映画美学校アクターズ・コース ブログ

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映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。アクターズ・コース俳優養成講座2023、9/1(金)開講決定!

往復書簡①

年の瀬。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

アクターズ・コースも今年で9期。今年は14名で構成されています。9月から始まった今期、「映画美学校」という学びの場を土壌にして少しずつ、少しずつ「チーム」としての個性、一体感が育まれています。 

 

この『往復書簡』の企画は受講生から発信されました。ここで綴られる、語られる言葉たちは、アクターズコースという場、集まりにおいて、今現在の私たちの中に生まれたものです。
受講生はもちろん、講師陣、そしてTA(ティーチング・アシスタント)、そこにいる人々の言葉、想いが繋がっていく形が、緩やかな往復書簡のようなものになればという願いをこめて綴られた企画。2週間に1度、溜まった書簡を更新する予定です。

 

それでは、往復書簡第1回目です。

 

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2019/12/16 23:19|本田百音

みなさん、こんばんは!

 
本田です。
 
前々からちょっとずつ話していた書簡?を始めようと思います!あ、順番はこのまえ原さんと瀧澤さんが手伝ってくれて、あみだくじで決めちゃいました!
 

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ええと、寒い、ですね。いよいよの冬という寒さなんですかね、これは。東京の冬はずっと秋のように思う北海道出身者。は、渋谷ストリームに謎にあるトゥクトゥクの上でアンパンマンのマーチ聞きながら漂っていたんですけれど、肌寒くなってきたので帰ることにしました、21時35分です。
 
イルミネーションは、ピカピカしてますよね、
 
あの、メールって内まってるけど外まってるっていうか、外まっててもその人の言葉だな、みたいな。私と公が混同するというか。「すみません、遅刻します」も人によって違うな、と。?思って、います。?
 
ま、それは置いといて、あの、ラブホ街地下にある、あの場を共有する”わたしたち”の中で生まれる言葉、として、緩やかな書簡みたいな形で続いていったらいいな、と思っています。
 
イルミネーション、すごいなあ。木が木じゃないというか、木ももうこりゃどうしたらいいかわからない態度でこちらこそ気が引けます。
 
日々の超個人的に感じたことでも、稽古中でも稽古外でも語りえなかった言葉?言うのに留まった言葉?でも、フィードバックとしてのなんかそういうのでも共有したいとか言語化したいとか、記録したいとか、語りえぬものについては沈黙しない態度でも良いし(???)、猫の写真流すだけでも、よいし、こんな映画/劇/写真/絵を観ましたでも、パスしたかったらパスしますでも、可です!
 
21:57、渋谷から少し離れるとイルミネーションも抑えめに。マークシティなんか”渋谷”っていう字をイルミネーションしててがんぎまりでした。
 
えっと、私は、昨日双子座流星群を見たんですけれど、私、双子座なのでいや、一昨日です。十五分はジッとみつめた方がいいというんで、ずーっとみつめていて、いつもの公園も侘び寂びをよく知っていますという具合に静かで、時折風がブォーっと葉を落としていって、私は、そのままずーっと動かずにいて、あれ、何故みつめているんだろう、と、それで、このみつめている対象があんまりにも絶望的に遠いことを思うと、自分があんまりにも絶望感に小さいなという考えが生まれて、あれ、いや逆にこれはシャンとしようと思って、むしろ、からしたら私も星じゃん、みたいな。
 
新しい肢はただここに今 たちつくすだけなのに 眼がすべてを見 肢が星までを走ってまた帰ることのできるのは 僕たちが星になり どんな遠さをもそのまわりにあつめているからだ”(谷川俊太郎愛について/愛のパンセ』p52)
 
っていう詩を都合よく引っ張り出してちょいイタリックにして書いてみましたが、いや、ちょっと違うか、な。結局はですね、私しか私を経験できないので、圧倒的スケールの遠さだってシャンとしてみつめていこ、みたいに思ったってだけなんですけれども。流星は二つばかし、見れました。
 
さっき、アンパンマンのマーチで改めて良い詩だと思った部分があって、”時は はやく すぎる 光る星は 消える だから 君は いくんだ ほほえんで” っていう。イルミネーションにケチつけてないで、ほほえんでいきたいです、うーん。
 
 
なんだか長くなってしまいましたが、もうほんと一言でも、大丈夫です!では!
 
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2019/12/17 8:32|秋村和希
 
おはようございますこんにちはこんばんは、どうも秋村和希です。あきむらかずきと読みます。この名前、有村架純で韻を踏めるんですよ。7文字踏んでます。ラッパーが感心しそうですね。

3日に一回程度のペースと聞いていましたが、百音ちゃんのメールが届いた直後に書いてます。今やりたいと思えば今するし、いやだと思えばできるだけ迷惑じゃない範囲であらゆる手でやらないようにする性格です。俺はこういう人間だっつってね。ビッグダディかな。

 

夜って何か創作意欲湧きませんか?だいたい歌詞書いたり曲作ったりするのって夜なんですけど、あれって深夜帯にヤバいところと脳波が繋がってて異常に想像力が湧くかららしいですよ。こうやって語彙力のない字面を読むとなんかアホっぽいですね。ゆうて書いてる僕も信じてないんですけど。でもこれ書いてるのも夜だし、昼に書こうとは多分思わないんですよね。深夜のテンションの正体が本当にそれだとしたら面白い?いやそうでもないです。どっちでもいい。

 

百音ちゃんのアンパンマンじゃないけど俺はウルトラマンが好きです。なんか昔から、大きな存在と身近な存在が対等にやりあってるところを見るとテンション上がるんです。ウルトラマンの戦いって、肉体言語によるやり取りに見えるんですよね。俺には話せない言語同士で渡り合っている!ってテンション上がるんです。ウルトラマンじゃなくてもそういう場面に遭遇するとテンション上がります。さっきまで自分と日本語で話してた知り合いが外人とペラペラ喋ってるのを見るとテンション上がりません?こう言うと急に大した話じゃなくなりますね。

