総合プロデューサー暇つぶし雑記(その1)/井川耕一郎さんより
今回は映画美学校アクターズ・コース「映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2017」主任講師である井川耕一郎による総合プロデューサー暇つぶし雑記(第1回)をお送りします!
フィクション・コースの講師として長年映画美学校に携わって来た井川さん。
その井川さんがアクターズ・コースの主任講師として、新鮮な目で受講生を見守っていた記録──
それではどうぞ!
映画美学校アクターズ・コース2017年度公演『S高原から』(作:平田オリザ、演出:玉田真也(玉田企画))のチラシを手に取ってみると、裏に「総合プロデューサー:井川耕一郎」とある。
何とも偉そうな肩書だけれど、はっきり言って閑職なのだ(責任が問われるような重大事件が起きれば、話は別ですが、まあ、そんなことがないことを祈ってます)。
というわけで、修了公演の稽古のことや、アクターズ・コースのことなどを暇つぶしに書いてみようかと思う。
続きを読む【応援コメント!】映画監督の西山洋市さんより!
今回は映画監督で、映画美学校フィクション・コース講師の西山洋市さんより応援コメントを頂きましたので掲載致します!
「映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2017」受講生が出演、映画美学校フィクション・コース受講生がスタッフ、そして現役の映画監督であるフィクション・コース講師4名がそれぞれ監督し、短編映画を創り上げた「ミニコラボ実習」。
今回は西山さんの作品に出演した4名について「それぞれの印象と今後に期待すること」を寄稿頂きました!ありがとうございます!
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「あらくれ」の芝居について 西山洋市
歌舞伎に「時代世話」という概念がある。簡単に言えば時代劇と現代劇が入りまじった世界という不思議なものだが、異なるふたつのジャンル、過去と現在という二つの時間、その言葉遣いにも、セリフ回しにも、ふたつの世界が入りまじる。それは現在の標準的な作劇の考え方とは違う、より自在な芝居を可能にする。「あらくれ」はそういうものを狙った映画なので、登場人物はふたつの時間、二つの世界が入り交った存在となる。
続きを読む【特別企画!】『S高原から』玉田真也さんインタビュー【前編】
特別企画!
今回の修了公演の演出を担当する玉田真也さんのインタビュー(前編)を今回は掲載致します!
【プロフィール】
玉田真也(玉田企画 / 青年団演出部)
平田オリザが主宰する劇団青年団の演出部に所属。玉田企画で脚本と演出。日常の中にある、「変な空気」を精緻でリアルな口語体で再現する。観る者の、痛々しい思い出として封印している感覚をほじくり出し、その「痛さ」を俯瞰して笑に変える作品が特徴。
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──なぜ今回の修了公演で『S高原から』を上演しようと考えたのですか?
まず前提として、受講生の人数が決まっているじゃないですか。14人いて。で、男女比も決まっていて、男性が5人、女性が9人。その人数と男女比でハマる戯曲を考えると、その時点で候補になるものがめちゃくちゃ少ないんです。それで、平田オリザさんの戯曲だったらそういうのがあるよなと思って、じゃあオリザさんの戯曲の中でどれをやりたいかなと考えた時に『革命日記』と『S高原から』の2つで迷って。でも『革命日記』は修了公演と大体同じ時期に無隣館でやるらしく、さすがにそれとぶつけるのもあれなので、それなら『S高原から』かなと思って。
──玉田企画では作・演出ですよね。人の書いた戯曲をやりたいというのは「演出家に専念したい」というような欲望だったのですか?
続きを読むアクターズ・インタビュー『S高原まで』(第7回/全14回)高橋ルネ
アクターズ・インタビュー企画も、今回で半分まできました!
第7回は、目がキラキラして、リスみたいな可愛らしさの高橋ルネさんです。(2018年2月9日収録)
──お願いします。ルネさんって、名前がすごく素敵ですよね!
ルネッサンスのルネから取られました。母がつけてくれて、世界に通用する名前にしたいっていうことで!電話口で100%聞き直されます!あとクラス替えとか、名前だけ見て金髪で青い目の 美少女のハーフを想像されることが多くて(笑)けど、下の名前で、男女気兼ねなく誰でも、ルネちゃんって呼んでくれるのはすごい嬉しい。自分も好きな名前です。
──では、なぜ、映画美学校に入られたんですか
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