映画美学校アクターズ・コース ブログ

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映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。アクターズ・コース俳優養成講座2023、9/1(金)開講決定!

アクターズ歴代TA座談会!佐野真規さん(第1期TA)、石川貴雄さん(第2期TA)、しらみず圭さん(俳優育成ワークショップTA)その1

こんにちは、広報アシスタントの川島です。

今回はアクターズ・コース生をサポートしてくれる頼れる味方、TA(ティーチング・アシスタント)を務めて下さったみなさんにお話を伺いました!

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集まっていただいたのは、フィクション・コースの修了生であり、第1期TAの佐野真規さんと第2期TAの石川貴雄さん、アクターズ・コース第4期修了生であり、俳優育成ワークショップTAのしらみず圭さん。そして俳優育成ワークショップ修了生である私、川島を含めて、アクターズ・コースの裏話をたっぷりお話ししてまいりました。

それではどうぞ~!

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7/9俳優養成講座募集ガイダンスレポート

 7月9日、俳優養成講座第2回目の募集ガイダンスが行われました!

この日の担当講師は、脚本家・映画監督であり、アクターズ・コース主任講師の井川耕一郎さん。また、修了生として4期修了生のしらみず圭さん、俳優育成ワークショップ修了生の私・川島が登壇いたしました。

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登壇された講師は井川さんお一人だったのですが、現在、青年団第75回公演『ニッポン・サポート・センター』本番中である俳優講師の山内健司さんと兵藤公美さんからもメッセージビデオをいただき、上映いたしました。直接お話していただくことはできませんでしたが、熱い思いを感じていただけたのではないでしょうか。

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Acting In Cinema 2016 映画の演技を学ぶワークショップ 2016/7/6(水)スタート!

 7/6(水)「Acting In Cinema 2016 映画の演技を学ぶワークショップ」が開講いたしました!

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講師は西山洋市さん(映画監督/『運命人間』『kasanegafuti』『瑠璃道花虹彩絵』 )と万田邦敏さん(映画監督/『接吻』『イヌミチ』『シンクロナイザー』)です。
現役映画監督である講師の演出による、本番さながらのリハーサルと撮影を通して、「映画の演技」をクリエイティブに体得するこの講座。
どなたでもご参加いただける講座となっておりますので、すでに俳優として活動されている方や、フィクション・コースの修了生の方など様々な方々にご参加いただいております。 もちろんアクターズ・コース修了生も参加できますので、修了後、「もう少し映画の演技について学んでみたいな…」という方にも最適な講座です!
今回はその模様について、少しご紹介いたします。

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2016年度オープンスクール・体験レッスンレポート② 6/29「なじむ」松井周

6月29日(火)、映画と演劇を横断し活躍する俳優養成講座第2回目のオープンスクールが行われました。担当講師は俳優であり、作・演出家でもある松井周さん。今回のテーマは「なじむ」。なじむ、とは一体どういうことなのか?松井さんの講義を少し体験していただきました!

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お芝居は、基本的に他人の言葉をしゃべります。現代口語劇の場合、普段話している言葉に近いので、何気なく発することができるかもしれません。しかし、あくまでそれは脚本家など自分以外の誰かの書いた言葉です。では、自分の言葉であるかのように、なじませるにはどうすればいいのか。普段はどのようにして、言葉になじんでいるのか。
個性や味といったものは、もしかしたら「才能」と呼ばれる、人から教えてもらうことのできないものかもしれません。しかし、「なじむ」ということは、才能とは関係ない技術であると松井さんは話します。普段やっていることを、意識的にどれだけなじませてできるか。俳優は基本的には「なじむ」ことができていれば、技術として通用すると言います。

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言葉と言っても、セリフのことだけではありません。例えば、今この記事を読んでくれているあなたは、どんな環境にいるでしょうか?パソコンの前でしょうか?スマートフォンを持っているのでしょうか?どちらにしろ、画面から出る光を感じているはずです。キーボードやスマートフォンの固くて冷たい感触を感じているかもしれません。そのように、空間には光・温度といった五感で感じる言語が溢れています。脚本にはセリフと動作などを表すト書きが書かれているだけですが、実際はそういったあらゆる言語が訴えかけてくる中で芝居をします。もちろん、設定上の環境と実際に置かれている環境が異なることもあるでしょうから、時には邪魔になることもあるかもしれません。しかし、それらを遮断するのではなく、取り入れることで、その空間になじむ助けになることもあります。

