映画美学校アクターズ・コース ブログ

映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。アクターズ・コース2018年度公演「革命日記」2019/3/6(水)〜3/11(月)上演!

つれづれなるままに〜革命日記『日記』 その3/浅田麻衣

稽古場日記その3。2に引き続いて浅田です。

今書いている時間が、2月23日18時33分なのですが、本日の20時より第2回目の通し稽古が行われる予定でして、18時から休憩と準備時間に充てられています。どきどき。
通し前って、それぞれの俳優で準備の仕方が違うので、興味深く拝見しちゃいます。

今見えている風景

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※私の主観も混じっています。
山内さん×青柳さん:髪型の相談をしている
松岡さん:寝転がって精神統一をしている
日向子さん:ごはんを食べながら脚本を見ている
るりさん:プロフィール用に撮影した写真を確認している
福吉さん:首をこきこき流しながらるりさんと話している
柴山さん:机に伏せて寝ている

 

色々な過ごし方がありますね・・・他の方々はごはんを食べに行ったようです。渋谷はごはん屋さんが多くて助かりますね。


今回の稽古場の特徴の1つとして、稽古2周目(確か)から導入された、「山内さんが稽古を見る前に、自主稽古時間を20〜30分ほど設ける」というものがあります。
1日の流れにしてみると、

ある1日の稽古
13時 集合・ミーティング
13時10分〜30分 シーン1・3・2の自主稽古
13時30分〜14時30分 シーン1・3・2を山内さんが演出
14時30分〜14時40分 休憩
14時40分〜15時 シーン1・3・3の自主稽古
15時〜16時 シーン1・3・3を山内さんが演出


・(以下続く)

という流れになっています。これは、『革命日記』がどうしても出ずっぱりの人がいて、なかなか自主稽古がとれないという声に対応したもの。この稽古体制、私自身初めてでどうなるのかなあと思って見ていたのですが、この体制に変わって、山内さんの演出時間をより密に詰められる事ができ、また、自主稽古が足りていないというシーンはお互いが声を掛け合って、稽古前に時間をとるという雰囲気になってきました。

これを書いているのが23日。そして先日(22日)の日記が脱線しすぎて3名しか紹介できなかったので、詐称日記にはなりますが、22日のことを思い出しつつ記していこうと思います。

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増田武雄(夫婦・アジトの住人):柴山晃廣

柴山さんは、これが初舞台。彼はおおよそこの舞台の5分の4くらいは舞台上にいます。彼は気が抜けた瞬間の顔といいますか、ゆるんだ瞬間の表情に積み重ねてきた時間が感じられて、それが素敵だなと稽古を眺めながら思っています。舞台上にほぼいるので、それぞれの人との関係性や自分のあり方を、脚本を毎日読みこんできっと探っているんだな、と日々変化が感じられて、その継続って稽古期間中に続けるのは本当に難しい事だなと思い、尊敬しています。
 

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増田典子(夫婦・アジトの住人):青柳美希

青柳さんは、柔らかさの中に芯を感じられる、まさしく「女性」じゃねえか・・・と常々感じています。正しく人に向き合うというか、関係性を正しく役に投影しているその姿は、特に背中が美しいです。しゃんとしている彼女は、柔らかさが多いのですが、でも、この役を演じているときは狂気もはらんでいて、その塩梅が素敵です。

 

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田中晴美(増田典子の実の妹):奥田智美
奥田さんとは個人的に、広報班ということで、他の受講生たちより共に話す時間を多くとっているように思います。話すと、彼女は言葉、発話というものに凄く慎重で、伝えるための言葉を心から悩みながら、考え尽くしながら紡いでいるように思います。そんな彼女の演技は悩みながら進みますが、でもその悩みが解決された時には本当に美しい一瞬が生まれます。本当に目が離せません。
 
 
このシーンは、増田夫妻が暮らす部屋に、典子の妹:晴美が来訪するシーン。
ここで、『革命』についての大切なキーワードが晴美からもたらされるのですが、それを果たしてどのように、現在「革命家」として闘う2人に伝えるのかどうか、というところが重点的に組み立てられていっています。

山内「感情を出すというということは甘えがあるということ。姉妹ということで甘えはあるかもしれないが、ここで敢えて感情を見せない、甘えないという言い方にチャレンジしてほしい」このディレクションが奥田さんにもたらされます。
 

稽古も終盤になりつつあり、山内さんが繰り返し繰り返し受講生たちに伝えるのが、
「その言葉は誰に伝えようとしてる?」
「自分のなかで意味が分からない言葉を絶対になくして」
「その言葉を話す動機を見つけられないと、何も進まない」
困ったときは、ひとまず自分のなかに言葉を落とすのでなく、関係性の中で言葉を発する。特に、言葉の投げかけが弱い時、そのシーンを繰り返し繰り返し稽古します。
 
