須愛美)
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小林未歩・こばやしみほ
1988年4月7日生まれ。北海道出身。北海学園大学経営学部を卒業。大学では主に心理学を専攻し、人や動物の行動観察を普段から好む。保険会社に就職後、現代口語演劇の魅力に気づき仕事を辞め4年前に上京。以降、役者と演出助手を交互に活動している。今回役者での活動は2年ぶり。また、声優の養成所に3年在籍していたこともある。
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映画美学校アクターズ・コース 2017年度公演
「S高原から」
作・平田オリザ 演出・玉田真也(玉田企画)
【玉田真也(玉田企画 / 青年団演出部)】
平田オリザが主宰する劇団青年団の演出部に所属。玉田企画で脚本と演出。日常の中にある、「変な空気」を精緻でリアルな口語体で再現する。観る者の、痛々しい思い出として封印している感覚をほじくり出し、その「痛さ」を俯瞰して笑に変える作品が特徴。
出演:石山優太、加藤紗希、釜口恵太、神田朱未、小林未歩、髙羽快、高橋ルネ
田中祐理子、田端奏衛、豊島晴香、那木慧、那須愛美、本荘澪、湯川紋子
(映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2017)
川井檸檬、木下崇祥
舞台美術:谷佳那香、照明:井坂浩(青年団)、衣装:根岸麻子(sunui)
宣伝美術:牧寿次郎、演出助手:大石恵美、竹内里紗
総合プロデューサー:井川耕一郎
修了公演監修:山内健司、兵藤公美、制作:井坂浩
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公演日程:2018年2月28日(水)〜3月5日(月)
2/28(水)19:30~
3/1 (木)19:30~
3/2 (金)15:00~ / 19:30~
3/3 (土)14:00~ / 19:00~
3/4 (日)14:00~
3/5 (月)15:00~
※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前
※記録撮影用カメラが入る回がございます。あらかじめご了承ください。
チケット(日時指定・全席自由・整理番号付)
前売・予約・当日共
一般 2,500円 高校生以下 500円
資料請求割引 2,000円
※高校生以下の方は、当日受付にて学生証をご提示ください。
※未就学児はご入場いただけません。
※資料請求割引:チケット購入時に映画美学校の資料を請求してくれた方に500円の割引を行います(申し込み時に資料の送付先となる連絡先の記入が必須となります)。
チケット発売開始日 2018年1月8日(月・祝)午前10時より
<チケット取り扱い>
CoRichチケット! https://ticket.corich.jp/apply/88312/
<資料請求割>
映画美学校の資料を請求いただきました方は当日2500円のところ、2000円で鑑賞いただけます!
下記よりお申込みください。お申込み後、映画美学校より随時学校案内などの資料をお送りいたします。
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会場
アトリエ春風舎
東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線「小竹向原」駅 下車
4番出口より徒歩4分
東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
tel:03-3957-5099(公演期間のみ)
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。
お問い合わせ
映画美学校
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F
電話番号:03-5459-1850 FAX番号:03-3464-5507
受付時間(月ー土) 12:00-20:00