アクターズ・インタビュー『S高原まで』(第13回/全14回)本荘澪
一昨日、舞台美術の仕込みも終わって、やっと本番が近づいてきた実感が湧いてきました!わくわくしてます。
さて、第13回は、ぽわっとした雰囲気で、立ち姿がとっても可愛い本荘澪さんです。(2018年2月21日収録)
──どうですか?初めてお芝居をしてみた感触は。
難しい、かなぁ。日々全力で、今はやってるっていうか、台本を読み解く力がまだまだだなぁって。そこに苦戦してる。でも考えすぎても、頭がごっちゃごちゃになるから、あんまり考えすぎず(笑)すぐ焦っちゃうからさ〜。
──お芝居をやろうと思ったのはなんでですか?
多分、元々舞台に立つのは好きやったというか。お芝居じゃないけどダンスをやってたから、舞台に立つとか、多分好きなんやと思う。けど一回、人前に立つのとか、人とコミュニケーションを取ること自体が嫌になっちゃった時期があって、ずっとそれから逃げてた。けど、人として成長したい、苦手なことから逃げ続けてたらダメだなぁって思って。お芝居なんか恥ずかしくてできないと思ってたけど、やってないからそう思ってるだけかなと思って。とりあえずここなら、学校やし行きやすいかなって思って、って感じです。
──ダンスはどんなダンスをやっていたんですか。
一番最初は、小学6年生の時にジャズを始めて、それからヒップホップ。物足りないなって思ったのか、高校生の時は部活も入らず、大阪のダンススクールに通ってた。結構がっつりやってた!もう一回ダンスもやりたいと思う。だし、昔はダンサーになりたかったけど、ダンスに対しては、あんまり上手くなりたいと思えなくて諦めちゃって。それが今となっては悔しいな。だからこそ、お芝居は諦めたくないです。
──今まで、演劇とか映画とかに結構興味があったんですか?
最初は映画を見てて、全然演劇のことは知らなかった!1回だけ、ある劇団の衣装をやった時に見たけど、それだけ。けどここに入ってから、誘われていろいろ観に行った。
けどとりあえず、私は人として成長したかった、ずーっと落ち込んでるのもなぁって。
──じゃあ、一歩踏み出すために入ったくらいの感じなんですかね。
そうだね、本気で役者になりたいって感じでもなかったし、そう背負いすぎると逆に楽しめなくなっちゃうのはやだなって。やってみて、自分がどう感じるかっていうのは、すごい思いながらやっていました。
──お芝居をやって楽しいですか?
楽しい!やってよかったなって思うし、アクターズ・コースに入って、この期で良かったなってほんとに思う。初心者の私にみんな優しいし。すごい講師と演出家の人たちに見てもらっているんだぁっていうのは、今になって、すごくラッキーだったなって。だからこそ、生半可な気持ちじゃやっていけないなって、役者は。
──へー、そっか。私は、ここ半年で、頭良くないとできないなってすごい思う。
わかる。脚本とか「うわ〜私全然わかってない、どうしよう」って思う!けどそれも、場数と経験を踏んでいけばおのずとついてくるかなって思う。今はもうとりあえず、全力でぶつかっていけばいいかなって。
──大学では服飾関係のことを学んでいたとか…
そう、服が好きで、当時は服のことしか考えてなかったし、とりあえず上京しようと思って。でも別にその先のことは考えてなかったかな。行ってみて、そこでの出会いとか学びとかがあればいいかなって、自分に吸収できるものがあるなら。
──演劇とか映画とか、衣装をやってみたいとかもあるんですか?
ある。ものづくりが好きだから。あ、でもデザインとか、自分でアイデアを出してやるっていうのができないから、手先の作業したりっていう方が(笑)
──映画美学校に入りたての頃、レコード屋さんでバイトしてましたよね。
もう辞めちゃった(笑)それも専門学校の2年生くらいの時に、音楽のこともっと知りたいなと思って。でも音楽が計り知れなかったから、とりあえず働けば知れるだろうなって、そっからレコード屋さんっていうチョイスをして。
ロックが好き。でもね、なんでも聴く!ジャンル様々やけどハナレグミとペトロールズ、エリオット・スミス とか好き。最近でもね、ヒップホップ聴きたいなって思う。今は、音楽に関しては、もっともっといっぱい聴きたい、いろいろあるから。
あとラジオも聴く!山下達郎のとか。自分が好きな音楽を聴くのもいいけど、全然知らない音楽を聴くのも、好き。…なんで日曜しかやらないんだろ、もうちょっとなんかやって欲しいなぁって(笑)
──ふわっとした感じですが、これからやりたいことって…?
