つれづれなるままに〜革命日記『日記』 その3/浅田麻衣
稽古場日記その3。2に引き続いて浅田です。
今書いている時間が、2月23日18時33分なのですが、本日の20時より第2回目の通し稽古が行われる予定でして、18時から休憩と準備時間に充てられています。どきどき。
通し前って、それぞれの俳優で準備の仕方が違うので、興味深く拝見しちゃいます。
今見えている風景
※私の主観も混じっています。
山内さん×青柳さん:髪型の相談をしている
松岡さん:寝転がって精神統一をしている
日向子さん:ごはんを食べながら脚本を見ている
るりさん:プロフィール用に撮影した写真を確認している
福吉さん:首をこきこき流しながらるりさんと話している
柴山さん:机に伏せて寝ている
色々な過ごし方がありますね・・・他の方々はごはんを食べに行ったようです。渋谷はごはん屋さんが多くて助かりますね。
今回の稽古場の特徴の1つとして、稽古2周目(確か)から導入された、「山内さんが稽古を見る前に、自主稽古時間を20〜30分ほど設ける」というものがあります。
1日の流れにしてみると、
ある1日の稽古
13時 集合・ミーティング
13時10分〜30分 シーン1・3・2の自主稽古
13時30分〜14時30分 シーン1・3・2を山内さんが演出
14時30分〜14時40分 休憩
14時40分〜15時 シーン1・3・3の自主稽古
15時〜16時 シーン1・3・3を山内さんが演出
・
・
・(以下続く)
という流れになっています。これは、『革命日記』がどうしても出ずっぱりの人がいて、なかなか自主稽古がとれないという声に対応したもの。この稽古体制、私自身初めてでどうなるのかなあと思って見ていたのですが、この体制に変わって、山内さんの演出時間をより密に詰められる事ができ、また、自主稽古が足りていないというシーンはお互いが声を掛け合って、稽古前に時間をとるという雰囲気になってきました。
これを書いているのが23日。そして先日(22日)の日記が脱線しすぎて3名しか紹介できなかったので、詐称日記にはなりますが、22日のことを思い出しつつ記していこうと思います。
増田武雄(夫婦・アジトの住人):柴山晃廣
増田典子(夫婦・アジトの住人):青柳美希
青柳さんは、柔らかさの中に芯を感じられる、まさしく「女性」じゃねえか・・・と常々感じています。正しく人に向き合うというか、関係性を正しく役に投影しているその姿は、特に背中が美しいです。しゃんとしている彼女は、柔らかさが多いのですが、でも、この役を演じているときは狂気もはらんでいて、その塩梅が素敵です。
ここで、『革命』についての大切なキーワードが晴美からもたらされるのですが、それを果たしてどのように、現在「革命家」として闘う2人に伝えるのかどうか、というところが重点的に組み立てられていっています。
山内「感情を出すというということは甘えがあるということ。姉妹ということで甘えはあるかもしれないが、ここで敢えて感情を見せない、甘えないという言い方にチャレンジしてほしい」このディレクションが奥田さんにもたらされます。
稽古も終盤になりつつあり、山内さんが繰り返し繰り返し受講生たちに伝えるのが、
「その言葉は誰に伝えようとしてる?」
「自分のなかで意味が分からない言葉を絶対になくして」
「その言葉を話す動機を見つけられないと、何も進まない」
困ったときは、ひとまず自分のなかに言葉を落とすのでなく、関係性の中で言葉を発する。特に、言葉の投げかけが弱い時、そのシーンを繰り返し繰り返し稽古します。
+++++++++++++++++++++
映画美学校アクターズ・コース 2018年度公演
『革命日記』
作:平田オリザ 演出:山内健司
〈出演〉
青柳美希、五十嵐勇、奥田智美、斉藤暉、佐藤考太郎、柴山晃廣、
浅田麻衣、釜口恵太、那須愛美、四柳智惟(以上、俳優養成講座修了生)
〈スタッフ〉
舞台美術アドバイザー:鈴木健介(青年団) 照明:井坂浩(青年団)
宣伝美術:北野亜弓(calamar)
演出助手:菊池佳南(青年団/うさぎストライプ)、釜口恵太、四柳智惟
修了公演監修:兵藤公美 制作:浅田麻衣、那須愛美 協力:青年団
======================
2019年3月6日(水)〜11日(月)
6日(水) 19:30
7日(木) 19:30
8日(金) 14:00/19:30
9日(土) 14:00/19:00
10日(日) 14:00
11日(月) 14:00
※今公演は、2019年2月15日(金)〜3月11日(月)こまばアゴラ劇場にて開催されます青年団公演「平田オリザ・演劇展 vol.6」の演目ではございません。ご注意下さい。
※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前です。
※記録撮影用カメラが入る回がございます。あらかじめご了承ください。
〈チケット〉
予約・当日共
一般:2,500円
U-26(26歳以下):1,000円
資料請求割引:2,000円(詳しくは映画美学校ホームページをご確認ください)
※26歳以下の方は、当日受付にて年齢が確認できる証明書をご提示ください。
※未就学児はご入場いただけません。
※資料請求割引:チケット購入時に映画美学校の資料を請求してくれた方に500円の割引を行います!(申し込み時に資料の送付先となる連絡先の記入が必須となります)
<チケット取り扱い>
CoRichチケット! https://stage.corich.jp/stage/96711
<資料請求割引>
映画美学校の資料を請求いただきました方は当日2500円のところ、2000円で鑑賞いただけます!
下記よりお申込みください。お申込み後、映画美学校より随時学校案内などの資料をお送りいたします。
〈会場〉
アトリエ春風舎
東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線「小竹向原」駅下車
4番出口より徒歩4分
東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
tel:03-3957-5099(公演期間のみ)
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。
〈お問い合わせ〉
映画美学校
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F
電話番号:03-5459-1850 FAX番号:03-3464-5507
受付時間(月ー土) 12:00-20:00