映画美学校アクターズ・コース ブログ

映画美学校アクターズ・コース ブログ

映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。アクターズ・コース俳優養成講座2023、9/1(金)開講決定!

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

俳優という乗り物たちを乗りこなして(なかむらなおき)

2015年04月12日の14時。アトリエ春風舎の中で補助席に座って開演を待っています。劇場内を見回すと座席は関係者席以外が埋まっているのが分かります。最後列には松井周さんが座っていて、その隣にはマニピュレーターが置かれています。狭い。とても狭い。そ…

俳優という乗り物たちに乗って(なかむらなおき)

※掲載が遅くなりましたが、2週間前に行われた「石のような水」本番に向けての連続批評その1となります。是非ご一読ください。(編集担当) 2015年04月05日の15時。映画美学校の稽古場で、アクターズ・コースの修了公演「石のような水」の稽古が行われました…

『石のような水』 稽古場見学から本番までを見て(吉田高尾)

4月10日から4月12日の間でアトリエ春風舎にて上演された映画美学校アクターズ・コース第4回公演『石のような水』について、劇評というかレビューを書こうとしながら、今までどの演劇を見たときよりも書くのに戸惑っている。それというのも、私が参加…

アクターズ・コース修了生と行く『石のような水』稽古場見学 第2回(浜田みちる)

今回の見学者は、写真左から、古川博巳さん、柏原隆介さん、永山由里恵さん。前回の茶円さんと同じアクターズ・コースの1期生で、修了公演では松井周さん演出の『カガクするココロ』に、映画では万田邦敏監督の『イヌミチ』や、鈴木卓爾監督の『ジョギング…

『石のような水』初日レポート(小川志津子)

例えば友人に、赤子が産まれる。 遊びにおいでよ、と彼女から呼び出される。ベッドの中の、ほの赤い小動物のようなその顔を、覗きこんではひゃあひゃあ言って、興奮しながら帰路につく。 またいつもの日常が始まる。いくらかの時間が経つ。落ち着いたからま…

石のような水 ーインタビュー特集 Vol.4—

映画美学校のアクターズ・コース。その2014年度の受講者による修了公演「石のような水」が2015年04月10日から12日の計5回、アトリエ春風舎で上演されます。その修了公演に出演される11人がどのような人物なのでしょう。1.映画美学校のアクターズ・コースに…

ドキュメンタリーカルチャーマガジンneoneoに太田信吾さんのレビューが掲載されました!

映画監督であり俳優の太田信吾さんによるレビューが、ドキュメンタリーカルチャーマガジンneoneoのwebに掲載されました! 太田さんは稽古見学と本番前日に行われたゲネにお越しいただきました。 ボーダレスに活躍される太田さんから観た「石のような水」レビ…

石のような水 ーインタビュー特集 vol.3—

映画美学校のアクターズ・コース。その2014年度の受講者による修了公演、「石のような水」が2015年04月10日から12日の計5回、アトリエ春風舎で上演されます。その修了公演に出演される11人がどのような人物なのでしょう。1.映画美学校のアクターズ・コース…

石のような水 ーインタビュー特集 Vol.2—

映画美学校のアクターズ・コース。その2014年度の受講者による修了公演、「石のような水」が2015年04月10日から12日の計5回、アトリエ春風舎で上演されます。その修了公演に出演される11人がどのような人物なのでしょう。1. 映画美学校のアクターズコース…

石のような水 ーインタビュー特集 Vol.1—

映画美学校のアクターズコース。その2014年度の受講者による修了公演、「石のような水」が2015年04月10日から12日の計5回、アトリエ春風舎で上演されます。その修了公演に出演される11人がどのような人物なのでしょう。 映画美学校のアクターズコースに来た…

between (p)layers——『石のような水』解説あるいはプレ劇評(山崎健太)

松田正隆の戯曲『石のような水』は2013年、FESTIVAL/TOKYOの主催プログラムの一本として維新派・松本雄吉の演出で上演された。松田正隆と言えば、近年は同じくFESTIVAL/TOKYOで上演された『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』(2012年)など、マレビト…

【『石のような水』稽古場レポート】(山田百次)

初めまして。劇団野の上という団体で津軽弁による演劇をやっている山田百次と申します。 最近は青年団リンク ホエイという団体でも作・演出しております。 「石のような水」演出の松井さんには、自分の作品のアフタートークに何度か来ていただいてます。 映…

【山内健司×松井周対談】物語の中か、外か

今期のアクターズ・コース修了公演は、今までにないことがすでに起きている。演出の松井周が自らの劇団「サンプル」の公演を終えるまで、受講生たちが台本を自分で読み解き、考え、自分で動いて、ある程度まで芝居を作りこんでいるのだ。そこに松井が参戦し…

【SFリレーエッセイ第3回】こうして私はSFしそこねた。SFについてのとりとめない身辺雑記(深田晃司/映画監督)

【SFは怖い】 SFは奥深い。そして正直よく分からない。つまり実際のところは奥深いかどうかさえよく分からないのだけど、なにしろそいつはサイエンス・フィクションなのか舌を噛みそうなスペキュレイティブ・フィクションなのか、あるいはすこし不思議なナニ…

【稽古場レポート】出はけ(杉田協士)

渋谷。 キノハウスの地下1階にある映画美学校。 初めて会う人ばかりだから、誰がどの人で、何の人なのかわからないけれど、みなさん振り返って目を見て挨拶してくれた。近くから遠くから。感じる距離も、近くも遠くもない。そばにいた人が座る場所をすぐに…

アクターズ・コース修了生と行く、『石のような水』稽古場見学 第1回(浜田みちる/フィクション・コース第13期)

映画や演劇のさまざまな垣根を越えて活躍する人たちの集まり「劇団えいが びがっこう?」。そのさきがけとも言えるアクターズ・コースの1期生たち。卒業後もそれぞれの場所で舞台や映画に出演し、また、自主的な稽古会や作品づくりなども続けています。 1…

20150329稽古場メモ(小川志津子)

稽古場メモというか……厳密にいうと稽古後の飲み屋メモ、なわけだが。 稽古後に有志で立ち寄った居酒屋で、どんな話の流れだったか思い出せないのだけれど、「回路」、の話になったのだ。 松井周はその昔、パクチーが食べられなかったのだという。匂いも、舌…

【『石のような水』稽古場レポート】 他者を演じる演劇の可能性 吉田高尾

他者を演じる演劇の可能性 劇団サンプル主宰の松井周さんが松田正隆さん原作の戯曲『石のような水』を映画美学校のアクターズ・コースの修了公演として演出すると聞いて、心がざわついた。なぜならば、誤解を恐れずに言えば、「大きな物語」に対して慎重な態…