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さて、前置きが長くなりましたが、この日最初に行ったエクササイズは、2人組になって、1人が目を瞑り、もう1人が声のみでスタートからゴールまで誘導するというもの。スタートとゴールの間には椅子をランダムに配置し、それらに当たらないように進まなくてはいけません。これ、昨年の松井さんの講義でも行ったのですが、誘導するのが思った以上に難しい。「ちょっと右」と言っても、人によって「ちょっと」の基準は違います。また、誘導される側は不安でいっぱい。視覚が使えない分、ほかの感覚が敏感になっています。誘導する側は、その不安を解いてあげられるような声がけも大切です。コミュニケーションの難しさを感じさせられるこのエクササイズ。角度などの数値で的確に指示をする人や、優しく呼びかける人など、ペアによって方法も様々でした。
すべてのペアが終わった後、松井さんがこのエクササイズにタイトルをつけるならどうする?とみなさんに問いかけました。「線になるまで」「声ラジコン」などユニークな回答がたくさんあげられます。松井さんは「親子」というタイトルをあげました。タイトルがつくと途端に、先ほどの2人のやり取りに物語が見えてきませんか?ここで何かが起きていて、登場人物が必死でコミュニケーションしている。そこにタイトルをつければ、それでもう演劇だと松井さんは言います。

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次に行ったのは、有名な古典戯曲、アントン・チェーホフの「かもめ」のテキストを、今までの人生で使ったことのある言葉に変換して話す、というもの。国籍も時代も異なるこの戯曲に書かれている言葉は、普段話している言葉とは程遠いものです。それを慣れ親しんだ言葉で話し、与えられた状況を成立させていきます。最初はぎこちなかった長い独白も、相手が相槌を打ったり、言葉を補うことで、友達同士の会話のように見えてくるので不思議です。また、抽象的な表現をどのような言葉に変換するかで、その人の解釈が見えてくるのが興味深かったです。実際の現場でこのようにセリフを変換するわけにはいきませんが、なじんだ言葉でやり取りをした時に動いた感情を、自分から遠い言葉に戻した時にも持っていることができれば、シーンを成立させる助けになるかもしれません。

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松井さんの講義では、今回体験していただいたような「なじむ」ということに加え、受講生それぞれの味や個性を引き出してあるシーンを作るといったことも行います。講義の内容について詳しく知りたい!と思った方は、ぜひ募集ガイダンスにお越し下さいませ~!

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映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座
〜演技を通じた新しいクリエーター創出を目的とする〜
募集ガイダンス7/9(土)14:00〜
受講生出演作品上映会7/9(土)19:00~
映画演出ワークショップ7/17(日)13:00〜 開催決定!
http://www.eigabigakkou.com/course/actors/outline/

 

【講師リレーコラム】あなたのオススメってなんですか? |古澤健[映画監督]

今回は監督として、そして最近では俳優としても活動し、大忙しの日々を送る古澤健さんからメッセージをいただきました!

映画『アナザー Another』や『クローバー』、テレビドラマ『37.5℃の涙』など、監督作をご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな古澤さんからの「オススメ映画」についてのお話。
それではどうぞ〜!

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ひとにオススメの映画や本を紹介するのは難しい。あるいは、「あなたのいちばん好きな映画はなんですか?」という質問には途方に暮れてしまう。 
答えられるけどね。 
難しい理由について書いてみようと思う。 

高校生のとき、ロードショーに飽き足らず、いわゆる「名作」と呼ばれる映画も観てみようと思った。でも、この「名作と呼ばれる」というのがクセモノだ。誰がそれを「名作」と呼んでいるのか。本屋や図書館に行くと、映画史上の名作100選みたいなタイトルの本が何冊かある。あるいは「70年代ベスト10」とかそういうの。高校生だから、手持ちのこづかいは少ない。なるべく無駄づかいはしたくない。少ない投資で多くの見返りが欲しい。というわけでそういうガイド本の情報は必要だと思った。 
あるとき、池袋の文芸坐という映画館で『第三の男』がかかっていた。これは当時どのベスト本にもタイトルが上位にあがっていた。名作といえばこれ、みたいな扱い。だったら観るしかない。文芸坐は名画座だから二本立てだ。それも高校生には嬉しい。 
帰り道、すごいすごいと興奮したのは、『第三の男』ではなく、併映の『暗黒街の弾痕』だった。これだって名作中の名作だ。でも、当時僕が目を通していた本ではそのタイトルがあまり見当たらなかった。なんでだろう。 
1 僕が読んでいた本の執筆者・編集者がサボっていた。 
2 その当時の流行りではなかった(古典にも流行りすたりがある、ということを後に知る)。 
3 僕の調査能力が劣っていた。 
この三つの要因が重なっていたのだろう。まあそれでも、いまでも僕は『暗黒街の弾痕』をスゴい映画だと思っていて、そういうスゴい映画と出会えたという意味で結果オーライだ。 

