映画美学校アクターズ・コース ブログ

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映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。アクターズ・コース俳優養成講座2021、9/1(水)開講決定!

フィクション・コースを知る/フラットな場でお互いに作品を語る

フィクション・コース生の作品を上映し、監督や出演者を招いて作品について話し合うという講義です。映画制作者と俳優はオファーする/されるという関係から始まることも多いですが、両コースが併設されている映画美学校の特色を生かして、まずは作品を観て話す場を作ることでお互いの存在を知り合うところからはじめてみるということをしてみたいと思っています。作品作りをする人たちとコースを越えて出会うことで、お互いに刺激を得ながら学びを深めていく仲間と出会うきっかけになることを目指します。(*高等科要綱から抜粋)

兵藤公美さん、竹内里紗さんが担当するゼミ『フィクション・コースを知る』。
このゼミは、アクターズ・コース第9期から生まれた講義から派生したゼミである。
現在、アクターズ・コースでは修了生を対象にした「アクターズ・コース高等科」、そしてフィクション・コースは第24期初等科後期が開講されているが、コロナ禍ということもあり、この2つのコースの交流の機会というのは非常に少ない。
そういった事情もあり、こういった機会があることはとても刺激的。

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これまではオンラインでのゼミだったが、この日は対面での講義となる。
初めまして、の方々が多い中やはり空間を同じくした方がおしゃべりしやすい、ということと作品性とはまた異なる監督たちの姿を直に見ることで、その監督たちの雰囲気含めて一緒に体感したい、と兵藤さんが最初に説明された。

今回はフィクション・コース第24期初等科前期修了/後期受講の方々の6作品たち。
スクリーンで見たのち、監督が前に行ってみんなでおしゃべり会。竹内さんがおっしゃった「お茶会」という名の通り、作品のこと以外にも好きな映画だとか、また、映画美学校に入ったきっかけなども話していただく。

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アクターズ・コース受講生時代、自分が出演しているということもあってフィクション・コースの同期(第20期生)の作品をスクリーンで見る機会がたびたびあったけれど、その時はやはり講師陣の「講評」としての部分が強かったのと、自身も出演している作品ということもあって「いたたまれない‥‥!」という思いで萎縮している部分も強かった(今思うとそこまで下を向くことはなかったのだけれど)

フィクション・コースTAの松本さんが「普段の講評だとどうしても「習作」としての一面が強いけれど、この講義でアクターズ・コースの人たちは一つの「作品」として感想を述べてくれる。なのでそういった違いも感じてもらえたら」という言葉が印象的だった。確かに、フィクション・コース生たちは作品の尺がどんどん長くなっていって、そこから修了制作という形になるけれど、我々はその過程は知らずに、今回の作品を「一つの作品」として見ている。

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当たり前のことだけど、それぞれが見て感じることが全然違っていてとても面白い。
監督目線からの竹内さんの言葉や、また、俳優目線から見る兵藤さん、アクターズ生たちの言葉たち。
個人的には「映画創作ゼミ」で自身の作品の編集真っ只中ということもあり、「なんでそんなにカットをちゃんと割れるの‥‥?えっフィクション・コースに入ってから初めて映画を作った‥‥?嘘でしょ‥‥?」と内心感動の嵐でした。(知り合いの監督たちにはカット割りという概念がないということにびっくりされるけど、本当に割る概念がないんです)

お互いに勉強中ということが根底にあるのが強いのかもしれないけれど、フラットに感想を話せる場として非常に素敵な時間だった。アクターズ・コースの中で「フラットに話せる場づくり」というのはずっと考え続けられていることだけれど、それがまさに活きている場所だったように思う。今後も続いていくといいなと思った講義だった。

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文責:浅田麻衣