映画美学校アクターズ・コース ブログ

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映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。アクターズ・コース俳優養成講座2023、9/1(金)開講決定!

2014-01-01から1年間の記事一覧

アクターズ・コースへのメッセージ2014 〜その4〜 三宅唱

◉三宅唱(映画監督『Playback』) 地下スタジオに繋がる階段から上にあがってくる人たちは皆いつもずいぶんと充実した表情で、「地下ではいったいなにが行われているんだ?」と以前から興味を持っていた。そして去年末、短い期間だがアクターズ・コースの講…

2015年修了公演へ向けて 〜松井周

松井周です。アクターズ・コース4期修了公演の演出を担当することになりました。 俳優を目指す人、演劇や映画の世界に興味がある人、何かを一緒につくってみたい人、どうぞ恐れずに足を踏み入れて欲しいです。俳優という仕事は、若さやテンションやまぐれや…

【イベントレポート】「監督と俳優が語る演技のヒミツ」〜その3

先日おこなわれたイベント「監督と俳優が語る演技のヒミツ」のレポート、完結編です。深田監督と出演俳優が『歓待』の別のシーン、そして『東京人間喜劇』についてお喋りします。俳優の技術について現場から語る、具体的な言葉です。ぜひご覧下さい。 【2014…

アクターズ・コースへのメッセージ2014 〜その3〜 西山洋一・村井さだゆき・高橋洋・鈴木卓爾

◉西山洋市(フィクション・コース講師) ぼくはフィクション・コースの講師ですが、フィクション・コースもアクターズ・コースと関係がないわけではありません。むしろ大いに関係しています。劇映画の第一の被写体は俳優であり、俳優がいなければ劇映画を撮…

アクターズ・コースへのメッセージ2014 〜その2〜 古澤健(アクターズ・コース主任講師)

◉古澤健(アクターズ・コース主任講師/映画監督・脚本家) 僕自身が映画美学校で学んで、映画監督になりました。しかし、「出身校」というのには違和感があります。この10数年、僕は現在進行形で映画美学校に関わっているからです。

【イベントレポート】「監督と俳優が語る演技のヒミツ」〜その2

先日おこなわれたイベントのレポートその2です。深田監督作品への出演俳優が演技の現場について語ります。俳優の技術、俳優の技術とアクターズ講師陣はよく言っていますが、それについて語った、具体的な言葉といえるでしょうか。まずは『歓待』についてです…

【イベントレポート】「監督と俳優が語る演技のヒミツ」〜その1

先日おこなわれたイベントのレポートです。前半は、深田監督によるミニレクチャー「映画史における俳優の演技」です。ぜひご覧下さい。(導入は間に合わずレポなしです、あしからずご了承ください) 【2014年4月19日 14:00〜16:00 参加者:深田晃司、山内健…

アクターズ・コースへのメッセージ2014

◉兵藤公美(アクターズ・コース講師/俳優/劇団青年団) 演技の技術というものは、とてもあやふやなもののように感じている人の方が多いのではないでしょうか。歌やダンスならわかりやすく、この音域が出せるようなったとか、ピルエットが2回転できるように…

個人史から語るアクターズ・コース、その4

アクターズ・コース修了生の生態を探るべく、その個人史をひもとく当シリーズ。今回の登場は、先日アクターズ・コース公演『美学』を終えたばかりの、第3期生の吉岡紗良だ。昨年5月の開講の翌月、演劇集団「Q」のオーディションを受けて合格し、11月の「FE…

『監督と俳優が語る演技のヒミツ』映画美学校アクターズ・コース第4期開講記念イベント!4月19日(土)開催

映画美学校アクターズ・コース開講まであと3週間です! 昨週に続き、4月19日(土)14時より『監督と俳優が語る演技のヒミツ』と題し、深田晃司監督と、映画と演劇をまたいで活動する俳優たちによるトークイベントを開催します。 [歓待] 『ほとりの朔子』でナ…

『イヌミチ』アフタートーク、レポートです。

先日ユーロスペースでの3週間ロングランを終え、いよいよいよいよ全国で順次公開いたします『イヌミチ』。4月8日の上映ののち行なわれたトークは「アクターズ・ナイト」。レポートをお届けします、ぜひご覧下さい。(構成:中川ゆかり) 【イヌミチ、全国公…

1日で映画を作る演じる撮影する〜レポート:3月21日深田晃司ワークショップ

こんにちは。深田です。 先日3月21日に、映画美学校アクターズコース第4期の開講記念イベントとして、「1日で映画を作る演じる撮影するワークショップ」にファシリテーターとして参加しました。 このワークショップはこれまで色々な場所でやらせて頂いていま…

繰り返すことの両義性

『美学』は映画美学校アクターズ・コース第3回公演として上演された。映画美学校アクターズ・コースは俳優を養成するコースであり、今回の公演はその初等科の一年間の総まとめとして位置づけられる。『美学』で描かれるのは漫画専門学校の最終課題たる集団…

役柄とそれを演じる人間の関係について

『美学』は漫画家養成塾に集った漫画家志望の若者たちが「早乙女式」と呼ばれる漫画創作メソッドを使い、さまざまな困難を乗り越えながら、共同作品をつくりあげるまでの物語です。そのため共同作品の漫画を、演劇内でどのように表現するかが作品の質を左右…

コトバ、身体、演技、美学

今年の映画美学校アクターズコース修了公演では田上パルの田上豊が脚本を書き下ろし、演出も手がけています。アフタートークで聞いた限りでは10人の俳優たちが自然に演じることが出来る配役の脚本になっているとのことでした。しかし、そういった配役で書き…

映画美学校映画祭、ツイートまとめ

昨年2013年12月21日〜23日に第11回目の映画美学校映画祭が開催されました。期間中のツイートをまとめてみました。映画美学校の様子や、作品について、アクターズ生の活躍ぶりがうかがえます。ぜひご覧下さい! 12月19日 今週末21〜23日いよいよ映画美学校映…

★4/8〜12★アクターズ・コース関連イベント目白押し!