当時こういうこともあった。 
テレビで『雨月物語』が放映されるというので予約録画をして観てみた(いまでは信じられないが、80年代には地上波で溝口やフェリーニタルコフスキーが当たり前のように流れていて、僕はその恩恵にあずかった)。が、どうしても面白いと思えなかった。ヨーロッパで高く評価されている、と聞いても、それはきっと単なる東洋趣味なんだろう、と思った(紋切型のイチャモンですね)。いわゆる「名作」というのは、どうも選んだ連中が自分の教養の高さを披露するためのツールなんじゃないか、と疑ってもみた。その後、大学生になって、銀座の並木座溝口健二特集に行くことになる。今回は完全に「勉強」モードだった(その理由はあとで書く)。つまらなくても頑張って観る!くらいの気持ちだった。が、『近松物語』『夜の女たち』『祇園の姉妹』『赤線地帯』どれもめちゃくちゃ面白いじゃないか! 興奮しっぱなしだった。その後しばらくして『雨月物語』を再見してひっくり返ることになる。 
このときの問題。 
1 出会うタイミング 
2 溝口健二といえばまず『雨月物語』を紹介する怠惰 
このふたつの体験を経て思ったことがある。自分が好きな映画に出会うためには、もったいないとか言っていたらダメなんだ、と。ひとが勧める映画が自分に合うかはわからないのだから、映画の大海に飛び込んでもがき続けるしかないんだ。ガイド本はほとんど役には立たない。 

それとまた別の話。 
高校のとき、現代国語の最初の授業で先生が「あれ、ほら、ラストで犬のウンコ食っちゃう映画……」と思い出せないでいるときに、真っ先に手をあげて「それって『ピンクフラミンゴ』ですよね!」と言った。その先生とは『ゼイリブ』やら松苗あけみの話でも気があった。と、その先生のことを思い出すと、中1のときの塾の先生のことも思い出す。僕に「人肉食っちゃう小説読むか」と『野火』を勧めてくれた。先生なんてろくでもないな、と当時思っていたし、いまも思っているが、そのふたりの先生は僕にとって年上のいい友人だったと思う。 
高校のときの現国の先生にはその後、19世紀のロシア小説は読んどけよ、と言われて、素直に従って、その結果ゴーゴリといい出会い方ができた。 
初めてつきあった女の子はアメリカ文学を専攻していて、彼女の影響でバロウズを読み、挫折して、でも現代アメリカ文学とは出会えた。 
誰がガイドになってくれるかは大事だ。ガイドがいらない、ということでもないんだな。 

最後に。 
なんだかんだ言って、僕は権威に弱い(ここまで読んだら伝わると思うけど)。自分が大好きな『バタリアン』や『悪魔のいけにえ2』や『グレムリン』や『スプラッシュ』のことを堂々と「好きだ!」とずっと言えなかった。大学の映画サークルに入って、先輩たちに「お前、教養がないな」と笑われたのが結構ショックだったから。だから並木座に通ってもみたし、ブレッソンを観てわかったふりをしてみたりした。しばらくロメロやフーパーやクローネンバーグの名前を出すのを控えてしまった。 
でも、自分が同時代で出会ってしまったものこそ自分を作り上げている、ということを実作をするようになって強く感じるようになった。たとえば僕にとっては『家族ゲーム』は映画版ではなくて、長渕剛主演のテレビ版だ(しかも『2』)。 
新しい作品を生み出すときは毎回迷ってしまう。映画とはなんだろう?と本気でわからなくなる。そういうときは、自分の出発点に戻るしかない。 
同時に、自分の視野の狭さにも気づいている。同時代的な感性や、自分の趣味や興味だけでは出会えなかったたくさんの作品と出会ってしまっているから。 
ひとりの人間が一生で観られる映画の本数なんてたかがしれている。みんなで手分けをしなければ、どこにどんな映画があるのかすらわからない。 
あなたのオススメと僕のオススメが違うことで、そこから対話を始めて一緒に世界の広さを感じられたら、と願っている。 

 

古澤健

【修了公演演出家決定!】俳優養成講座募集ガイダンス始まりました

6月18日、俳優養成講座第1回目の募集ガイダンスが行われました!
この日は、俳優講師の近藤強さんから直接、カリキュラムについて説明がありました。
また、飛び入りで同じく俳優講師の山内健司さんが登壇!6月23日から公演している青年団第75回公演『ニッポン・サポート・センター』に出演中の山内さん、本番直前だったにも関わらず駆けつけて下さいました。

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まず、近藤さんから俳優講師それぞれの講義について、実際にどのようなことを行うのか、詳しい説明がありました。俳優としての実感を踏まえた説明で、この講座でどんなことを学んでいくのか、イメージしていただけたのではないでしょうか?