 

なんか何度も通っているので忘れそうになるんですけど、ラブホ街の中にあるんですよね美学校。「何度もラブホ街に通う」って言うと途端に浮かんでくる通う経緯の幅が拡がりますね。読む手を止めるなら今ですよ。俺は書く手を止めない(浮かんだ事は書かない)。

 

文章を書くのは好きなんですけど、手書きは大嫌いなんですよ。自分の字っていくら丁寧に書いても汚いし、人の話を聞いてメモると殴り書いてるんで全く読めないんですよ。自分の字なのに。授業受けてもノート書くのが嫌いで、板書したところで帰ってから汚すぎて読めない(読む気が起きない)から時間の無駄で、勉強が全くできなかったです。高校とか赤点だらけで現国以外酷かった。ただ大して悩んでなかったから改善する気はなかったし、今となってはスケジュールもメモも携帯なので超良いですね。手帳は一生持たない。

 

はい、ここで好きなオペラの曲貼りますね。

G.プッチーニ作曲 歌劇「トスカ」より、「部下3人と馬車一台...」

 https://youtu.be/oJSXwEtOYw0

皆大好き「誰も寝てはならぬ」と同じ作曲者の曲ですね。(え?知らない?じゃあそっちも貼りますね。好きな音源→https://youtu.be/Eg-59NoES2o 

パヴァロッティ https://youtu.be/cWc7vYjgnTs)

正直な話このオペラ全編通しては見たことがありません。オペラそのもの曲からハマったタイプなので好きな曲はあっても原作見てないとかめっちゃあります。見れる時と見たい時が被れば見ます。自分の師匠がこの曲歌ってて(動画の人じゃないです。師匠はこの人大好きです)、むちゃくちゃ良い曲やなぁってなって一時期ずっと練習してました

 

オペラと言えばパヴァロッティですね。知らない人も音楽の教科書とかで見たことあるんじゃないでしょうか。さっきの誰も寝てはならぬのおじいちゃんだから良かったら見てみてください。イタリア人の太ったおっちゃん。3大テノールだなんて言われて一時期日本でもめちゃくちゃ流行ったみたいです。ただ日本で流行ってたその時期って既に全盛期が遠い思い出みたいなくらい衰えてた状態で、まぁそんな中でもあんだけ歌えるから化け物なんですけど、全盛期はキングオブハイCっていう異名を持ってて、ハイCってどんぐらい高いかというと、ゆずの夏色のサビの「この長い〜長い下り〜坂を〜」の「長『い〜』」の部分の高さなんですね。ポップスの細さで出すのも難しい高さを、このパヴァロッティは太く響く声で9回オペラの1 曲の中で軽々と出すんですね。それがこれです。

https://youtu.be/lu4-jaw8yKo

この曲を歌う他のオペラ歌手はいるにはいるんですけど、この太さと響きで歌えてる人はこの人しか知らないです。意味がわからないです。化け物とはこのことか。ここまで喋っといてなんなんですけどそんなにこの人好きじゃないです。

 

無秩序に書きすぎたのでこのへんでやめますね。それではまた〜

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2019/12/21 17:29|星美里 

 

こんにちは。

 

書簡3人目は、星です。

 

 

わたしは、この時、自分に、そしてその先に、質問してみようと思います。

わたしだけの問題であるかも知れませんが、誰かにとっての問題になる時もあるかも知れないと思っています。

そして、誰かの問題が、きっと自分の問題であるともいつも思っています。

 

ははははははは!

 

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Q.今でも頭の上に鳩のフンが落ちたことを思い出しますか?

 

 

Q,ウォシュレットを信用していますか?

 

 

Q.自分が天然パーマだということについてどう思いますか?

 

 

Q.コンビニで買ったパックのオレンジジュースが108円だと思ったら84円で嬉しいと思いますか?

 

 

Q.どれくらい無意識でいられますか?

 

 

 

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以上です。ありがとうございました。

 

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2019/12/27 20:09|山内健司

 

ずうーっと渋谷をうろうろしてます。

初めての渋谷は小学4年生、担任の市川先生、とにかくお美しい先生で、もう男子はめろめろ、その先生が「みんな!渋谷行かない!」って「NHK歌番組の公開録画だよ」って、今思えばまさにその年にできた新築のNHKホールの「うたはともだち」公開録画を先生と生徒たち10数名でぞろぞろ電車乗ってって、人生初めてのライブの音楽はチューリップ「心の旅」で、もうあまりの、あまりのかっこよさに鼻血出そうになりまして、帰り道代々木第一体育館横の石畳の開放感は今もそのままで、いつでもそこにあって、変わらない風景を持つ幸福ってありますね、ヨーロッパの都市だとこんな感じなのかなうらやましいなー。

渋谷についての文章を書きたいなとずーっと思っていてます。

先日、アクターズの帰り、思いたってふらふらーっと新オープンのフクラス17階の夜の屋上に寄り道、エレベーターに乗る。半分は海外の方、中国語、英語、フランス語が飛び交う、残り半分は仕立てのいいコートを着た若いサラリーマン男女、慶大直送という感じ。屋上ではクラブイベントがあったみたい、誰でもたむろできる気ままな屋上だけど、キャップをかぶったおっさんは俺一人、屋上のはしっこで夜の渋谷を眺めながら、ポケットからお酒取り出しきゅっとやる、ちょー場違い。この数年の東急の大攻勢は、なんだかこの国が豊かみたいに勘違いしてしまうんじゃないかい。

渋谷についての文章を書いていこうかな。