 
続いて、シーンは変わり、革命家たちがどんどん集っていくシーンに。
増田夫妻のマンションでテロの計画を話し合っていた桜井・篠田のもとに、立花が入ってきます。
 

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桜井幸彦(革命家・立花の恋人):福吉大雅
福吉さんは、映画美学校のActinig in Cinema2018で一足早くご一緒してまして、アクターズ・コースに入ったと聞いたときは嬉しくなったのを覚えています。柔らかさを持つ福吉さんの雰囲気は革命家達の中で異色に見えますが、現代にアップデートされた革命、という中で非常に象徴的な人間だなあと感じます。柔和な雰囲気のため、ある決意を伝える、というような直情的な台詞回しなどは苦手なのかな、と思いますが、ぴたっとはまった瞬間、とてもいいなあと思います。
 

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篠田(革命家):斉藤暉
斉藤さんは、脚本の裏の裏まで読み込んで、自分の「こうありたい」というプランを間違いなく押し出していて、1つ1つの所作に自信を感じます。私自身の、稽古初めあるあるとして、お互い探りあって結果シーンが沈んだり、挑戦が少なくなってしまうことが多いと思うのですが、斉藤さんは最初から「篠田」を打ち出していました。途中、彼が革命家たちの前で説明を加えるシーンがあるのですが、そのシーンの「絶対的な自信」は揺らぎがなく、革命家としてとても背筋が伸びるシーンです(私、そのシーン出演してないけど)
 

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立花由希子(革命家・桜井の恋人):日向子(中央)
 
日向子さんは、そのまっすぐな目がとても印象的です。立花の役として、「怒り」が根底にあり、要所要所で立花は人に攻撃をしていきますが、それは決して単純な怒りや嫌悪ではなく、複雑に絡んだ彼女の内面があるのだと思います。私の役(千葉)と立花が若干やりあうシーンがあるのですが、彼女が皮肉げに笑った瞬間、あっ見た事のない日向子さんがいる!!!感じた記憶があります。まっすぐにものを見る日向子さんが、皮肉だとか諦念を表情に滲ませる時、複雑性が見えて本当に素敵だと思ってます。
 
 
さて、この稽古場日記を投稿する本日が映画美学校での最終稽古。明日から小屋入りです。小屋入りしてからのラストスパート、どう変わっていくのか、私自身楽しみです。
 
 
③へつづく(たぶん) 

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映画美学校アクターズ・コース 2018年度公演
『革命日記』
作:平田オリザ 演出:山内健司

〈出演〉
青柳美希、五十嵐勇、奥田智美、斉藤暉、佐藤考太郎、柴山晃廣、鈴木良子、福吉大雅、日向子、松岡真吾、るり(以上、アクターズ・コース 映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2018)
浅田麻衣、釜口恵太、那須愛美、四柳智惟(以上、俳優養成講座修了生)

〈スタッフ〉
舞台美術アドバイザー:鈴木健介(青年団) 照明:井坂浩(青年団
宣伝美術:北野亜弓(calamar)
演出助手:菊池佳南(青年団/うさぎストライプ)、釜口恵太、四柳智惟
修了公演監修:兵藤公美 制作:浅田麻衣、那須愛美 協力:青年団

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2019年3月6日(水)〜11日(月)

6日(水) 19:30
7日(木) 19:30
8日(金) 14:00/19:30
9日(土) 14:00/19:00
10日(日) 14:00
11日(月) 14:00

※今公演は、2019年2月15日(金)〜3月11日(月)こまばアゴラ劇場にて開催されます青年団公演「平田オリザ・演劇展 vol.6」の演目ではございません。ご注意下さい。
※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前です。
※記録撮影用カメラが入る回がございます。あらかじめご了承ください。

〈チケット〉
予約・当日共
一般:2,500円
U-26(26歳以下):1,000円
資料請求割引:2,000円(詳しくは映画美学校ホームページをご確認ください)
※26歳以下の方は、当日受付にて年齢が確認できる証明書をご提示ください。
※未就学児はご入場いただけません。
※資料請求割引:チケット購入時に映画美学校の資料を請求してくれた方に500円の割引を行います!(申し込み時に資料の送付先となる連絡先の記入が必須となります)

 <チケット取り扱い>
CoRichチケット! https://stage.corich.jp/stage/96711

<資料請求割引>
映画美学校の資料を請求いただきました方は当日2500円のところ、2000円で鑑賞いただけます!
下記よりお申込みください。お申込み後、映画美学校より随時学校案内などの資料をお送りいたします。

映画美学校アクターズ・コース2018年度公演 資料請求割引

〈会場〉
アトリエ春風舎
東京メトロ有楽町線副都心線西武有楽町線小竹向原」駅下車
4番出口より徒歩4分
東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
tel:03-3957-5099(公演期間のみ)
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。

〈お問い合わせ〉
映画美学校
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F
電話番号:03-5459-1850 FAX番号:03-3464-5507
受付時間(月ー土) 12:00-20:00