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続いて、フィクション・コースとのコラボレーション実習である映画演技実習(ミニコラボ実習)について。短編映画に出演することで、映画の演技を学ぶ実習なのですが、スタッフはフィクション・コース初等科生、監督はフィクション・コースの講師です。
近藤さんは、この実習が映画美学校の特色を表しているカリキュラムではないかと話します。担当するフィクション・コースの講師は現役の監督であり、一緒に映画を作る仲間になり得るフィクション生と交流することができる。確かに映画を作るコースがある映画美学校ならではの実習かもしれませんね。

 

そして、この日、修了公演を担当する演出家が発表されました。
その演出家とは…リクウズルーム主宰の佐々木透さんです!

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リクウズルームは劇作家・演出家である佐々木さんのソロユニットです。
今年5月に上演された『見えないスンマ』には、修了生の田中孝史さん(第2期修了生)も出演していました。この作品は、劇団という組織・団体の運営と、会計をテーマにした「会計演劇」というリクウズルームの人気シリーズの第2作目。
修了公演ではどんな演劇をみせてくれるのでしょうか?楽しみです!

 

質疑応答では、カリキュラムについてだけではなく、「演劇と映像のお芝居の違いは?」「演出家・監督からのダメ出しに瞬時に対応するには?」など演技についての質問も。 青年団の俳優として活躍し、映像作品への出演経験もある近藤さんは、ひとつひとつ丁寧に回答していました。もちろんこれが正解!という回答があるわけではなく、人や場合によっても様々ですが、講師の考え方を感じ取っていただけたのではないかと思います。

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もしかしたら10年後に俳優を続けている修了生は、1人2人かも知れません。では、何のためにやっているのか?近藤さんは、色んなことに興味を持ち、探求し続ける姿勢を破片でも見つけられる場を作れたらと話します。
また、俳優養成講座では「自分で作れる俳優になる」ということを大切にしています。それは自分から作品を発信していくということもありますが、演技をする上でも言えることです。山内さんからは、人に何かを言われても、「私はこうです」と言えるように、自分で演技を作っていくことが必要だというお話がありました。それと同時に「仲間と作る力」を養って欲しいと言います。俳優は脚本と向かい合っている時は個人作業ですが、実際に演技をする時は、相手役や観客、スタッフと作り上げていきます。半年間、同じ受講生や講師と演技について考えることで、他者とひとつのものを作る難しさと楽しさを体験してください!

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このように、映画美学校の募集ガイダンスでは、カリキュラムの説明だけではなく、実際に講義を担当する講師から実感や考え方が伝わるようお話をさせていただきます。
次回は7/9(土)14:00~です!迷っている方はぜひ一度お越し下さい!お待ちしております。

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映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座
〜演技を通じた新しいクリエーター創出を目的とする〜
募集ガイダンス7/9(土)14:00〜
オープンスクール6/29(水)14:00〜 松井周「なじむ」
映画演出ワークショップ7/17(日)13:00〜 開催決定!
http://www.eigabigakkou.com/course/actors/outline/

修了生トーク(10)高橋隆大×吉岡紗良 その2

こんにちは、広報アシスタントの川島です。

前回に引き続き、高橋隆大さん、吉岡紗良さんのインタビューをお届けします!
今回は、映画美学校時代のお話から、修了後から現在、そして今後についてのお話です。

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お二人とも、今後も出演作はもちろん、俳優の枠を飛び越えて様々な活動を予定しているようです。活躍している先輩の姿、素敵です!!
また、お二人が共演されている映画『SHARING』は池袋・新文芸坐にて7/24(日)〜27(水)レイトショー上映が決定したとのこと!見逃してしまった方は、ぜひ劇場へ足をお運び下さいませ~!

 

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―では映画美学校時代の話を。入ったきっかけはどんなものだったんでしょうか?

 

吉岡:私は大学を卒業した直後に映画美学校に入ったんですけど、大学まで全く演技はやっていなかったんですね。早稲田の演劇学科は座学しかなくて。演劇を観るのが好きだったので、観ることを深めたいという気持ちでいました。
卒業して演技をしたいと思ったときに、青年団が好きだったので、ちょうどその年(2013年)に出来た無隣館を受けようと説明会まで行ったのですが、怖くて願書を出せませんでした。それで、青年団の方が関わっているもうひとつの場所である映画美学校に。

 

