総合プロデューサー暇つぶし雑記(その5)/井川耕一郎さんより
今回は映画美学校アクターズ・コース「映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2017」主任講師である井川耕一郎による総合プロデューサー暇つぶし雑記(第5回)をお送りします!
フィクション・コースの講師として長年映画美学校に携わって来た井川さん。
その井川さんがアクターズ・コースの主任講師として、新鮮な目で受講生を見守っていた記録──
それではどうぞ!
2月5日(月)・稽古4日目。
12時半、地下スタジオに行ってみると、数人のアクターズ・コース生が田端奏衛くんから話を聞いていた。
先週、田端くんの部屋の隣が火事になったとのこと。負傷したお隣さんを助け、自室で休ませるなど、いろいろ大変だったようだ(そのため、稽古を一回休むことになった)。
すごいじゃない、表彰されるんでしょ、という感想が出る。いつもの田端くんなら、おう、感謝状もらったら見せてやるよ!と言いそうなところだが、このときはちがっていて、他人の不幸で表彰されるっていうのもね……、とぼそっと答えていた。普段は悪乗りと言っていいくらいはしゃぎまわるタイプなのだが、本当は繊細なのだ。
続きを読むアクターズ・インタビュー『S高原まで』(第10回/全14回)豊島晴香
初日まで残り10日を切りましたが、着々と面白くなってきています!チケットも完売で嬉しい限りです。
さて、第10回は、穏やかな笑顔とえくぼが素敵な豊島晴香さんです。(2018年2月14日収録)
──元々文学座の研究所にいらっしゃったそうですが。
元々は会社員をやってて、会社辞めた時は、演劇のジャンルとかをあんまり知らない状態で。たまたま先輩に新劇の劇団に所属していた方がいたのと、あとはちゃんと勉強できるところっていうことで、文学座の研究所に入ったのね。で、講師の演出家の人が最初の1年目で100本近く芝居を観たって話を聞いて。なるべくたくさん観るといいって言われて。そうやって観て行くうちに、どんどん青年団系や小劇場系のお芝居が面白いなって思うようになって。うまいなっていうのよりも、人間が見えるのがすごい好きで。結構文学座入った初期の段階から、大きい舞台よりかはそういう方をたくさん観てた。結局文学座には3年間お世話になって、本当に勉強になったんだけど。他にもワークショップとか、面白そうなところには積極的に飛び込むように、してたのね。そこで知り合った方や、観た芝居で面白いなって思った役者さんが、結構映画美学校出身の人が多くて。それで、文学座卒業した後、自分が本当にやりたいこととか、もう一回学校通うのとか悩んだけど、修了公演が玉田さんだし。玉田さんのお芝居がすっごく好きで、なんか縁かなって。あと映像もちょっとやってみたいっていうのもあり。映画美学校に入ったかな。
続きを読む【応援コメント!】映画監督の大工原正樹さんより!
今回は映画監督で、映画美学校フィクション・コース講師の大工原正樹さんより応援コメントを頂きましたので掲載致します!
「映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2017」受講生が出演、映画美学校フィクション・コース受講生がスタッフ、そして現役の映画監督であるフィクション・コース講師4名がそれぞれ監督し、短編映画を創り上げた「ミニコラボ実習」。
今回は大工原さんの作品に出演した4名について「それぞれの印象と今後に期待すること」を寄稿頂きました!ありがとうございます!
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『純情No.2』で演じた俳優養成講座2017の人々
続きを読むアクターズ・インタビュー『S高原まで』(第9回/全14回)田端奏衛
ここ数日でチケットが一気に売れて、嬉しい限りです。ありがとうございます!当日券情報などはツイッターにて更新しますので、買いそびれてしまった方は、要チェックです→【https://twitter.com/7_Skogen】
さて、第9回は、関西弁のツッコミの反面、とても繊細な田端奏衛さんです。(2018年2月12日収録)
──よろしくお願いします!
田端さんは、元々映像が好きだったんですか?
うーん。映画美学校には、逃げに来た感じはある。元々京都でやりたいことがあったけど、出来なくなっちゃったから、どうしよっかなと思って東京に来た。大学卒業してから、だらだらしてたつもりはなかったんだけど、周りから見たらだらだらしてたみたいで。なんかやっぱ、何もしてないと、弁が先に立っちゃうんだなぁって、それはやだなぁ思って。自分で自分に振り回されてるのはあんまよくないなぁって。フリーで俳優やってオーディションとかワークショップとか受けてっていうのはあんま面白そうじゃないなぁって思って、とりあえずもう一回学校に入ればいいんだと思って、逃げに来たって感じ。
続きを読む総合プロデューサー暇つぶし雑記(その2)/井川耕一郎さんより
今回は映画美学校アクターズ・コース「映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2017」主任講師である井川耕一郎による総合プロデューサー暇つぶし雑記(第2回)をお送りします!
フィクション・コースの講師として長年映画美学校に携わって来た井川さん。
その井川さんがアクターズ・コースの主任講師として、新鮮な目で受講生を見守っていた記録──
それではどうぞ!
1月29日(月)。
シネマヴェーラの西村昭五郎追悼特集で、『「妻たちの午後は」より 官能の檻』、『東京エロス千夜一夜』。
『官能の檻』は田中陽造脚本。公園のブランコが実に効果的。微妙に地に足がついていない浮遊感がいい。田中陽造はこのあと、『ラブレター』、『セーラー服と機関銃』でもブランコを使うことになる。その他にも『めぞん一刻』につながる部分もあって、見てよかった。脚本をきちんと読んでみたい。
『東京エロス千夜一夜』は学生時代に見ていたら、絶対に怒りそうな出来。しかし、このトホホ感も今となってはどこか懐かしく、ちょっとだけ赦してしまった。
映画を見たあと、同じビル内の映画美学校の地下スタジオへ。
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