映画美学校アクターズ・コース ブログ

映画美学校アクターズ・コースの公式ブログです。映画・演劇を横断し活躍する「俳優養成講座 」 2017年9月開講決定!

【講師リレーコラム】すごい上演は体にガツンときます。そんな上演に巡り会えるといいですね。|山内健司

お待ちかね、花金!あれ、花金て何歳まで言うのかな。


期間限定毎週金曜日更新、アクターズ・コース講師陣によるリレーコラム第2回目は俳優の山内健司さん。掘り起こしてくれました、ずんとくる出会いの話。これなかなか日頃聞かない話じゃなかろうか。
ではではさっそくどうぞ〜!
 
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高校のころかな、先輩に「山内やっぱ蒲田な、ありゃ見とかないと」と言われ、

 

ネットなんてない時代、自分でお金払ってお芝居なんて見たことなくて、とりあえず紀伊国屋に夕方早めに行ってみて、当日券というシステムさえ知らないまま、行列にじっと並んでたら、なんだか入れて、入れちゃって、あれよあれよと最前列のさらにその前の舞台との隙間のどセンターの床に直に座って見たのが、つかこうへい事務所解散公演『蒲田行進曲』でした。そう、加藤健一さんの大楽、次からは風間さんという日でした。えーやばいよ目の前2メートルに人がいるよ近すぎだよ、とアワアワしたまま、光る根岸さんの眼に僕の胸はこぶし大に撃ち抜かれ。終盤平田満さんが独白で、まだ喋るかまだ喋るかとドバドバ無尽蔵にエネルギーを出し続け、真っ正面にいた僕は20分間つばきのシャワーを本当に浴び続けました。お芝居が体にガツンと、ズンと、脳の芯にズシーンとくる、小劇場初観劇でそれを体験しちゃったのはほぼ事故みたいなもんでしょう。その後、数十年たって平田さんにご挨拶する機会がありましたが、だめですね、どうあっても直立不動です。だってわたしはあなたのつばきで洗礼を受けたのですもの。何年かに一度、体にくる芝居、今でも僕はありますよ。

 

(山内 健司)
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