高橋:俺は小さい頃に芝居をする機会があって、それは辞めちゃっていたんですけど、でも俺は紗良ちゃんと違って映画を小さい頃に現場で味わったことが忘れられないというか、そういうことがあって。で、映画美学校に入る一年くらい前に卓爾さんのワークショップ(シネマインパクト)を受けたんですよ。それがワークショップを経て映画を撮る・現場を味わえるというものだったから、それで現場を味わって「やっぱり映画の現場、面白いな」というか、芝居というよりは映画の現場という感じだったけど、芝居を勉強して映画に関わりたいなという風に思い直した時に卓爾さんが映画美学校の講師をやっていて「じゃあ卓爾さんを追いかけて行く」と。元から卓爾さんが好きだったから卓爾さんのワークショップを受けに行ったんだけど、卓爾さんから直接芝居の指導が受けられるならいいなと思って映画美学校に入ったんですよ。そしたら思った以上に青年団なんだって。1年目は結構演劇の講義ばっかりだった。「映画が全然ねぇ!」とか思いながら(笑)。でも2年目に映画を撮るんだけど(※当時は高等科まであった)。だからきっかけは卓爾さんなんですよね。
そうだ。実際映画美学校に入ってみて映画に対する感覚とかって変わりました? 2期の頃から映画美学校という名前もあるから映画の方が好きで映画に出たくてみたいな感じで来る人と、演劇の方が好きで演劇やりたくて、青年団という名前で来る人と結構極端に分かれている。それが面白いんだけど、それで何か変わったのかなって。

 

吉岡:前よりも遠い感覚ではなくなったかな、というのはあります。あんまり演劇と映画と全然別物という風には思わなくなった。

 

高橋:当時は初等科・高等科と分かれていたから、1年目から演劇の講義が多くて、ウチの代は演劇の面白さに気付いていく人が結構多かったんですよ。ちょうど2期の初等科が終わるタイミングで無隣館が出来て「映画に興味があって入ったけど演劇って面白い」と無隣館に行った人とかも結構いて、俺はそこが凄く面白いなと思った。別に映画と演劇を比べるとかじゃないんだけど「凄くごった煮なところなんだな、ここは」っていう。入り口は違えど、どっちに振れても面白いなっていう。

 

―結果的にどっちも学べるというところは意外に少ないのかなという気はしますね。

 

高橋:どっちも学べるというか、発想として演劇と映画をもの凄く区別はしていないというか。演劇の面白さを映画に取り入れられるし、映画の面白さも演劇に取り入れられる、というくらいの度量の広さが映画美学校にはあるというか。それまではアクターズ・コース自体がなかったから、それがフィクション・コースとかドキュメンタリー・コースの人とかにも演劇を観ることとか演劇の面白さが映画にもいい影響を与えているし、演劇に興味があった人も映画の面白さを発見出来る、みたいな。
最初、松本正道さん(映画美学校代表理事)が映画美学校のアクターズ・コースを作る時に「昔の撮影所システムみたいにしたい」と言っていて。役者がいてスタッフがいて、そこで色々な映画がドンドン撮れる、みたいな。「役者がいないと呼ぶしかないから、そういうことが出来たらいいね」って言っていて、そういう発想が下地にある。昔は撮影所役者がいたんですよね。だからそういう発想はやっぱり面白いなって。
※撮影所システム:かつての日本映画界は「東宝所属」「大映所属」など、各会社に俳優・監督・脚本・技術スタッフそれぞれが専属として所属していた。現在の撮影現場で使われる呼称「俳優部」「演出部」「撮影部」などは会社の部署の呼び方の名残である。

 

吉岡:区別していない人たちが講師にたくさんいることによって、「区別しない」という点でかなり影響を受けたんだなと今思いました。

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―撮影所みたいにしたいということに関して、今でも各コースの修了生が出入りしているからそれは叶いつつありますよね。修了後、お二人にとって映画美学校はどういう存在になっていますか? 「修了したら完全に終わり」という学校ではない感じがしますが。

 

高橋:俺は今フィクション・コースの高等科にいます。修了制作の監督は出来ないんだけど、初等科は行っていなくてもアクターズ・コースを修了していれば高等科から入れるという制度があるからそれを利用してね。もうちょっと芝居の勉強をしたいんだけど、芝居というよりは映画をもうちょっと学びたい、と。映画の脚本の読み方だったりだとかを学んで、もうちょっと芝居の糧に出来ないかなって思って。

 

―そう思うようになったのは映画美学校でフィクション・コースの人たちと一緒に制作する機会があったからですか?