お芝居に関していうと、これからも続けていきたいなって思う。まあ今は、それさえ考えられないくらい稽古に夢中なんですけど、私は(笑)俳優としては、自分の言葉を持った、自分で考えて、自分から提案できる人になりたい。俳優じゃなくても、どの職業にしても、この人ともう一回仕事したいなって思ってもらえるのが、一番かな。今は、自分から作ることは苦手だけど、周りにはカメラをやってたり音楽をやってたりモデルをやってたりする人が多いから、そういう人たちと一緒に色々できたらいいなって思う。
とりあえず今は、自分のやるべきことを、べストな状態で、コツコツやっていけたら、何か見えてくるかなって。
──何か、ここに入ってこれからやりたいこととか増えましたか?
ここ入って、映画の見方が変わった。前よりもっと、映画面白いなって思うようになった。それが一番嬉しいなって思う。
他にもいろいろ、興味なくはないんだけど、今は無理かな(笑)手先は器用なんだけど、意外と不器用なんだよね(笑)今は0か100かしかできなくて、その間をいい感じにできるようになりたいな。最近そこの塩梅が、わかってきたような気がする。
まぁでも少しずつ着実に、人として成長できてるかなと思う。だって前はさ、お客さんとして観て、あんなのできないやって思ってた。けど今はやってるから、それだけでも。
──初舞台への意気込みを!
あ、そう!今回私が初舞台だからか、結構周りが興味持ってくれて、観に行きたいって言ってくれて。それはすごい光栄なことやなって。そういう人たちに、面白いってもらえたらいいかなって、それが一番だな。とにかく私は、全力でやります!
──緊張しいなんですか?
私ほんとに緊張しいなの〜すぐ緊張するし、すぐ焦る!自分に「落ち着いてー」って言ってる(笑)そ、だからその緊張も楽しめたらいいかな。
時折関西弁の混じる、可愛らしい喋り方の本荘さんでした。
次回はいよいよ最終回!湯川紋子さんです。2月27日に掲載予定です。
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本荘澪・ほんじょうみお
1997年生まれ。兵庫県出身。高校卒業後に上京、文化服装学院流通科卒業。在学時、劇団の衣装スタッフの経験有り。手先の器用さには自信あり。Twitter:omichan15
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映画美学校アクターズ・コース 2017年度公演
「S高原から」
作・平田オリザ 演出・玉田真也(玉田企画)
【玉田真也(玉田企画 / 青年団演出部)】
平田オリザが主宰する劇団青年団の演出部に所属。玉田企画で脚本と演出。日常の中にある、「変な空気」を精緻でリアルな口語体で再現する。観る者の、痛々しい思い出として封印している感覚をほじくり出し、その「痛さ」を俯瞰して笑に変える作品が特徴。
出演:石山優太、加藤紗希、釜口恵太、神田朱未、小林未歩、髙羽快、高橋ルネ
田中祐理子、田端奏衛、豊島晴香、那木慧、那須愛美、本荘澪、湯川紋子
(映画・演劇を横断し活躍する俳優養成講座2017)
川井檸檬、木下崇祥
舞台美術:谷佳那香、照明:井坂浩(青年団)、衣装:根岸麻子(sunui)
宣伝美術:牧寿次郎、演出助手:大石恵美、竹内里紗
総合プロデューサー:井川耕一郎
修了公演監修:山内健司、兵藤公美、制作:井坂浩
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公演日程:2018年2月28日(水)〜3月5日(月)
2/28(水)19:30~
3/1 (木)19:30~
3/2 (金)15:00~ / 19:30~
3/3 (土)14:00~ / 19:00~
3/4 (日)14:00~ / 19:00~(追加公演)
※追加公演のチケット発売開始は2/22(木)お昼12時から
3/5 (月)15:00~
※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前
※記録撮影用カメラが入る回がございます。あらかじめご了承ください。
チケット(日時指定・全席自由・整理番号付)
前売・予約・当日共
一般 2,500円 高校生以下 500円
資料請求割引 2,000円
※高校生以下の方は、当日受付にて学生証をご提示ください。
※未就学児はご入場いただけません。
※資料請求割引:チケット購入時に映画美学校の資料を請求してくれた方に500円の割引を行います(申し込み時に資料の送付先となる連絡先の記入が必須となります)。
チケット発売開始日 2018年1月8日(月・祝)午前10時より
<チケット取り扱い>
CoRichチケット! https://ticket.corich.jp/apply/88312/
<資料請求割>
映画美学校の資料を請求いただきました方は当日2500円のところ、2000円で鑑賞いただけます!
下記よりお申込みください。お申込み後、映画美学校より随時学校案内などの資料をお送りいたします。
映画美学校アクターズ・コース資料請求割引申し込み専用フォーム
会場
アトリエ春風舎
東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線「小竹向原」駅 下車
4番出口より徒歩4分
東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
tel:03-3957-5099(公演期間のみ)
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。
お問い合わせ
映画美学校
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F
電話番号:03-5459-1850 FAX番号:03-3464-5507
受付時間(月ー土) 12:00-20:00