【4/8-10】『イヌミチ』3夜連続で上映後トーク開催!ユーロスペースで連日21:10〜上映『イヌミチ』4/11までです!トークが3夜連続でありますのでどうぞお見逃しなく。4/8:深田晃司(映画監督)×兵藤公美×永山由里恵×矢野昌幸(出演者)4/9:松田正隆(劇作…

「役者」という矛盾したできごと

『美学』の舞台はプロの漫画家を目指すための専門学校。この公演は映画美学校アクターズ・コースに通う生徒たちによるものであり、並行性はスタート地点から明らかだ。公演中、彼らは修了創作に取り組むことになる。それは漫画コンクールに応募する作品の制…

【nowplaying actors!!!】映画美学校アクターズ・コース第4期 開講1ヶ月前イベント! 4月12日(土)開催

映画美学校アクターズ・コース第4期開講まであと1ヶ月! 4月12日(土)に、【nowplaying actors!!!】と題して、アクターズ・コースを様々な角度からご紹介するミニイベントを開催します! 14時からの「ガイダンス」では、映画美学校アクターズ・コースのカリキ…

「コトバ・プレイ3」開催します。

3月28日〜30日に上演されましたアクターズコース第3回公演『美学』の批評ブログをメインとした、アクターズ・コース+批評家養成ギブスのコラボ・イベント「コトバ・プレイ」。 2月23日の「コトバ・プレイ1」3月29日「コトバ・プレイ2」と重ねてきた、作り手…

フィクションコース初等科修了制作で感じた事。そして、その後、演劇創作WSを体験して考えた事 〜フィクションコース16期・加藤正顕

[2013年11月30日平田ゼミ発表会:アクターズコース3期+フィクションコース16期による演劇創作プログラムに出演の加藤さん] 私は、去年度のフィクションコース16期初等科で、修了制作を監督しました。 以下に述べる事は、少々、初等科で体験した事へのアン…

個人史から語るアクターズ・コース、その3

アクターズ・コースが発行する「ときどき、アクターズ第3号」。「個人史から語るアクターズ・コースその3」は、ちょうど今埼玉、深谷にて高等科短編映画制作で撮影合宿中の第2期高等科受講生。唐鎌将仁さんのインタビューです。ぜひご覧下さい。 ーーーーー…

「なぜ俳優は演技するのか?」

なぜ俳優は演技するのか?ということをいつも何となく考えてきた。 もう少し具体的に言うと、 「なぜ日常生活でも何らかの役割を演じているにもかかわらず 俳優はフィクションという枠組みの中ででも演技するのか?」 ということだ。 一体、どのような欲望が…

コトバ・プレイ2に寄せて

演劇と批評はどのような関係を結ぶことができるのか。今週末に迫った映画美学校アクターズ・コース第3回公演『美学』に向けて、また3月29日18時の回の上演後に開催されるコトバ・プレイ2に向けて、まずは2月23日のコトバ・プレイで出た話題を自分なりに…

『美学』稽古場見学ノオト

批評家養成ギブス×アクターズ・コースのコラボ企画として、アクターズ・コース第3回公演『美学』の稽古場見学をさせてもらっている。稽古場の見学はもちろん初めての経験であるが、率直な感想として、シーン1→シーン2→…と通していく本番とは違って、順序とは…

周りを聴く能力と今ここにいる能力を鍛える〜レポート:3月17日近藤強オープンスクール

今回のオープンスクールは、初めて演技のワークショップを経験する自主制作映画監督、これまでに他の演技の学校を卒業した方、美学校関連の映画に出演している方など、多彩な参加者をむかえ開催されました。 前半は「歩く」のバリエーションで色々遊ぶ。後半…

個人史から語るアクターズ・コース、その2

アクターズ・コースが発行する「ときどき、アクターズ第2号」。「個人史から語るアクターズ・コースその2」は、第2期修了生で、ただいま舞台『S高原から』(青年団+無隣館)に出演中の坂倉奈津子さんのインタビュー。ぜひご覧下さい。 [撮影:下江隆太]大…

感想:港真南 〜2月23日「コトバ・プレイ1」〜

コトバ・プレイで、なんと演劇のプロの皆々様とお話しさせていただいた。 役割という枷を付けて、革命日記や議題について語るという面白い設定でのトークイベントであったのだが、まず感じたのは、「役柄によって言葉の使い方が違う」ということ。批評家役は…

個人史から語るアクターズ・コース、その1

「ときどき、アクターズ」というニュースレターを発行しております。第一号は『イヌミチ』のお二人、永山由里恵+矢野昌幸インタビュー。題して「個人史から語るアクターズ・コース」こちらにも掲載しました。ぜひご覧下さい。『イヌミチ』は映画美学校の脚…

コトバ・プレイ振り返り 〜綾門優季

コトバ・プレイで喋っていて、いちばん気になっていたのは、俳優、もしくは俳優志望のかたが、どれぐらい批評に関心をもっているのだろう?ということでした。それは俳優の批評が出にくい日本の状況のこととか、現場の俳優にそのかたに対する絶賛の批評をみ…