 

高橋:撮影所システムみたいにやっていきたいって言っても、意外とそんなに上手く回っていないというのが現状だと思うのよ。「月刊 長尾理世」を同期の理世ちゃんが撮っていて、そのスタッフはフィクション・コースの人なんだけど、メンバーは『ゾン~』の撮影に手伝いに来てくれたフィクションコースOBがスタッフのメイン。だから現役のフィクション生と仲間になって撮影出来るというようなことは現状中々出来ていない。現役生だと講義もあって忙しくてそういう風に講義外で遊ぶとか、なかなか時間が取れないというのもあるんだけど。

※『月刊 長尾理世』:アクターズ・コース第二期修了生の長尾理世の自主企画。「月刊で、自分が出演する映画を制作する」という趣旨で行われ、監督・スタッフに各コースの修了生が関わっている。
でも俺もそういう風なのをやりたいなと。俺を役者で使ってもらって、監督やってもらったり脚本書いてもらったりだとかっていうので遊びたいなっていうイメージがあって。それで勉強したいというのもあったから「それなら高等科行っちゃおう」と。高等科に行ったら仲間も出来るし違う見え方も出来るかなと思って行ったのがきっかけで、今はバリバリやっています。

 

吉岡:行って良かったですか?

 

高橋:良かったよ。万田さんの演出の講義もあります。シナリオの読み方は未だに分からないけれど。実際書いてみたりして。今年の12月の映画美学校映画祭でお披露目になると思うけれど、フィクション・コース第18期高等科のコラボ作品の脚本は俺が書きました(西山洋市監督作品『瑠璃道花虹彩絵』)。やっぱり自分の書いた物が映像化されて、実際にそれを試写で観たら色々発見があって。そういう風にもっと、俺がアクターズ・コースからフィクション・コースに来たことでフィクション・コースの人にも面白い影響を与えられるかもしれないし。脚本コースからでも修了生はフィクション・コースの高等科に行けるとか、そういう関わり方があったりするじゃない。アクターズ生も他のコースに行ったりしている人もいるし、芝居を勉強するのとはまた別の方向からアクターズ・コースに来る人もいる。それがもっともっと広がって行けばいいなと思うけれど、まだまだこれからね、とも思ったりする。

 

―ミニコラボはまだなかったんですよね?

 

高橋:俳優育成ワークショップのような形ではなかった。昨年からは現役の映画監督4人が監督をして、それぞれの作品に分かれて俳優育成ワークショップ生全員が必ず出演する形式だったよね。

 

吉岡:ふ〜ん、面白そう。

 

高橋:だから修了公演で舞台を打つっていうのとミニコラボで映画を撮るというのが今のアクターズ・コースの二本柱になっているんだよね、きっと。

 

吉岡:1期2期でもあったと思うんですけど、私たち3期の時は平田オリザさんのワークショップ「オリザゼミ」があって、フィクションの方達と一緒に演劇を作ったんです。

※演劇創作ゼミ(通称:オリザゼミ):受講生が平田オリザの指導の下、全員がチームに分かれて一つの演劇作品を作る講義。受講生は作・演出・出演の全てを行う。本講義はオープン講義となっており、映画美学校の全てのコースの現役生が受講することが出来る。

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私はその時ある舞台に出ていてほぼ参加出来なかったのですが、それに参加していたフィクション・コースの加藤正顕さんが後に自主的に演劇を作ることになり、私も誘われて出演しました。
加藤さんの同期である美谷島(諒)さんと平井(正吾)さんに、アクターズ・コースの女子三人が加わった出演者五人で、東中野RAFTで公演をしたんです。
何とかして一緒に舞台を作り上げようと団結して、とても刺激的な体験でした。
そういう風に他コースと巻き込み、巻き込まれ、ということが起きることもあり、予想のつかないことも多いのでワクワクします。
加藤さん自身も、演劇を作るプロセスに自分がやりたいことのヒントがあるのではという考えがあったようで、映画美学校は、全員ではないにしてもそういう人が現れて来る構造にはなっているのかなと思います。


―垣根がそこまではないのかなっていうのは思いますよね。

 

吉岡:1人2人、垣根を取り払う人が出て来るとみんなを巻き込んで行くところがありますね。

 

―2人は2期と3期ということで期が違いますが、それぞれ「こんな期だったなぁ」みたいなのはありますか? 期の特徴というか。

 

高橋:2期は1期が上にいるんですよ。1期はフロンティア精神があって、それで取り組んでいるんですよ。だから1期は凄く面白いことをやっているし、自分たちで何かを動かしていかなければいけないっていう精神を凄い持ってアクターズ・コースを過ごして修了後もそうやっているから、凄くカッコいい先輩だし、集中した時の団結力が1期は凄く強い。で、3期は逆にゾロゾロと全員個性的な粒がいるなっていう(笑)。それぞれ一人一人が立っている、じゃないけど、みんなでというよりはゴロゴロッといるなっていう感じが修了公演とか観ていた印象ではある。2期はそういう意味ではもの凄く谷間な感じがする。何て言えばいいかな……中途半端なんだよな、2期は(笑)。自分が中にいるからというのももちろんあるけど。

 

吉岡:私は2期だと唐鎌(将仁)さんとお話することが多いんですけど、唐鎌さんは2期の中でも異質な感じがありますよね?

 

高橋:そうそう。異質感のあるやつがゴロゴロっといるかと思ったらふわぁ~んとしたメンバーがいるというか?(笑)そのバランスが変な感じな期だったなって。

 

吉岡:塊で捉えられないところがありますよね。3期もあんまり……まぁ言うとしたら足並みが揃っていないということなんですけど(笑)、よく言えば個性的。

 

高橋:しかも2期の講義は結構アバンギャルドだったっていうのもあるんだよね。1期の試行錯誤から更に試行錯誤を続けていった結果の2期だったんだよね。

 

吉岡:でも毎年が試行錯誤だから(笑)。

 

高橋:そうなんだけど(笑)、2期は特に極端な……演出だったら「わが星」の柴幸男さんが来てくれたりだとか、青年団系の演出家がガッツリきてくれたりだとかしつつ、映画監督は井川(耕一郎)さん、万田さん、西山さんっていう映画美学校のもの凄く個性的なメンバーが演出の講義に来てくれて、一方で塩田明彦さんの演出な観点から見る映画の演技の講義を受けたりだとか、もの凄くごった煮感の強い講義が多かった。高等科に上がってもそういう感じがあって、近藤強さんが「ビュー・ポイント」の講義をやるでしょ?古澤健さんがそれを見て映画の脚本を書くという凄く破天荒な講義をやったりだとか、もの凄く挑戦的なことをやっていた期なのよ。
※ビューポイント:青年団所属の俳優・近藤強が担当する講義で扱われる演技メソッド。 1970年代に振付家のマリー・オーバリーによって考案された即興ダンステクニックをベースに、アメリカ人演出家・アン・ボガートが俳優・パフォーマー・演出家向けに発展させた俳優訓練法。
(参考:http://www3.center-mie.or.jp/center/bunka/event_c/2012/0107.html)
それで修了制作が『ゾン~』だったりするんだけど。そういう意味では捉え所のないというか。1期は最初からフロンティアだったんだけど、2期で更にアバンギャルドな方向に走るみたいな(笑)。

 

吉岡:基本姿勢がアバンギャルドですよね。守らない。

 

―今後の活動について、お聞きしたいと思います。『ゾン〜』は完成しているんですか?

 

高橋:そうです。作品としては完成しているのでこれから着々と準備を進めていって、最終的に公開まで。撮影時期は『SHARING』と同じだからかれこれ2年。結構経っているよ。最終完成版はどこかで公開することになると思います。

 

―制作の思い出は?

 

高橋:修了制作で、長編で、卓爾さんが監督で、脚本が古澤さん。そもそも予算的にも全部長編に出来るかどうか難しいっていう制約があって、ドキュメンタリーを撮って、リハーサルとかも撮って、で、本編でフィクション部分を撮って、それを混ぜ合わせる形で出来たらいいねっていうのがはじめだったんですけど、結局合宿で撮影5日間だったんですけど「全部フィクション・パートを撮り切ろう!」みたいなスケジュールになった(笑)。どこを撮るか撮らないかという難しい判断になっちゃうから、結局全部撮り切って、リハとかも混ぜ込んで、本読みをしているシーンとかもあるんだけど、それをもの凄い熱量で完成させたというか。本来撮れるようなスケジュールじゃないんだけど、5日間の合宿であるということをいいことに朝からてっぺん(夜の12時)までっていうことを毎日やりながら撮影しましたね。結構ハードだったけど面白かったです。やっぱり古澤さんが脚本で卓爾さんが撮るということ自体がまず面白かった。

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ゾンという壁が出来ちゃってそこから出られない人々の話なんですけど、そこにいる男の子と仲の良い女の子がいて、ゾンの範囲から出たがったりっていう葛藤があったりという映画で、やっぱりそれがちょうど修了する時だったから「映画美学校を離れたらどうなるんだろう、でも出なきゃいけないし」という自分の状況を重ねたりしていて。だから凄く思い入れの強い作品ですね。卓爾さんを追いかけてこの学校に入ったというのもあるし、悔しい思い出もありつつ。もっと出来たという部分もあるし、蓋を開けてみれば演出に応えられなかった部分とか一杯あるんですよ。でもあれがあの時の精一杯だったと思って頑張っていこう、と。

 

―深田(晃司)さんの作品にも出演されると伺ったのですが?

 

高橋:それが『ゾン~』のB面としてのドキュメンタリー・パートを深田さんが撮るという企画で、現在進行形で動いてはいます。それは『ゾン~』を撮った後に出演者みんながインタビューを受けて、俳優としての生い立ちとか、多くのカメラの前で負荷のかかる状況で聞いたものがあって。それを『ゾン~』本編にも絡めたりしてドキュメンタリー・パートを作るという企画もあったんだけど、もっと個人個人の俳優に絞った形で深田さんは編集して、それが今絶賛制作中です。後は西山さんとフィクション・コース第18期のコラボ作品『瑠璃道花虹彩絵』は脚本を書いています。年末の映画美学校映画祭で多分お披露目になると思うので観に来て頂けたら。

 

吉岡:私は初めて「鳥公園」という劇団に出演します。9月に東京公演、10月8日・9日に瀬戸内芸術祭のプログラムとして豊島で野外公演をします。

 

「Q」に入ったのは映画美学校に入る前ですか?

 

吉岡:ほぼ同じくらいです。映画美学校に入ったのが5月、翌6月にオーディションを受けて。その時は入ったというよりも9月と11月の公演の出演が決まったというものだったのですが。その一年半後くらいにメンバーという形になりました。
Qとしては、8月13日に、岐阜県美濃市にあるエムエム・ブックスさんで公演をします。
あと、劇団と関わりなく私個人で、長野県伊那市の信州高遠美術館で行われる『高遠KONJYAKU STORY展』(7月30日~9月11日)に参加します。
高遠に伝わる民話から着想した展示とパフォーマンスを制作中です。初めての作・演出・出演になります。
また、7月から「週刊金曜日」という雑誌で書評委員を務めることになりました。これまでも何本か映画評を書いてはいるのですが。

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観たり読んだりしてきたものと、経験してきたこととのバランスがだんだん取れつつあるのかなと感じます。
評では、映画や本といった既存のものについて語るわけですけど、不思議と、脚本に沿って演技するときにも増して「自分で表現している」という感覚があって。
だから、「演劇も映画も区別しない」という話とも繋がるのですが、人から必要とされ、また自分で自分を肯定することが出来れば、表現はどんな形でもありうるんだなと思っています。

 

―隆大さんは映写技師ということですが、かなり前からやられているんですか?

 

高橋:うん。大学時代にシネコンの映写技師をやっていて、デジタルに移行しちゃったからフィルムを触る気はなかったんだけど、そんな話を映画美学校の人にしていたら「上で働いたら?」って言われて。当時オーディトリウム渋谷が映画美学校の入っているKINOHAUSというビルの2階にあって、そこにこの間映画B学校対談させてもらった千浦僚さんがいて、そこで週1~2日で働かせてもらっていて。それがきっかけで、そのオーディトリウム渋谷が無くなる時に映写機が横浜シネマリンにいくことになったからそのままシネマリンでも映写させてもらったりだとか、一回神保町シアターで本当に人が足りなかった時があってそれでそこでもフィルムを触らせてもらったりだとか。まぁ映写の世間は狭いからね。横浜シネマリンで絶賛『SHARING』が上映中です(笑)

 

―自分が出ている作品を映写するのは感慨深いですね。

 

高橋:そうだね。でもオーディトリウム渋谷時代に卓爾さんの『ポッポー町の人々』を映写したりもしているからそういう経験がなくはないんだけど、嬉しいもんですよね。

 

―じゃあこれから俳優養成講座に入ろうと思っている皆さまにメッセージを。

 

吉岡:何もいいこと言えないなぁ……。楽しければ何でもいいと思います。ダメですね、そんなこと言ってちゃ(笑)。でも何でもいいんだなという気持ちは強いです。
実は明日オーディションがあって、それが怖過ぎて、この数日間「もう怖い、逃げようかな」みたいな気持ちに支配されていたのですが、つい昨日「なんでもいいや」という気持ちになりました。
やっぱり楽しいことが大事だと思います。
講師の方からも色々教えてもらうわけだから、当然それぞれに色々な尺度があると思うのですが、結局は自分が楽しいと思えることが自分の正解だと思うので、もらうものを吸収して利用して、自分だけの楽しさを組み立てていけたら素敵だと思います。

 

高橋:役者になりたいとか、芝居を勉強したいだとか思って来てくれる人もいるだろうし、色々きっかけはあると思うんだけど、入ってから更に色々なきっかけとか、自分の中で見つけられることがあるんじゃないかなと思うんですよ。「なんで自分は芝居をやりたかったんだろう」だとか、俺はそういうことをここに入ってから余計に考えさせられて「芝居って面白いな」って思えたりだとか「映画のこと、なんで好きなんだろう?」「演劇分かんないなぁ」とか発見があったし面白かったから、入るきっかけは大事にしてもらって、踏み込んでみたら更に色々な発見というかきっかけに出会ったら、そこを紗良ちゃんが言うように楽しんでもらえたら凄く良い時間になると思うから……是非お・い・で(笑)。来て下さい。皆さんどうぞお越しやす。

 

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高橋隆大さん、吉岡紗良さん、ありがとうございました!